Horizon デスクトップとアプリケーション、Horizon Cloud デスクトップとアプリケーション、Citrix 公開リソース、および ThinApp パッケージを VMware Identity Manager サービスに統合することができます。3.1 リリース以降、これらのリソースは仮想アプリケーションのコレクションで管理されます。

仮想アプリケーションのコレクションには、リソースのタイプ、リソースを同期するサーバ、同期に使用するコネクタ、同期スケジュールなど、統合についての構成情報が含まれています。

どのリソースのタイプにも単一または複数の仮想アプリケーションのコレクションを作成できます。ただし ThinApp パッケージは例外で、単一のコレクションしか作成できません。たとえば、50 個の Citrix XenApp ファームの展開を統合するには、VMware Identity Manager に 10 の仮想アプリケーションのコレクションをセットアップし、各コレクションに 5 個のファームを含めるようにします。これにより、構成の管理が簡単になるとともに、各コレクションが個別に同期されるので同期が高速化されます。

また、コレクションごとに別のコネクタを使用して、同期の負荷を分散することもできます。

[カタログ] > [仮想アプリケーションのコレクション] を選択してアクセスする管理コンソールの [仮想アプリケーションのコレクション] ページでは、すべてのリソースの統合を管理する一元的な場所を提供します。このページから、コレクションの作成と編集、すべてのコレクションの同期ステータスの監視、アラートの表示、および手動での同期を実行できます。


リソース同期のプロファイル ページ

仮想アプリケーションのコレクションを使用するメリット

仮想アプリケーションのコレクション機能を使用するメリットは次のとおりです。

  • すべてのリソースの統合を管理する一元的な場所
    • すべてのタイプのリソースを管理
    • 各コレクションの構成と同期設定を管理
    • すべてのコレクションの同期ステータスを監視
  • 大規模なリソース統合の場合、複数のコレクションをセットアップして小さなデータ セット単位で同期することが可能。たとえば、各 Horizon ポッドまたは各 XenApp ファームに対して個別のコレクションを作成できます。
  • 異なるドメインに個別のコレクションを設定可能。各ドメインに個別のコレクションを使用する場合、複数のドメインに対する信頼関係は必要ありません。

仮想アプリケーションのコレクションの要件

仮想アプリケーションのコレクション機能には以下の要件があります。
  • VMware Identity Manager サービスのすべてのインスタンスは、バージョン 3.1 以降である必要があります。
  • リソースの同期に使用されるすべてのコネクタは、バージョン 2017.12.1.0 以降である必要があります。

以前のリリースからの移行

仮想アプリケーションのコレクション機能は、VMware Identity Manager 3.1 の新機能です。

仮想アプリケーションのコレクションでは、リソース構成はコネクタではなく VMware Identity Manager サービスに格納されます。リソース構成は、[カタログ] > [デスクトップとアプリケーションの管理] > [リソース タイプ] ページではなく、[カタログ] > [仮想アプリケーションのコレクション] ページから管理されます。

新しい 3.1 インストールでは、[仮想アプリケーションのコレクション] ページは自動的に有効になります。Horizon、Horizon Cloud、Citrix、または ThinApp リソースを統合するには、1 つまたは複数のコレクションを作成します。

以前のバージョンからアップグレードする場合は、既存のリソースの統合を維持するための移行パスを使用できます。詳細については、既存の構成を仮想アプリケーションのコレクションに移行するを参照してください。