仮想マシンを vSphere から VMware Integrated OpenStack デプロイにインポートし、OpenStack インスタンスのように管理することができます。
重要:
この手順は VMware Integrated OpenStack 5.1.0.1 以降でのみサポートされています。
この手順は、NSX-T Data Center ネットワークを含むデプロイに適用されます。VDS または NSX Data Center for vSphere デプロイについては、NSX Data Center for vSphere を使用した VMware Integrated OpenStack への仮想マシンのインポートを参照してください。
インポートされた仮想マシンは OpenStack インスタンスになりますが、いくつかの点でインスタンスとは異なります。
OpenStack 管理サーバ 上の Data Center Command-Line Interface (DCLI) を使用して、仮想マシンをインポートします。
前提条件
インポートする仮想マシンが同じ vCenter Server インスタンス内にあることを確認します。
手順
- vSphere で、目的の仮想マシンが含まれているクラスタをコンピューティング クラスタとして VMware Integrated OpenStack デプロイに追加します。手順については、OpenStack デプロイへのコンピューティング クラスタの追加を参照してください。
- 仮想マシンを Neutron ネットワークに接続します。
この手順では、プロバイダ ネットワークまたはテナント ネットワークを使用できます。
- vSphere Client で [ホストおよびクラスタ] ビューを開きます。
- インポートする各仮想マシンを右クリックして、[設定の編集...] を選択します。
- ネットワーク アダプタの横にあるドロップダウン リストから、使用する Neutron ネットワークを選択します。
- ネットワーク アダプタの設定を展開して、MAC アドレスを記録します。
- 仮想マシンの一時的な不透明ネットワークを作成します。
- NSX Manager で の順に選択して、[追加] をクリックします。
- スイッチの名前を入力して、オーバーレイ トランスポート ゾーンを選択します。
- [追加] をクリックします。
- 論理スイッチ 列で、作成したスイッチの名前をクリックします。
- [概要] 列に表示されているとおりにスイッチの ID を記録します。
- OpenStack 管理サーバ に
viouser
としてログインします。
- デプロイで custom.yml ファイルを使用していない場合は、テンプレート custom.yml ファイルを /opt/vmware/vio/custom ディレクトリにコピーします。
sudo mkdir -p /opt/vmware/vio/custom
sudo cp /var/lib/vio/ansible/custom/custom.yml.sample /opt/vmware/vio/custom/custom.yml
- テキスト エディタで /opt/vmware/vio/custom/custom.yml ファイルを開きます。
- nova_import_net_id パラメータをコメント解除し、その値を手順 3 で作成したスイッチの ID に設定します。
- インポートした仮想マシンの再配置や名前変更を許可しない場合は、nova_import_vm_relocate パラメータをコメント解除し、その値を
false
に設定します。
- 更新された設定をデプロイします。
sudo viocli deployment configure
設定をデプロイすると、OpenStack サービスが一時的に中断されます。
root
ユーザーに切り替えて、クラウド管理者の認証情報ファイルをロードします。
sudo su -
source ~/cloudadmin.rc
- 仮想マシンのネットワーク アダプタの MAC アドレスを使用する Neutron ポートを作成します。
neutron port-create network --name port --tenant-id project-id --mac-address vm-mac [--fixed-ip ip_address=vm-ip]
オプション |
説明 |
network |
仮想マシンを接続した Neutron ネットワークの名前を入力します。 |
--name |
ポートの名前を入力します。 |
--tenant-id |
ポートを作成するプロジェクトの UUID を指定します。 |
--mac-address |
手順 2d で記録した仮想マシンのネットワーク アダプタの MAC アドレスを入力します。 |
--fixed-ip |
仮想マシンの IP アドレスを入力します。 仮想マシンに IP アドレスが設定されていないか、既存の IP アドレスを保持しない場合は、このパラメータを省略できます。 |
- VMware Integrated OpenStack vAPI エンドポイントに接続します。
dcli +server https://mgmt-server-ip:9449/api +i
サーバに接続できない場合は、DCLI からサーバに接続できないを参照してください。
- VMware Integrated OpenStack に仮想マシンをインポートします。
com vmware vio vm unmanaged importvm --vm vm-moid --nic-net-id network-uuid --nic-port-id port-uuid [--tenant project-name] [--root-disk root-disk-path]
オプション |
説明 |
--vm |
インポートする仮想マシンの管理対象オブジェクト ID (MOID) を入力します。 com vmware vio vm unmanaged list コマンドを実行すると、非管理対象のすべての仮想マシンの MOID を確認できます。 |
--nic-net-id |
仮想マシンを接続した Neutron ネットワークの UUID を入力します。 |
--nic-port-id |
仮想マシン用に作成したポートの UUID を入力します。 |
--tenant |
仮想マシンをインポートする OpenStack プロジェクトを指定します。 このパラメータを含めない場合、import_service プロジェクトがデフォルトで使用されます。 |
--root-disk |
複数のディスクを持つ仮想マシンの場合は、ルート ディスクのデータストア パスを次の形式で指定します。--root-disk '[datastore1] foo/foo_1.vmdk' |
注:
コマンドを実行すると、DCLI により、vCenter Server インスタンスの管理者認証情報の入力を求められます。ユーザー名とパスワードを毎回入力せずにすむように、これらの認証情報を保存することができます。