OpenStack インスタンスに対して実行時のサイズ変更を有効にするには、イメージ メタデータを設定します。実行時のサイズ変更が有効な場合は、インスタンスがパワーオン状態の間、インスタンスのディスク サイズ、メモリ、および vCPU 数を変更できます。
注:
ボリュームが接続されている状態で、実行時のサイズ変更が有効なインスタンスを再起動することはできません。インスタンスを再起動する必要がある場合は、最初にボリュームを接続解除します。
前提条件
実行時のディスク サイズの変更には、次の条件も適用されます。
イメージのディスク フォーマットとして VMDK を使用する。
イメージに SCSI 仮想ディスク アダプタ タイプを使用する。IDE アダプタ タイプはサポートされていません。
完全クローンとしてイメージから仮想マシンをデプロイする。リンク クローンは、実行時にサイズの変更はできません。
手順
- OpenStack 管理サーバ に
viouser
としてログインします。
root
ユーザーに切り替えて、クラウド管理者の認証情報ファイルをロードします。
sudo su -
source ~/cloudadmin.rc
- 実行時のサイズ変更が有効な新しいイメージを作成します。
openstack image create image-name --disk-format {vmdk | iso} --container-format bare --file image-file {--public | --private} [--property vmware_adaptertype="vmdk-adapter-type"] [--property vmware_disktype="{sparse | preallocated | streamOptimized}"] --property vmware_ostype="operating-system" --property img_linked_clone="false" --property os_live_resize="{vcpu | memory | disk}"
オプション |
説明 |
image-name |
ソース イメージの名前を入力します。 |
--disk-format |
vmdk と入力します。 |
--container-format |
bare と入力します。コンテナ フォーマットの引数は、現在 Glance によって使用されていません。 |
--file |
アップロードするイメージ ファイルを指定します。 |
{--public | --private} |
すべてのユーザーがイメージを利用できるようにするには --public を、現在のユーザーのみがイメージを利用できるようにするには --private を含めます。 |
--property vmware_adaptertype |
VMDK ディスクのアダプタ タイプを指定します。実行時のディスク サイズ変更には、SCSI アダプタを指定する必要があります。 このパラメータを含めない場合、アダプタ タイプはイントロスペクションによって決まります。 |
--property vmware_disktype |
sparse、preallocated、または streamOptimized を指定します。 このパラメータを含めない場合、ディスク タイプはイントロスペクションによって決まります。 |
--property vmware_ostype |
イメージ上でオペレーティング システムを指定します。 |
--property img_linked_clone |
false と入力します。 |
--property os_live_resize |
vcpu、memory、disk、またはカンマで区切られた任意の組み合わせ(たとえば、vcpu,memory,disk)を指定します。 |
タスクの結果
この手順で定義したイメージを使用して仮想マシンを作成すると、パワーオフせずにそれらの仮想マシンのサイズを変更することができます。