VMware Identity Manager は、Integration Broker コンポーネントと Citrix Web Interface SDK または Citrix StoreFront REST API を使用して、Workspace ONE ポータルまたはアプリケーションから Citrix 公開アプリケーションを起動します。Citrix 公開リソースへの内部アクセスと外部アクセスを構成できます。エンド ユーザーがアプリケーションとデスクトップを起動するには、Citrix Receiver をシステムまたはデバイスにインストールする必要があります。

起動のアーキテクチャ ダイアグラム(内部アクセス)



起動のダイアグラム


  1. ユーザーは Workspace ONE ポータルまたはアプリケーションから Citrix 公開アプリケーションまたはデスクトップを起動します。

  2. 要求は、VMware Identity Manager サービス、コネクタ、および Integration Broker に送られます。

  3. Integration Broker は Web Interface SDK または StoreFront REST API を介して Citrix サーバ ファームと通信し、ICA ファイルを認証して要求します。

  4. ICA ファイルが取得され、Workspace ONE ポータルまたはアプリケーションに渡されます。

  5. ICA ファイルは、Citrix Receiver に渡されます。

  6. Citrix Receiver が、アプリケーションまたはデスクトップを起動します。

起動のアーキテクチャ ダイアグラム(外部アクセス)



外部起動のダイアグラム


  1. ユーザーは Workspace ONE ポータルまたはアプリケーションから Citrix 公開アプリケーションまたはデスクトップを起動します。

  2. 要求は、VMware Identity Manager サービス、コネクタ、および Integration Broker に送られます。

  3. Integration Broker は Web Interface SDK または StoreFront REST API を介して Citrix サーバ ファームと通信し、ICA ファイルを認証して要求します。

  4. ICA ファイルが取得され、Workspace ONE ポータルまたはアプリケーションに渡されます。

  5. ICA ファイルは、Citrix Receiver に渡されます。

  6. Citrix Receiver は、NetScaler と通信します。

  7. NetScaler は STA チケットを使用して Citrix STA サーバと通信し、Citrix セッション サーバ情報を取得します。

  8. NetScaler は Citrix セッション ホスト サーバと通信し、アプリケーション起動のためのセッションを作成します。

    注:

    バージョン 7.x では、Citrix セッション ホスト サーバは Citrix VDA サーバです。バージョン 6.5 では、Citrix ワーカー サーバです。

StoreFront REST API または Web Interface SDK による起動

Integration Broker は、Citrix Web Interface SDK と Citrix StoreFront REST API を使用して Citrix デプロイと通信し、アプリケーションまたはデスクトップを起動できます。StoreFront REST API を使用すると、Integration Broker は REST クライアントのように動作します。Web Interface SDK および StoreFront REST API は、Citrix デプロイでの認証および ICA ファイルの生成に使用されます。

使用するオプションを指定するには、VMware Identity Manager コンソールの [Citrix 構成] ページで [StoreFront を使用] または [Web Interface SDK を使用] オプションを選択します。

Integration Broker インスタンスは、Web Interface SDK と StoreFront REST API の両方を使用できます。Web Interface SDK を使用して 1 つの Citrix ファームと通信し、StoreFront REST API を使用して別の Citrix ファームと通信する場合は、それぞれに適切なオプションを選択します。

VMware Identity Manager 2.9.1 以降で使用可能な StoreFront REST API オプションを使用するには、次の要件が満たされていることを確認します。

  • StoreFront API 2.6 以降を使用します。

  • Integration Broker 2.9.1 以降をインストールします。

  • StoreFront が、使用している XenApp または XenDesktop のバージョンでサポートされていることを確認します。

  • Integration Broker が StoreFront サーバと通信できることを確認します。

    StoreFront REST API を有効にすると、Integration Broker は StoreFront サーバと通信して ICA ファイルを生成します。

  • StoreFront サーバでストアの認証を構成する際に、「ユーザー名とパスワード」による認証方法に、信頼できるドメインを設定できます。信頼できるドメインを設定する際は必ず、ドメイン名を完全修飾ドメイン名形式で「信頼できるドメイン」のリストに追加してください。StoreFront の NetBIOS 名を使用する場合は、NetBIOS 名に加えて完全修飾ドメイン名を追加します。VMware Identity Manager では、完全修飾ドメイン名が必要です。NeTBIOS 名のみを追加した場合、Workspace ONE からの Citrix アプリケーションおよびデスクトップの起動が失敗します。



    Citrix における信頼できるドメインの設定


注:

StoreFront REST API を使用する場合、インストールに追加のファイルをダウンロードまたはコピーする必要はありません。