既存のデータを新しいデプロイにバックアップしてから、新しいデプロイに移行します。この手順は、新しいデプロイを開始し、古いデプロイを停止します。

前提条件

VMware Integrated OpenStack 4.1 をインストールします。新しいバージョンのインストールを参照してください。

手順

  1. 新しい OpenStack 管理サーバ にログインし、バックアップを保存するディレクトリを準備します。
    sudo viocli upgrade prepare old-mgmt-server-ip /nfs-server-folder
  2. 古い OpenStack 管理サーバ にログインし、準備済みのディレクトリにデータをバックアップします。
    sudo viocli backup mgmt_server new-mgmt-server-ip:/nfs-server-folder
  3. 新しい OpenStack 管理サーバ に再度ログインし、古いインストールからバックアップされたデータを使用して、新しいインストールを再構成します。
    sudo viocli upgrade mgmt_server backup-directory new-mgmt-server-ip:/nfs-server-folder

    バックアップ ディレクトリ名の形式は、vio_ms_timestamp です。

  4. vSphere Web Client からログアウトし、再度ログインします。

    これにより、インターフェイスが更新され、新しいデプロイが表示されます。

  5. vSphere Web Client で、[ホーム] > [VMware Integrated OpenStack] の順に選択します。
  6. [サマリ] タブを開きます。
  7. バージョン情報 テーブルに、新しい VMware Integrated OpenStack インストールのバージョンが表示されていることを確認します。
  8. 接続しているサーバ[サーバの変更...] をクリックします。
  9. 新しい OpenStack 管理サーバ を参照して、[OK] をクリックします。
  10. [管理] タブを開き、[アップグレード] タブをクリックします。
  11. 表示されたテーブルで、現在のデプロイを右クリックし、[アップグレード] を選択します。
    1. 新しいデプロイの名前を入力します。

      この名前は、現在のデプロイ名とは異なる名前にする必要があります。

    2. コンパクト デプロイからアップグレードする場合は、[デプロイ タイプ] ドロップダウン メニューで新しいデプロイのデプロイ タイプを選択します。

      アップグレード プロセスでは、必要に応じて、コンパクト デプロイを HA デプロイに変更できます。

    3. [次へ] をクリックして、アップグレード構成を確認し、[終了] をクリックします。

    現在のデプロイのステータスは Running で、新しいデプロイのステータスは Provisioning です。

  12. 新しいデプロイのステータスが Prepared に変わったら、古いデプロイの名前を右クリックして、[データの移行] を選択します。
    重要:

    このアクションにより、OpenStack サービスが停止します。アップグレードが完了するまで、サービスは停止します。

    移行プロセスが完了したら、新しいデプロイのステータスは Migrated に変わります。

  13. 古いデプロイの名前を右クリックし、[新しいデプロイに切り替え] を選択します。

    移行プロセスが完了すると、新しいデプロイのステータスは Running に変わり、以前のデプロイのステータスは Stopped に変わります。

タスクの結果

これで、OpenStack サービスは新しいデプロイから提供されるようになります。

次のタスク

  • My VMware でライセンス キーをアップグレードします。KB 2006974 を参照してください。

  • 新しい VMware Integrated OpenStack デプロイの IP アドレスを使用するように、すべての DNS エントリを更新します。

  • NSX-T Data Center デプロイの場合は、新しい OpenStack 管理サーバ の IP アドレスを使用するように、NSX Manager でメタデータ プロキシの構成を更新します。

  • デプロイ環境に vRealize Automation を統合している場合は、VMware Integrated OpenStack のアップグレード後に統合手順を実行します。VMware Integrated OpenStack と vRealize Automation の統合を参照してください。

アップグレードに失敗した場合、または新しいバージョンを使用しない場合は、以前の VMware Integrated OpenStack デプロイに戻すことができます。以前の VMware Integrated OpenStack デプロイへの復帰を参照してください。

アップグレードが成功した場合は、古い VMware Integrated OpenStack デプロイを削除できます。古い VMware Integrated OpenStack デプロイの削除を参照してください。