環境内で custom.yml ファイルを変更することにより、Designate を有効にできます。

前提条件

VMware Integrated OpenStack は、Designate 用の Infoblox、Bind9、および PowerDNS バックエンド サーバをサポートしています。バックエンド サーバのタイプごとの前提条件は、次のとおりです。

Infoblox:

  • VMware Integrated OpenStack でパブリック ネットワークに接続されているネットワーク上で Infoblox バックエンドをインストールします。

  • Designate で使用するユーザーを作成します。

  • Designate ゾーンを処理するネーム サーバ グループを 1 つ作成します。

    • Designate の mDNS サーバを外部プライマリとして設定します。ロード バランサ ノードの eth1 インターフェイス上のすべての IP アドレスを外部プライマリとして設定します。

    • グリッド メンバーをグリッドのセカンダリとして追加し、このメンバーの Lead Secondary オプションを選択します。

    • 必要に応じて、グリッドのセカンダリをさらに追加します。

Bind9:

  • VMware Integrated OpenStack でパブリック ネットワークに接続されているネットワーク上で Bind9 バックエンドをインストールします。

  • rndc addzone または rndc delzone の機能を有効にして、マスター ノード以外からの NOTIFY メッセージの受信を許可します。テキスト エディタで named.conf.options または named.conf を開いて、オプションで次の行を追加します。

    allow-new-zones yes;
    allow-notify{any;};

PowerDNS:

  • VMware Integrated OpenStack でパブリック ネットワークに接続されているネットワーク上で PowerDNS をインストールします。

  • pdns.conf ファイル内の API を有効にします。

手順

  1. VMware Integrated OpenStack ダッシュボードにクラウド管理者としてログインします。
  2. タイトル バーのドロップダウン メニューから [管理] プロジェクトを選択します。
  3. VMware Integrated OpenStack ダッシュボードにログインします。
  4. タイトル バーのドロップダウン メニューからプロジェクトを選択します。
  5. OpenStack 管理サーバviouser としてログインします。
  6. デプロイで custom.yml ファイルを使用していない場合は、テンプレート custom.yml ファイルを /opt/vmware/vio/custom ディレクトリにコピーします。
    sudo mkdir -p /opt/vmware/vio/custom
    sudo cp /var/lib/vio/ansible/custom/custom.yml.sample /opt/vmware/vio/custom/custom.yml
  7. テキスト エディタで /opt/vmware/vio/custom/custom.yml ファイルを開きます。
  8. designate_enableddesignate_typedesignate_dns_server、および designate_dns_port パラメータのコメントを解除して設定します。

    オプション

    説明

    designate_enabled

    true と入力します。

    designate_type

    infobloxbind9、または powerdns と入力します。

    designate_dns_server

    DNS サーバの IP アドレスを入力します。

    designate_dns_port

    DNS サービスのポート番号を入力します。

  9. バックエンドに固有のパラメータのコメントを解除して設定します。
    • Infoblox バックエンド

      オプション

      説明

      designate_infoblox_wapi_url

      Infoblox WAPI URL を入力します。デフォルトは、https://infoblox-server/wapi/wapi-version/ です。

      注:

      URL はスラッシュ (/) で終了している必要があります。

      designate_infoblox_password

      Infoblox ユーザー名に対応するパスワードを入力します。

      designate_infoblox_username

      Designate が Infoblox API へのアクセスに使用するユーザー名を入力します。

      designate_ns_group

      Designate ゾーンを処理するネーム サーバ グループを指定します。

    • Bind9 バックエンド

      オプション

      説明

      designate_rndc_host

      RNDC サーバの IP アドレスを入力します。デフォルト値は、Bind9 サーバの IP アドレスです。

      designate_rndc_port

      RNDC ポートを入力します。デフォルト値は 953 です。

      designate_rndc_key

      /etc/bind/rndc.key ファイルのコンテンツを入力します。

    • PowerDNS バックエンド

      オプション

      説明

      designate_pdns_api_endpoint

      PowerDNS API エンドポイントの URL を入力します。デフォルト値は、http://powerdns-server/8081 です。

      designate_pdns_api_key

      /etc/powerdns/pdns.conf ファイルの api-key の値を入力します。

  10. 更新された設定をデプロイします。
    sudo viocli deployment configure

    設定をデプロイすると、OpenStack サービスが一時的に中断されます。

  11. VMware Integrated OpenStack 5.1 を実行している場合は、エントリの重複を回避するため Designate データベースを変更します。

    デプロイにパッチを適用してバージョン 5.1.0.1 にした場合は、この手順は必要ありません。

    1. アクティブなデータベース ノードにログインし、root ユーザーに切り替えます。
      sudo su -
    2. Designate データベースを開きます。
      mysql
      use designate
    3. 重複エントリを禁止するようにデータベースを変更します。
      ALTER TABLE service_statuses
      ADD UNIQUE (`hostname`, `service_name`);

タスクの結果

テナントで VMware Integrated OpenStack ダッシュ ボードを使用して DNS ゾーンを作成できるようになりました。手順については、DNS ゾーンの作成を参照してください。

次のタスク

Designate の使用方法については、OpenStack Designate CLI ドキュメントを参照してください。

重要:

VMware Integrated OpenStack は v2 API のみをサポートしています。コマンドライン操作を実行するには、designate コマンドではなく openstack コマンドを使用します。