VMware Integrated OpenStack 4.0 では、基盤となる vSphere プラットフォーム上に NUMA 対応の配置を行うことができます。この機能により、Telco 環境で実行される仮想ネットワーク機能 (VNF) の遅延が小さくなり、スループットが向上します。

NUMA の詳細については、「Using NUMA Instances with ESXi」を参照してください。

低遅延と高スループットを実現するには、仮想マシンのトラフィックに使用される vCPU、メモリ、および物理 NIC を同じ NUMA ノード上に配置することが重要です。使用しているデプロイのタイプに応じた、具体的なチーミング ポリシーを作成する必要があります。

VMware Integrated OpenStack 4.0 では、配置する物理 NIC の選択は手動での設定になります。

手順

  1. データセンター内の ESXi ホストにログインし、次のコマンドを実行して、現在の NUMA 構成に関する詳細を収集します。
    vsish -e get /net/pNics/vmnic<id>/properties | grep 'Device NUMA Node'
  2. オーバーレイ ネットワークを使用している場合は、すべての VTEP が dvportgroup に関連付けられていて、指定された NUMA ノード上のすべての物理 NIC のグループ化や、この NUMA ノード上の物理 NIC のみを含むチーミング ポリシーの作成を行う必要があります。
  3. dvportgroup がサポートする VLAN ベース ネットワークを使用している場合は、指定した NUMA ノード上の物理 NIC のみを使用するチーミング ポリシーを作成し、Neutron portgroup タイプのプロバイダ ネットワークを作成します。
    neutron net-create --provider:network_type portgroup <numa_network_name>
  4. VMware Integrated OpenStack フレーバーで numa.nodeAffinity メタデータを指定します。
    nova flavor-key <uuid> set vmware:extra_config='{"numa.nodeAffinity": "node_ID"}'
  5. このフレーバーを使用して OpenStack 上でインスタンスを起動し、同じ NUMA ノード上の物理 NIC が配置されている Neutron ネットワークを選択します。