RSA Adaptive Authentication は、Active Directory に対するユーザー名とパスワードだけの認証よりも強固な複数要素の認証を実現するよう実装できます。Adaptive Authentication により、リスク レベルとポリシーに基づいて、ユーザーのログイン試行が監視され、認証されます。
Adaptive Authentication が有効になっている場合は、RSA Policy Management アプリケーションでセットアップされるリスク ポリシーで指定されたリスク指標、および VMware Identity Manager でのアダプティブ認証のサービス構成を使用して、ユーザー名とパスワードでユーザー認証を行うかどうかや、ユーザー認証に追加情報が必要かどうかが決定されます。
サポートされている RSA Adaptive Authentication 認証方法
VMware Identity Manager サービスでサポートされている RSA Adaptive Authentication による強固な認証方法は、電話、メール、または SMS テキスト メッセージ経由のアウトオブバンド認証とチャレンジ質問です。サービス上で、提供できる RSA Adaptive Authentication 認証方法を有効にします。RSA Adaptive Authentication ポリシーにより、使用されるセカンダリ認証方法が決まります。
アウトオブバンド認証は、ユーザー名とパスワードに加えて、追加検証の送信を必要とするプロセスです。ユーザーは RSA Adaptive Authentication サーバに登録する際に、サーバ構成に応じて、メール アドレス、電話番号、またはその両方を提供します。追加検証が必要な場合は、提供されたチャネルを使用して、RSA Adaptive Authentication サーバからワンタイム パスコードが送信されます。ユーザーは、自身のユーザー名とパスワードに加えて、そのパスコードを入力します。
チャレンジ質問では、ユーザーに対し、RSA Adaptive Authentication サーバに登録する際に一連の質問に回答するよう求めます。登録のために尋ねる質問の数、およびログイン ページで表示するチャレンジ質問の数は構成可能です。
RSA Adaptive Authentication サーバによるユーザーの登録
アダプティブ認証を使用して認証を行うためには、RSA Adaptive Authentication データベースで、ユーザーのプロビジョニングを行う必要があります。ユーザーは、ユーザー名とパスワードで初めてログインしたときに、RSA Adaptive Authentication データベースに追加されます。RSA Adaptive Authentication のサービスでの構成内容に応じて、ユーザーはログインするときにメール アドレス、電話番号、テキスト メッセージング サービス番号 (SMS) を提供するよう求められたり、チャレンジ質問に返答するよう求められたりします。
RSA Adaptive Authentication では、ユーザー名での国際文字の使用は許可されていません。ユーザー名でのマルチバイト文字の使用を許可する場合は、RSA サポートに問い合わせて、RSA Adaptive Authentication と RSA Authentication Manager を構成してください。