既存のデータを新しいデプロイにバックアップしてから、新しいデプロイに移行します。この手順は、新しいデプロイを開始し、古いデプロイを停止します。
手順
- 新しい OpenStack 管理サーバ にログインし、バックアップを保存するディレクトリを準備します。
sudo viocli upgrade prepare old-mgmt-server-ip /nfs-server-folder
- 古い OpenStack 管理サーバ にログインし、準備済みのディレクトリにデータをバックアップします。
sudo viocli backup mgmt_server new-mgmt-server-ip:/nfs-server-folder
- 新しい OpenStack 管理サーバ に再度ログインし、古いインストールからバックアップされたデータを使用して、新しいインストールを再構成します。
sudo viocli upgrade mgmt_server backup-directory new-mgmt-server-ip:/nfs-server-folder
バックアップ ディレクトリ名の形式は、vio_ms_timestamp です。
- vSphere Web Client からログアウトし、再度ログインします。
これにより、インターフェイスが更新され、新しいデプロイが表示されます。
- vSphere Web Client で、 の順に選択します。
- [サマリ] タブを開きます。
- バージョン情報 テーブルに、新しい VMware Integrated OpenStack インストールのバージョンが表示されていることを確認します。
- 接続しているサーバ で [サーバの変更...] をクリックします。
- 新しい OpenStack 管理サーバ を参照して、[OK] をクリックします。
- [管理] タブを開き、[アップグレード] タブをクリックします。
- 表示されたテーブルで、現在のデプロイを右クリックし、[アップグレード] を選択します。
- 新しいデプロイの名前を入力します。
この名前は、現在のデプロイ名とは異なる名前にする必要があります。
- コンパクト デプロイからアップグレードする場合は、[デプロイ タイプ] ドロップダウン メニューで新しいデプロイのデプロイ タイプを選択します。
アップグレード プロセスでは、必要に応じて、コンパクト デプロイを HA デプロイに変更できます。
- [次へ] をクリックして、アップグレード構成を確認し、[終了] をクリックします。
現在のデプロイのステータスは Running
で、新しいデプロイのステータスは Provisioning
です。
- 新しいデプロイのステータスが
Prepared
に変わったら、古いデプロイの名前を右クリックして、[データの移行] を選択します。
重要:
このアクションにより、OpenStack サービスが停止します。アップグレードが完了するまで、サービスは停止します。
移行プロセスが完了したら、新しいデプロイのステータスは Migrated
に変わります。
- 古いデプロイの名前を右クリックし、[新しいデプロイに切り替え] を選択します。
移行プロセスが完了すると、新しいデプロイのステータスは Running
に変わり、以前のデプロイのステータスは Stopped
に変わります。
タスクの結果
これで、OpenStack サービスは新しいデプロイから提供されるようになります。
次のタスク
My VMware でライセンス キーをアップグレードします。KB 2006974 を参照してください。
新しい VMware Integrated OpenStack デプロイの IP アドレスを使用するように、すべての DNS エントリを更新します。
NSX-T Data Center デプロイの場合は、新しい OpenStack 管理サーバ の IP アドレスを使用するように、NSX Manager でメタデータ プロキシの構成を更新します。
デプロイ環境に vRealize Automation を統合している場合は、VMware Integrated OpenStack のアップグレード後に統合手順を実行します。VMware Integrated OpenStack と vRealize Automation の統合を参照してください。
アップグレードに失敗した場合、または新しいバージョンを使用しない場合は、以前の VMware Integrated OpenStack デプロイに戻すことができます。以前の VMware Integrated OpenStack デプロイへの復帰を参照してください。
アップグレードが成功した場合は、古い VMware Integrated OpenStack デプロイを削除できます。古い VMware Integrated OpenStack デプロイの削除を参照してください。