Horizon デスクトップとアプリケーション、Horizon Cloud デスクトップとアプリケーション、Citrix 公開リソース、および ThinApp パッケージ アプリケーションを VMware Identity Manager サービスに統合することができます。これらのリソースは、仮想アプリケーションのコレクションを介して管理されます。
仮想アプリケーションのコレクションには、リソースのタイプ、リソースを同期するサーバ、同期に使用するコネクタ、同期スケジュールなど、統合についての構成情報が含まれています。
どのリソースのタイプにも単一または複数の仮想アプリケーションのコレクションを作成できます。ただし ThinApp パッケージは例外で、単一のコレクションしか作成できません。たとえば、50 個の Citrix XenApp ファームの展開を統合するには、VMware Identity Manager に 10 個の仮想アプリケーションのコレクションを設定し、各コレクションに 5 個のファームを含めるようにします。これにより、構成の管理が簡単になるとともに、各コレクションが個別に同期されるので同期が高速化されます。
また、コレクションごとに別のコネクタを使用して、同期の負荷を分散することもできます。
[仮想アプリケーションのコレクション] ページ(VMware Identity Manager コンソールで の順に移動してアクセス)は、すべてのリソースの統合を管理するための一元的な場所を提供します。このページから、コレクションの作成と編集、すべてのコレクションの同期ステータスの監視、アラートの表示、および手動での同期を実行できます。
ThinApp パッケージ アプリケーションとの統合は、Linux 版 VMware Identity Manager Connector でのみサポートされています。Windows コネクタではサポートされません。
仮想アプリケーションのコレクションを使用するメリット
仮想アプリケーションのコレクション機能には以下の利点があります。
すべてのリソースの統合を管理する一元的な場所
すべてのタイプのリソースを管理
各コレクションの構成と同期設定を管理
すべてのコレクションの同期ステータスを監視
大規模なリソース統合の場合、複数のコレクションをセットアップして小さなデータ セット単位で同期することが可能。たとえば、各 Horizon ポッドまたは各 XenApp ファームに対して個別のコレクションを作成できます。
異なるドメインに個別のコレクションを設定可能。各ドメインに個別のコレクションを使用する場合、複数のドメインに対する信頼関係は必要ありません。
仮想アプリケーションのコレクションの要件
仮想アプリケーションのコレクション機能には以下の要件があります。
VMware Identity Manager サービスのすべてのインスタンスは、バージョン 3.1 以降である必要があります。
リソースの同期に使用されるすべてのコネクタは、バージョン 2017.12.1.0 以降である必要があります。
ロールの要件
初めて [仮想アプリケーションのコレクション] ページにアクセスするには、スーパー管理者ロールが必要です。
新規インストールで、[開始する] をクリックすると [仮想アプリケーションのコレクション] ページが表示されます。この初回の開始手順では、スーパー管理者ロールが必要です。
タブを初めて選択すると、情報ページが表示され、以前のリリースからアップグレードされたインストールの場合、既存のリソース構成を仮想アプリケーションのコレクションに移行するにはスーパー管理者ロールが必要です。
以前のリリースからアップグレードされ、リソースが構成されていないインストールでは、最初に [仮想アプリケーションのコレクション] ページにアクセスするには、スーパー管理者ロールが必要です。このシナリオは、新規インストールのシナリオと似ています。
それ以降は、カタログ サービスで次のアクションを実行できる任意のロールを使用して仮想アプリケーションのコレクションを管理できます。
デスクトップ アプリケーションの管理(Horizon、Horizon Cloud、および Citrix 公開仮想アプリケーションのコレクションの作成、編集、または削除)
ThinApp の管理(ThinApp コレクションの作成、編集、または削除)
Horizon および Citrix のコレクションの [ネットワーク範囲] ページを保存するには、スーパー管理者ロールが必要です。[ネットワーク範囲] ページは、ユーザー要求を適切なサーバに送信するためにクライアント アクセスの FQDN を指定するのに使用されます。
以前のリリースからの移行
仮想アプリケーションのコレクション機能が VMware Identity Manager 3.1 に導入されました。
仮想アプリケーションのコレクションでは、リソース構成はコネクタではなく VMware Identity Manager サービスに格納されます。リソース構成は、 ページではなく、 ページから管理されます。
新規インストールでは、[仮想アプリケーションのコレクション] ページは自動的に有効になります。Horizon、Horizon Cloud、Citrix、または ThinApp リソースを統合するには、新しいコレクションを作成します。
以前のバージョンからアップグレードする場合は、既存のリソースの統合を維持するための移行パスを使用できます。詳細については、既存の構成を仮想アプリケーションのコレクションに移行するを参照してください。