コネクタを展開するには、vSphere Web Client を使用して vCenter Server にコネクタ仮想アプライアンスをインストールし、パワーオンし、VMware Identity Manager コンソールで生成したアクティベーション コードを使用して有効にします。

前提条件

  • my.vmware.com の VMware Identity Manager 製品ページからコネクタの OVA ファイルをダウンロードします。

  • Firefox ブラウザまたは Chrome ブラウザを使用して、vSphere Web Client を開きます。Internet Explorer を使用して OVA ファイルを展開しないでください。

  • アプライアンスで使用する DNS レコードとホスト名を特定します。

    注:

    Kerberos 認証を設定する場合、コネクタのホスト名は、コネクタの参加先の Active Directory ドメインと一致する必要があります。たとえば、Active Directory ドメインが sales.example.com の場合、コネクタのホスト名は connectorhost.sales.example.com になります。

    Active Directory ドメインの構造に一致するホスト名を割り当てることができない場合は、コネクタと Active Directory を手動で構成する必要があります。詳細については、ナレッジベースの記事を参照してください。

手順

  1. vSphere Web Client で、ホスト、クラスタ、フォルダなど、仮想マシンを展開できるインベントリ オブジェクトを右クリックし、[OVF テンプレートを展開] を選択します。
  2. [OVF テンプレートを展開] ウィザードに従って、VMware Identity Manager コネクタ テンプレートを展開します。
    1. [テンプレートを選択] ページで、[ローカル ファイル] を選択し、[参照] をクリックしてダウンロードしたコネクタ OVA ファイルを選択し、[次へ] をクリックします。
    2. [名前と場所を選択] ページで、コネクタ仮想アプライアンスの一意の名前を入力し、展開場所としてデータセンターまたはフォルダを選択して、[次へ] をクリックします。
    3. [リソースを選択] ページで、コネクタ仮想アプライアンスを実行するホスト、クラスタ、リソース プール、または vApp を選択し、[次へ] をクリックします。
    4. [詳細を確認] ページで、コネクタ テンプレートの詳細を確認し、[次へ] をクリックします。
    5. [使用許諾契約に同意する] ページで、使用許諾契約の内容を読んで同意し、[次へ] をクリックします。
    6. [ストレージを選択] ページで、仮想アプライアンス ファイルを格納するデータストアまたはデータストア クラスタを選択し、[次へ] をクリックします。

      また、ファイルの仮想ディスク形式を選択します。本番環境の場合は、[シック プロビジョニング] 形式を選択します。評価やテストには [シン プロビジョニング] 形式を使用します。

    7. [ネットワークを選択] ページで、コネクタ仮想アプライアンスを接続するターゲット ネットワークを選択し、[次へ] をクリックします。
    8. [テンプレートをカスタマイズ] ページで、アプリケーションとネットワークのプロパティを設定します。

      オプション

      説明

      アプリケーション プロパティ

      [VMware カスタマー エクスペリエンス向上プログラムに参加]

      本製品は、VMware カスタマー エクスペリエンス向上プログラム(「CEIP」)に参加しています。CEIP を通して収集されるデータおよび VMware のその使用目的に関する詳細は、Trust & Assurance センター (https://www.vmware.com/jp/solutions/trustvmware/ceip.html) に記載されています。この製品で VMware の CEIP への参加を希望されない場合は、チェック ボックスをオフにします。

      この製品の CEIP は、インストール後にいつでも参加または中止していただけます。

      注:

      CEIP で収集されたデータを VMware に送信するために HTTP プロキシを介してインターネットに接続するようにネットワークが構成されている場合、コネクタ仮想アプライアンスでプロキシ設定を調整する必要があります。コネクタを展開した後でプロキシ設定を変更できます。

      注:

      CEIP は、VMware Identity Manager のオンプレミスのインストールにのみ適用されます。VMware Identity Manager サービスのインストール時に選択を実行します。また、インストール後に管理コンソールからいつでも CEIP に参加または離脱することができます。

      [タイムゾーンの設定]

      正しいタイムゾーンを選択します。

      ネットワーク プロパティ

      [DNS][デフォルト ゲートウェイ][IP アドレス]、および [ネットマスク] の値を入力し、コネクタの固定 IP アドレスを設定します。これらの 4 つのアドレス フィールドのいずれか、または [ホスト名] フィールドが空白の場合は、DHCP が使用されます。

      [ホスト名 (FQDN)] テキスト ボックスに、コネクタ仮想アプライアンスに使用する完全修飾ホスト名を入力します。空白にすると、逆引き DNS を使用してホスト名が参照されます。

    9. [設定の確認] ページで、選択内容を確認し、必要に応じて調整を行い、[終了] をクリックします。

    ネットワークの速度によっては、展開に数分かかることがあります。

  3. 展開が完了し、コネクタ仮想アプライアンスが展開先のインベントリ オブジェクトの下に表示されたら、コネクタ仮想アプライアンスを右クリックし、[パワー] > [パワーオン] を選択します。

    コネクタ仮想アプライアンスが初期化されます。[サマリ] タブに移動し、仮想アプライアンス コンソールをクリックして詳細を表示できます。仮想アプライアンスの初期化が完了すると、コンソールにはセットアップ ウィザードを実行するためのコネクタのバージョンと URL が表示されます。

  4. セットアップ ウィザードを実行するには、仮想アプライアンス コンソールに表示されるコネクタの URL(https://connectorFQDN)をブラウザで開きます。
  5. [ようこそ] ページで、[続行] をクリックします。
  6. 次のコネクタ仮想アプライアンスの管理者アカウントでは強力なパスワードを作成します。

    強度の高いパスワードの長さは、少なくとも 8 文字であり、大文字と小文字が含まれ、少なくとも 1 つ数字および特殊文字が含まれる必要があります。

    オプション

    説明

    アプライアンス管理者

    アプライアンス管理者のパスワードを作成します。ユーザー名は [admin] です。変更することはできません。このアカウントとパスワードを使用してコネクタ サービスにログインし、証明書、アプライアンスのパスワード、および syslog の構成を管理します。

    重要:

    [admin] ユーザーは、6 文字以上のパスワードを使用する必要があります。

    root アカウント

    デフォルトの VMware root パスワードが、コネクタ アプライアンスのインストールに使用されました。新しい root パスワードを作成します。

    sshuser アカウント

    コネクタ アプライアンスへのリモート アクセスに使用するパスワードを作成します。

  7. [続行] をクリックします。
  8. [コネクタのアクティベーション] ページで、アクティベーション コードを貼り付けて、[続行] をクリックします。

    アクティベーション コードが検証され、VMware Identity Manager サービスと コネクタ インスタンス間の通信が確立されます。

    コネクタ のセットアップは完了です。

次のタスク

[セットアップが完了しました] ページのリンクをクリックして、VMware Identity Manager コンソールに移動します。テナント用に受け取った一時的な管理者ユーザー名およびパスワードを使用してログインします。次に、ディレクトリ接続をセットアップします。