NSX-T Data Center を使用して追加の Neutron アベイラビリティ ゾーンを作成するには、VMware Integrated OpenStack の設定を更新します。
前提条件
アベイラビリティ ゾーンごとに個別の DHCP プロファイルとメタデータ プロキシ サーバを作成します。アベイラビリティ ゾーンで Edge クラスタを共有したり、別の Edge クラスタを使用したりできます。
- DHCP プロファイルの作成の詳細については、『NSX-T 管理ガイド』のDHCP サーバ プロファイルの作成を参照してください。
- メタデータ プロキシ サーバの作成の詳細については、『NSX-T 管理ガイド』のメタデータ プロキシ サーバの追加を参照してください。
手順
結果
例: N-VDS の標準データ パスと拡張データ パスに対する個別のアベイラビリティ ゾーンの作成
次の手順では、個別のアベイラビリティ ゾーンを実装し、拡張データ パス モードの N-VDS には NFV ワークロードを、標準モードの N-VDS には他のワークロードをデプロイできるようにします。この例では、標準モードの NSX-T Data Center を使用して VMware Integrated OpenStack がデプロイされています。アベイラビリティ ゾーンは、同じ Tier-0 ルーターおよび Edge クラスタに設定されます。VMware Integrated OpenStack 管理ネットワークは、192.0.2.10 ~ 192.0.2.50 の IP アドレス範囲を使用します。
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NSX-T Data Center で、拡張データ パス モードの N-VDS を使用してオーバーレイ トランスポート ゾーンおよび VLAN トランスポート ゾーンを設定します。拡張データ パス を参照してください。
オーバーレイ トランスポート ゾーンの名前は
nfv-overlay-tz
、VLAN トランスポート ゾーンの名前はnfv-vlan-tz
です。 - 新しいアベイラビリティ ゾーンの DHCP プロファイルを作成します。
- NSX Manager で の順に選択します。
- [サーバ プロファイル] タブで [追加] をクリックします。
- 名前に nfv-dhcp を入力し、既存の Edge クラスタを選択します。
- [追加] をクリックします。
- 新しいアベイラビリティ ゾーンのメタデータ プロキシ サーバを作成します。
- NSX Manager で の順に選択します。
- [メタデータ プロキシ] タブで [追加] をクリックします。
- 名前に nfv-mdp を入力します。
- Nova サーバの URL に http://192.0.2.10:8775 を入力します。
- シークレットに mdpassword を入力します。
- 既存の Edge クラスタを選択します。
- [追加] をクリックします。
- Integrated OpenStack Manager に
root
ユーザーとしてログインします。 - Neutron 構成を変更します。
viocli update neutron
- 次の情報を追加します。
conf: plugins: nsx: az:std-az: default_overlay_tz: std-overlay-tz default_vlan_tz: std-vlan-tz dhcp_profile: std-dhcp metadata_proxy: std-mdp az:nfv-az: default_overlay_tz: nfv-overlay-tz default_vlan_tz nfv-vlan-tz dhcp_profile: nfv-dhcp metadata_proxy: nfv-mdp nsx_v3: availability_zones: std-az, nfv-az
- 新しいアベイラビリティ ゾーン内にネットワークを作成します。
root
ユーザーに切り替えて、クラウド管理者の認証情報ファイルをロードします。sudo su - source ~/cloudadmin.rc
- ネットワークを作成します。
neutron net-create nfv-network --tenant-id nfv-project --availability-zone-hint nfv-az