viocli deployment コマンドを使用して、VMware Integrated OpenStack デプロイを管理します。

viocli deployment コマンドは、異なるタスクを実行するさまざまなアクションをサポートしています。以下のパラメータは、すべてのアクションに適用されます。

パラメータ

必須か任意か

説明

-d NAME または --deployment NAME

任意

使用するデプロイの名前。

値を入力しない場合、デフォルトのデプロイが使用されます。

-p または --progress

任意

実行中の処理の進行状況を表示します。

--verbose

任意

詳細モードで出力を表示します。

viocli deployment -h または viocli deployment --help を実行して、コマンドのパラメータを表示できます。また、アクションに対して -h または --help オプションを使用して、そのアクションのパラメータを表示することもできます。たとえば、viocli deployment configure -h は、configure アクションのパラメータを表示します。

viocli deployment がサポートするアクションは以下のとおりです。

viocli deployment start [-d NAME] [-f] [-p] [--verbose]

デプロイを開始します。start アクションには、以下の追加のパラメータが適用されます。

パラメータ

必須か任意か

説明

-f または --force

任意

すでに実行されているデプロイを強制的に開始します。

 

viocli deployment stop [-d NAME] [-p] [--verbose]

デプロイを停止します。

 

viocli deployment pause [-d NAME] [-p] [--verbose]

デプロイを一時停止します。

 

viocli deployment resume [-d NAME] [-p] [--verbose]

一時停止されたデプロイを再開します。

 

viocli deployment reset_status [-d NAME] [-p] [--verbose]

デプロイのステータスを実行中に再設定します。

注:

このコマンドを実行する前に、サービスを確認してください。

 

viocli deployment configure [-d NAME] [--limit {controller | compute | db | memcache}] [--tags TAGS] [-p] [--verbose]

デプロイの構成全体を更新します。configure アクションには、以下の追加のパラメータが適用されます。

パラメータ

必須か任意か

説明

--limit {controller | compute | db | memcache}

任意

指定したコンポーネントの構成のみを更新します。

--tags TAGS

任意

指定したタグでマークされた構成タスクのみを実行します。

 

viocli deployment post-deploy [-d NAME] [-p] [--verbose]

デプロイ後の構成を更新します。

 

viocli deployment run-custom-playbook [-d NAME] [-p] [--verbose]

カスタム Ansible Playbook のみを実行します。

 

viocli deployment cert-req-create [-d NAME] [-c COUNTRY] [-s STATE] [-l CITY] [-o ORG] [-u ORG-UNIT] [--hostname_list HOST1[,HOST2...]] [-p] [--verbose]

認証局に送信する証明書署名リクエストを作成します。cert-req-create アクションには、以下の追加のパラメータが適用されます。

パラメータ

必須か任意か

説明

-c COUNTRY または --country_name COUNTRY

任意

証明書を申請する組織の所在地の 2 文字の ISO 国コード。

コマンドにこのオプションを指定しない場合、値を入力するように求められます。

-s STATE または --state_name STATE

任意

州または都道府県の完全な名前。

コマンドにこのオプションを指定しない場合、値を入力するように求められます。

-l CITY または --locality_name CITY

任意

市区町村の名前。

コマンドにこのオプションを指定しない場合、値を入力するように求められます。

-o ORG または --organization_name ORG

任意

組織の正式名称。

コマンドにこのオプションを指定しない場合、値を入力するように求められます。

-u ORG-UNIT または --organization_unit_name ORG-UNIT

任意

部門または組織単位の名前。

コマンドにこのオプションを指定しない場合、値を入力するように求められます。

--hostname_list HOST1[,HOST2...]

任意

ホスト名のカンマ区切りのリスト。

コマンドにこのオプションを指定しない場合、値を入力するように求められます。

 

viocli deployment cert-update [-d NAME] [-f CERT-PATH] [-p] [--verbose]

VMware Integrated OpenStack が使用する証明書を更新します。cert-update アクションには、以下の追加のパラメータが適用されます。

パラメータ

必須か任意か

説明

-f CERT-PATH または --file CERT-PATH

任意

目的の証明書ファイルへの絶対パス。証明書は PEM 形式にする必要があります。

 

viocli deployment getlogs [-d NAME] [--node NODE] [-nrl] [--recent-logs] [-p] [--verbose]

実行された Ansible コマンドと出力結果など、現在のデプロイに関するログ ファイルを取得します。ログ ファイルは /var/log/viocli/viocli.log に書き込まれ、100 MB に達するとローテーションされます。直近の 7 回分のローテーションのみが保持されます。

getlogs アクションには、以下の追加のパラメータが適用されます。

パラメータ

必須か任意か

説明

--node NODE

任意

指定したノードのログ ファイルのみを取得します。次の値がサポートされています。

  • ceilometer

  • compute

  • controller

  • db

  • dhcp

  • lb

  • local

  • memcache

  • mq

  • storage

-nrl または --non-rollover-log-only

任意

アーカイブされていないログのみを収集します。

--recent-logs

任意

サービス プロセスによって現在書き込まれているログ ファイルのみを収集します。

 

viocli deployment default [-d NAME] [-p] [--verbose]

デフォルトのデプロイの名前を返します。

 

viocli deployment status [-d NAME] [--period SECONDS] [--format {text | json}] [-p] [--verbose]

以下に関してデプロイのステータスを評価します。

  • 管理サーバと OpenStack ノード間の同期の問題

  • OpenStack プロセスへの接続と平均接続数

  • 中断されたネットワーク接続

  • OpenStack データベースの問題

  • 見つからないプロセス

status アクションには、以下の追加のパラメータが適用されます。

パラメータ

必須か任意か

説明

--period SECONDS

任意

指定した期間(秒単位)のみのデータを使用します。たとえば、--period 300 はデプロイの過去 5 分間のステータスを評価します。

--format {text | json}

任意

指定した形式でステータス レポートを出力します。

値を入力しない場合、デフォルトで text が使用されます。