Keystone 間 (K2K) フェデレーションを使用すると、複数の OpenStack デプロイで同じ ID ソースを共有できます。リージョンをまたぐサイトで 1 つのサイトが ID ソースとして使用されている場合に便利です。
VMware Integrated OpenStack デプロイは、Keystone 間フェデレーションのための ID プロバイダまたはサービス プロバイダとして構成できます。ID プロバイダは、サービス プロバイダにユーザー認証サービスを提供します。
手順
- OpenStack デプロイを Keystone ID プロバイダとして構成します。
- Integrated OpenStack Manager Web インターフェイスに
admin
ユーザーとしてログインします。 - [OpenStack デプロイ] で、デプロイの名前をクリックし、[管理] タブを開きます。
- [ID フェデレーション] タブで、[追加] をクリックします。
- [フェデレーション タイプ] ドロップダウン メニューから、[K2K] を選択します。
- 必須パラメータを入力します。
オプション 説明 [名前]
ID プロバイダの名前を入力します。
[説明]
ID プロバイダの説明を入力します。
[K2K プロバイダ タイプ]
[ID プロバイダとしての Keystone] を選択します。
[K2K サービス プロバイダのアドレス]
サービス プロバイダとして機能する OpenStack デプロイのパブリック OpenStack エンドポイントを入力します(例:198.51.100.100)。
[K2K サービス プロバイダ CA CERT]
サービス プロバイダとして機能する OpenStack デプロイの vio.pem 証明書の内容を入力します。
次のコマンドを実行すると、vio.pem ファイルの内容を表示できます。
kubectl -n openstack get secrets certs -o jsonpath='{@.data.vio_certificate}' | base64 --decode
- [OK] をクリックします。
- Integrated OpenStack Manager Web インターフェイスに
- 2 番目の OpenStack デプロイを、Keystone サービス プロバイダとして構成します。
- Integrated OpenStack Manager Web インターフェイスに
admin
ユーザーとしてログインします。 - [OpenStack デプロイ] で、デプロイの名前をクリックし、[管理] タブを開きます。
- [ID フェデレーション] タブで、[追加] をクリックします。
- [フェデレーション タイプ] ドロップダウン メニューから、[K2K] を選択します。
- 必須パラメータを入力します。
オプション 説明 [名前]
ターゲット ID プロバイダの名前を入力します。このフィールドの値は、両方のデプロイで同じにする必要があります。
[説明]
サービス プロバイダの説明を入力します。
[K2K プロバイダ タイプ]
[サービス プロバイダとしての Keystone] を選択します。
[K2K ID プロバイダ アドレス]
ID プロバイダとして機能する OpenStack デプロイのパブリック OpenStack エンドポイントを入力します(例:192.0.2.100)。
[K2K ID プロバイダ ポート]
ID プロバイダとして機能する OpenStack デプロイの Keystone ポート番号を入力します(例:5000)。
- (オプション)
の順に選択して、フェデレーション ユーザーのインポート先となる OpenStack ドメイン、プロジェクト、グループを入力できます。注:
- ドメイン、プロジェクト、またはグループを入力しない場合は、次のデフォルト値が使用されます。
- ドメイン:
federated_domain
- プロジェクト:
federated_project
- グループ:
federated_group
- ドメイン:
- ドメイン名として
federated
は入力しないでください。この名前は、Keystone によって予約済みです。 - カスタム マッピングを指定する場合は、それらのマッピングに含まれているすべての OpenStack ドメイン、プロジェクト、グループを入力する必要があります。
- ドメイン、プロジェクト、またはグループを入力しない場合は、次のデフォルト値が使用されます。
- [OK] をクリックします。
- Integrated OpenStack Manager Web インターフェイスに
結果
ユーザーとグループは、サービス プロバイダのデプロイから ID プロバイダのデプロイにフェデレーションされます。ID プロバイダのデプロイ上で VMware Integrated OpenStack ダッシュボードにログインすると、ページの右上にあるサービス プロバイダを選択できます。その後、サービス プロバイダのデプロイに対してアクションを実行できます。