ディスク障害やその他の重大な問題が発生した場合は、VMware Integrated OpenStack CLI を使用して、デプロイ内の個別のノードをリカバリできます。

VMware Integrated OpenStack ノードをリカバリすると、新規にデプロイされたときの状態に戻ります。データベース ノードをリカバリするには、バックアップ ファイルからリカバリする必要があります。VMware Integrated OpenStack デプロイのバックアップを参照してください。

手順

  1. SSH を使用して VMware Integrated OpenStack Manager にログインします。
  2. root ユーザーに切り替えます。
    sudo su -
  3. 詳細モードに切り替えます。
    viocli recover <-v | -verbose>
  4. ヘルプ オプションを表示します。
    viocli recover <-h | -help>
  5. OpenStack ノードをノードまたはロールごとにリカバリします。
    1. データベース ノードをリカバリする場合:
      viocli recover <[-r ROLE -dn BACKUP_NAME]|[-n NODE -dn BACKUP_NAME]> -nfs NFS_VOLUME
      オプション 説明
      -n NODE

      ノード名ごとにリカバリする場合、仮想マシン名を指定してデータベース ノードをリカバリします。1 つのコマンドに複数のノードを指定できます。

      仮想マシン名は、VMware Integrated OpenStack Manager に表示されるとおりに指定します。[VMware Integrated OpenStack] > [OpenStack デプロイ] > [デプロイ名] で確認してください。

      例:
      viocli recover –n VIO-DB-0 VIO-DB-1 VIO-DB-2 –dn vio_os_db_20150830215406 -nfs 10.146.29.123:/backups
      指定された NFS バックアップ ファイルから、指定されたすべてのデータベース ノード(VIO-DB-0、VIO-DB-1、および VIO-DB-2)をリカバリします。
      -r ROLE

      指定されたグループ名に含まれるすべてのデータベース ノードをリカバリします。1 つのコマンドに複数のロールを指定できます。

      グループ名は、VMware Integrated OpenStack Manager に表示されるとおりに指定します。 [VMware Integrated OpenStack] > [OpenStack デプロイ] > [デプロイ名]で確認してください。

      例:
      viocli recover -r DB -dn vio_os_db_20150830215406 -nfs 10.146.29.123:/backups
      指定された NFS バックアップ ファイルから、DB ノード グループに含まれるすべてのノードをリカバリします。
      -dn BACKUP_NAME データベースのリストアで使用するバックアップ ファイルのタイムスタンプ ラベルを指定します。
      -nfs NFS_VOLUME バックアップ ファイルが配置されている NFS ホストを指定します。
    2. データベース ノード以外のノードをリカバリする場合:
      viocli recover <[-r ROLE]|[-n NODE]> 
      オプション 説明
      -n NODE

      仮想マシン名で指定されたノードをリカバリします。1 つのコマンドに複数のノードを指定できます。

      仮想マシン名は、VMware Integrated OpenStack Manager に表示されるとおりに指定します。[VMware Integrated OpenStack] > [OpenStack デプロイ] > [デプロイ名] の順に選択し、確認してください。

      例:
      viocli recover -n VIO-Controller01
      VIO-Controller01 ノードをリカバリします。
      -r ROLE

      指定されたグループ名に含まれるすべてのノードをリカバリします。1 つのコマンドに複数のロールを指定できます。

      グループ名は、VMware Integrated OpenStack Manager に表示されるとおりに指定します。[VMware Integrated OpenStack] > [OpenStack デプロイ] > [デプロイ名] の順に選択し、確認してください。

      例:
      viocli recover -r VIO-Controller01
      VIO-Controller01 ノード グループに含まれるすべてのノードをリカバリします。
      ヒント: : VMware Integrated OpenStack デプロイに含まれるすべてのノードとそのロールを一覧表示するには、 viocli show コマンドを使用します。
  6. VMware Integrated OpenStack Manager でノードのステータスを確認して、ノードが実行中であることを確認します。[VMware Integrated OpenStack] > [OpenStack デプロイ] > [デプロイ名] の順に選択し、確認してください。
    デプロイによっては、リカバリ プロセスに数分間かかることがあります。