viocli recover コマンドを使用して、ノードまたはノードのグループをリカバリします。

ほとんどの OpenStack ノードはステートレスであるため、バックアップ ファイルなしでリカバリできます。ただし、OpenStack データベース ノードまたは Swift ノードをリカバリするには、バックアップ ファイルが必要です。

viocli recover コマンドは次の構文を使用します。

viocli recover [-d NAME] {-n NODE1... | -r ROLE1... [-n NODE1...]} [-dn BACKUP] [-nfs NFS-VOLUME] [--verbose]

パラメータ

必須か任意か

説明

-d NAME または --deployment NAME

任意

使用するデプロイの名前。

値を入力しない場合、デフォルトのデプロイが使用されます。

-n, --node NODE

-r が使用されている場合を除き必須

1 台以上のノードをリカバリします。複数のノードをカンマ区切りで指定できます。

デプロイのノードを表示するには、viocli show コマンドを使用します。仮想マシン名 の列に表示された値をこのコマンドの引数として使用できます。

たとえば、次のコマンドは、指定した NFS バックアップ ファイルから 2 台のノードをリカバリします。

viocli recover –n VIO-DB-0 VIO-DB-1 –dn vio_os_db_20150830215406 -nfs 10.146.29.123:/backups

-r ROLE または --role ROLE

-n が使用されている場合を除き必須

指定されたロールに割り当てられているすべてのノードをリカバリします。複数のロールをカンマ区切りで指定できます。同じコマンドに -n または --node を指定すると、そのロールに割り当てられていない追加のノードをリカバリすることもできます。

デプロイのノードを表示するには、viocli show コマンドを使用します。ロール の列に表示された値をこのコマンドの引数として使用できます。

注:

Swift ノードは、ロールごとにリカバリすることはできません。

たとえば、次のコマンドは、指定した NFS バックアップ ファイルから DB ロールに割り当てられているノードをリカバリします。

viocli recover -r DB -dn vio_os_db_20150830215406 -nfs 10.146.29.123:/backups

-dn BACKUP または --dir-name BACKUP

Swift ノードまたは OpenStack データベース全体をリカバリする場合は必須

OpenStack データベースまたは Swift リングのバックアップ ファイルを含むフォルダ。

  • OpenStack データベースのバックアップ フォルダの形式は vio_os_db_yyyymmddhhmmss です。

  • Swift リングのバックアップ フォルダの形式は vio_swift_ring_yyyymmddhhmmss です。

以下をリカバリする場合、このパラメータは必須です。

  • HA モードのデプロイ:DB ロールまたは 3 台すべてのデータベース ノード(VIO-DB-0VIO-DB-1、および VIO-DB-2

  • コンパクト モードまたは小規模モードのデプロイ: ControlPlane ロールまたは VIO-ControlPlane-0 ノード

  • Swift ノード

-nfs NFS-VOLUME

Swift ノードまたは OpenStack データベース全体をリカバリする場合は必須

remote-host:/remote-dir 形式のターゲット NFS ボリュームの名前または IP アドレスとディレクトリ。

例:192.168.1.77:/backups

以下をリカバリする場合、このパラメータは必須です。

  • HA モードのデプロイ:DB ロールまたは 3 台すべてのデータベース ノード(VIO-DB-0VIO-DB-1、および VIO-DB-2

  • コンパクト モードまたは小規模モードのデプロイ:ControlPlane ロールまたは VIO-ControlPlane-0 ノード

  • Swift ノード

--verbose

任意

詳細モードで出力を表示します。

viocli recover -h または viocli recover --help を実行して、コマンドのパラメータを表示することもできます。