viocli enable-tvd コマンドを使用すると、NSX Data Center for vSphere を使用して導入された VMware Integrated OpenStack デプロイに NSX-T Data Center ネットワークのサポートを追加できます。
このコマンドは、custom.yml ファイルを更新するか、またはこのファイルが環境内にない場合は自動的に custom.yml ファイルを生成します。viocli enable-tvd コマンドを実行した後に custom.yml を削除しないでください。削除すると、設定が破棄されます。
viocli enable-tvd コマンドは、custom.yml ファイル内に次のパラメータを設定します。
nsxv3_default_vlan_tz
nsxv3_api_managers
nsxv3_native_md_proxy
nsxv3_ca_file
nsxv3_default_overlay_tz
neutron_backend
nsxv3_default_tier0_router
nsxv3_insecure
nsxv3_api_username
nsxv3_native_dhcp_profile
viocli enable-tvd コマンドは次の構文を使用します。
viocli enable-tvd [-d NAME] --nsx-mgr MANAGER-IP --nsx-user USERNAME --nsx-passwd PASSWORD [--nsx-insecure {true | false}] [--nsx-ca-file CA-FILE] [--nsx-overlay-tz OVERLAY-TZ] [--nsx-vlan-tz VLAN-TZ] [--nsx-tier0-rt TIER0-ROUTER] [--nsx-dhcp-profile DHCP-PROFILE] [--nsx-md-proxy MD-PROXY] [--verbose]
パラメータ |
必須か任意か |
説明 |
---|---|---|
-d NAME または --deployment NAME |
任意 |
使用するデプロイの名前。 値を入力しない場合、デフォルトのデプロイが使用されます。 |
--nsx-mgr MANAGER-IP |
必須 |
NSX-T Data Center デプロイの NSX Manager の IP アドレス。 |
--nsx-user USERNAME |
必須 |
NSX Manager 管理者のユーザー名。 |
--nsx-passwd PASSWORD |
必須 |
NSX Manager 管理者のパスワード。 |
--nsx-insecure {true | false} |
任意 |
NSX Manager サーバの証明書を検証するかどうかを指定します。 このオプションを指定しない場合、デフォルトで |
--nsx-ca-file -CA-FILE |
任意 |
NSX Manager サーバの証明書の検証に使用する CA(認証局)バンドル ファイル。 --nsx-insecure true オプションを指定した場合、このオプションは無視されます。 |
--nsx-overlay-tz OVERLAY-TZ |
任意 |
トンネルを使用して分離された Neutron ネットワークを作成するために使用されるデフォルトの NSX-T Data Center オーバーレイ転送ゾーンの名前または UUID。 |
--nsx-vlan-tz VLAN-TZ |
任意 |
物理ネットワークが指定されていない場合に Neutron ネットワーク間のブリッジに使用されるデフォルトの NSX-T Data Center VLAN 転送ゾーンの名前または UUID。 |
--nsx-tier0-rt TIER0-ROUTER |
任意 |
Tier 1 論理ルーターへの接続や外部ネットワークの構成に使用されるデフォルトの Tier 0 ルーターの名前または UUID。 |
--nsx-dhcp-profile DHCP-PROFILE |
任意 |
ネイティブ DHCP サービスを有効にするために使用される DHCP サーバ プロファイルの名前または UUID。 プラグインを使用する前に、NSX-T Data Center でプロファイルを作成する必要があります。 |
--nsx-md-proxy MD-PROXY |
任意 |
ネイティブ メタデータ サービスを有効にするために使用されるメタデータ プロキシ サーバの名前または UUID。 プラグインを使用する前に、NSX-T Data Center でプロキシ サーバを作成する必要があります。 |
--verbose |
任意 |
詳細モードで出力を表示します。 |
--nsx-ca-file、--nsx-overlay-tz、--nsx-vlan-tz、--nsx-tier0-rt、--nsx-dhcp-profile、または --nsx-md-proxy パラメータを指定しない場合、システムは自動的に正しい情報の特定を試みます。コマンドの実行に失敗した場合は、これらのパラメータを指定して再試行してください。
viocli enable-tvd -h または viocli enable-tvd --help を実行して、コマンドのパラメータを表示することもできます。