VDS ネットワークを使用して VMware Integrated OpenStack をデプロイする場合は、次の手順で説明するように、環境を設定します。

vCenter Server の操作の詳細については、vSphere ドキュメントを参照してください。

前提条件

  • vCenter Server をデプロイします。VMware Integrated OpenStack 専用の vCenter Server インスタンスを個別に使用することで、パフォーマンスを最適化できます。

  • VMware Integrated OpenStack に必要な TCP および UDP ポートを開きます。必要なネットワーク ポートを参照してください。

  • OpenStack 管理サーバ に計画されている IP アドレスをその FQDN に関連付ける PTR レコードを作成して、OpenStack 管理サーバ を DNS サーバに接続できるようにします。

手順

  1. 管理、API アクセス、およびプロバイダ ネットワークを設定し、それぞれに対して専用の VLAN を割り当てます。
    1. 管理および API アクセスのネットワークに、デプロイをサポートするのに十分な数の IP アドレスがあることを確認します。

      これらのネットワークに必要なサイズは、デプロイ モードによって、および Ceilometer をデプロイするかどうかによって異なります。

      デプロイ モード

      IP アドレスの要件

      HA

      • 管理ネットワーク︰11 個の連続する IP アドレス

      • API アクセス ネットワーク︰2 つの連続する IP アドレス

      Ceilometer を使用した HA

      • 管理ネットワーク︰16 個の連続する IP アドレス

      • API アクセス ネットワーク︰2 つの連続する IP アドレス

      コンパクトまたは小規模

      • 管理ネットワーク︰4 個の連続する IP アドレス

      • API アクセス ネットワーク︰1 つの IP アドレス

      Ceilometer を使用したコンパクトまたは小規模

      • 管理ネットワーク︰9 個の連続する IP アドレス

      • API アクセス ネットワーク︰1 つの IP アドレス

      重要:

      アップグレード中に、管理ネットワークと API アクセス ネットワークをそれぞれ元の IP アドレス数の 2 倍になるまで拡張できることを確認します。VMware Integrated OpenStack をアップグレードする場合は、2 つのデプロイ環境をサポートするために必要な IP アドレスが一時的に必要になります。

    2. vCenter Server インスタンスがレイヤー 2 またはレイヤー 3 で管理ネットワークにアクセスできるようにします。
    3. API アクセス ネットワークが外部からアクセスできることを確認します。
  2. vCenter Server インスタンスで、データセンターを作成します。
  3. データセンターで、管理クラスタを作成します。
    • HA デプロイの場合、クラスタには 3 台以上のホストと 1 つ以上のデータストアが含まれている必要があります。

    • コンパクトまたは小規模のデプロイの場合、クラスタには 1 台以上のホストと 1 つ以上のデータストアが含まれている必要があります。

  4. コンピューティング クラスタを作成します。

    コンピューティング クラスタには 1 台以上のホストと 1 つ以上のデータストアが含まれている必要があります。

  5. 管理クラスタおよびコンピューティング クラスタで、[設定] タブをクリックし、クラスタのパラメータを変更します。
    1. [vSphere DRS] 画面で、[編集...] ボタンをクリックします。
    2. [vSphere DRS] を有効にして、[OK] をクリックします。
    3. [vSphere 可用性] 画面で、[編集...] ボタンをクリックします。
    4. [vSphere HA] を有効にします。
    5. 障害および対応 タブで、[ホスト監視の有効化] を選択します。
    6. [ホストの障害応答] セクションを展開し、仮想マシン再起動のデフォルトの優先順位[高] に設定します。
    7. [仮想マシンの監視] セクションを展開して、[仮想マシンとアプリケーションの監視] を選択し、仮想マシンの監視感度[高] に設定します。
    8. アドミッション コントロール タブで、アドミッション コントロールが有効になっていることを確認し、[OK] をクリックします。
  6. 各クラスタ内の各ホストで、BIOS の仮想化ハードウェア拡張を有効にします。
  7. 管理ネットワークの VMkernel アダプタで、[vMotion] を有効にします。
  8. データストア クラスタを使用する場合は、データストア クラスタ上で Storage DRS を有効にして、クラスタの自動化レベル[自動化なし (手動モード)] に設定します。
  9. データセンターで、Distributed Switch を作成し、作成したスイッチに対して両方のクラスタのすべてのホストを追加します。
  10. Distributed Switch で、管理ポート グループを作成し、管理ネットワークに割り当てられている VLAN ID でタグ付けします。
  11. API アクセス ポート グループを作成し、API アクセス ネットワークに割り当てられている VLAN ID でタグ付けします。

次のタスク

環境を準備したら、VMware Integrated OpenStack をインストールできます。VMware Integrated OpenStack のインストールを参照してください。