フレーバーの追加仕様は、コンピューティング インスタンスの詳細設定に使用されます。VMware Integrated OpenStack はフレーバーの追加仕様を通して追加機能を公開します。

注:

仮想インターフェイスの割り当ての設定は、NSX-T Data Center ではサポートされていません。NSX-T Data Center デプロイでは、以下の追加仕様は使用できません。

  • quota:vif_limit
  • quota:vif_reservation
  • quota:vif_shares_level
  • quota:vif_shares_share

ただし、新しい Distributed Switch と NSX-T Data Center と使用すると、vSphere 7.0 では以前の追加の仕様の追加機能が確実にサポートされます。

NSX-T Data Center の QoS を構成するには、Network I/O Control (NIOC) プロファイルを作成して、デプロイ内のトランスポート ノードの N-VDS に適用します。Network I/O Control プロファイルの設定を参照してください。

イメージ メタデータとフレーバーの追加仕様が競合する場合は、フレーバーの追加仕様よりもイメージ メタデータの方が優先されます。

表 1. VMware Integrated OpenStack のフレーバーの追加仕様
追加仕様 説明

hw:vifs_multi_thread

仮想インターフェイスごとに独自の転送スレッドを指定するには、true を指定します。

quota:cpu_limit

CPU 割り当ての最大値を MHz 単位で指定します。0 の値は、CPU 使用率が制限されていないことを示します。

quota:cpu_reservation

確保する CPU 割り当てを MHz 単位で指定します。

quota:cpu_reservation_percent

確保する CPU 割り当てを、インスタンスの実際の CPU 速度に対する割合として指定します。

このパラメータは cpu_reservation パラメータよりも優先されます。

quota:cpu_shares_level

割り当てられる CPU 共有のレベルを指定します。custom を入力してパラメータに cpu_shares_share を追加し、カスタム値を指定することができます。

quota:cpu_shares_share

割り当てられる CPU 共有の数を指定します。

cpu_shares_level パラメータが custom に設定されていない場合、この値は無視されます。

quota:disk_io_limit

ディスク トランザクション割り当ての最大値を IOPS 単位で指定します。0 の値は、ディスク トランザクションが制限されていないことを示します。

quota:disk_io_reservation

確保するディスク トランザクション割り当てを IOPS 単位で指定します。

quota:disk_io_shares_level

割り当てられるディスク トランザクション共有のレベルを指定します。custom を入力してパラメータに disk_io_shares_share を追加し、カスタム値を指定することができます。

quota:disk_io_shares_share

割り当てられるディスク トランザクション共有の数を指定します。

disk_io_shares_level パラメータが custom に設定されていない場合、この値は無視されます。

quota:memory_limit

メモリ割り当ての最大値を MB 単位で指定します。0 の値は、メモリ使用量が制限されていないことを示します。

quota:memory_reservation

確保するメモリ割り当てを MB 単位で指定します。

quota:memory_reservation_percent

確保するメモリ割り当てを、インスタンスの実際のメモリに対するパーセントで指定します。100 の値は、ゲスト メモリも完全に予約されることを示します。

このパラメータは memory_reservation パラメータよりも優先されます。

quota:memory_shares_level

割り当てられるメモリ共有のレベルを指定します。custom を入力してパラメータに memory_shares_share を追加し、カスタム値を指定することができます。

quota:memory_shares_share

割り当てられるメモリ共有の数を指定します。

memory_shares_level パラメータが custom に設定されていない場合、この値は無視されます。

quota:vif_limit

仮想インターフェイス帯域幅割り当ての最大値を Mbps 単位で指定します。0 の値は、仮想インターフェイス帯域幅が制限されていないことを示します。

quota:vif_reservation

確保する仮想インターフェイス帯域幅割り当てを Mbps 単位で指定します。

quota:vif_shares_level

割り当てられる仮想インターフェイス帯域幅共有のレベルを指定します。custom を入力してパラメータに vif_shares_share を追加し、カスタム値を指定することができます。

quota:vif_shares_share

割り当てられる仮想インターフェイス帯域幅共有の数を指定します。

vif_shares_level パラメータが custom に設定されていない場合、この値は無視されます。

vmware:boot_efi_secure_boot

起動時にロードされた EFI イメージの署名チェックを実行するには、true を指定します。

vmware:boot_enter_bios

仮想マシンが次の起動時に BIOS 構成に切り替わるようにするには、true を指定します。仮想マシンは次回の起動後に、このパラメータを自動的にリセットします。

vmware:boot_retry

起動シーケンスが開始されるまでの遅延時間(ミリ秒単位)を指定します。

vmware:boot_retry_delay

起動シーケンスが再試行されるまでの遅延時間(ミリ秒単位)を指定します。

boot_retry_enabled パラメータが false に設定されている場合、この値は無視されます。

vmware:boot_retry_enabled

起動に失敗した場合は、true を指定して起動シーケンスを再試行します。

vmware:cpu_affinity

インスタンスが使用できる CPU のリストを指定します。

vmware:extra_config

カスタム構成を JSON 形式で指定します。たとえば、'{"acpi.smbiosVersion2.7":"FALSE"}' のように指定します。

vmware:hw_version

イメージの作成に使用するハードウェア バージョンを指定します。複数のホスト バージョンが混在している環境では、このパラメータを使用してインスタンスを適切なホストに配置できます。

vmware:latency_sensitivity_level

仮想マシンの遅延感度レベルを指定します。

vmware:latency_sensitivity_per_cpu_high

仮想マシン内で選択されている仮想 CPU に高い遅延感度レベルを指定します。このオプションを指定するには、OpenStack CLI を使用します。

たとえば、vmware:latency_sensitivity_per_cpu_high="1,3" とすることで、仮想マシン内の vcpu1 および vcpu3 に対し、高い遅延感度が構成されます。

vmware:resource_pool

新しいインスタンスを配置するリソース プールを指定します。

インスタンスを含むプロジェクトの名前がデプロイ内のリソース プールの名前と一致する場合、インスタンスはデフォルトでそのリソース プールに配置されます。このパラメータを設定すると、デフォルトの動作がオーバーライドされ、指定したリソース プールにインスタンスが強制的に配置されます。

vmware:set_bios_uuid

インスタンスの Nova UUID をデバイス UUID として使用するには、true を指定します。

vmware:storage_policy

新しいインスタンスに使用されるストレージ ポリシーを指定します。

Storage Policy-Based Management (SPBM) が無効な場合、このパラメータは無視されます。

vmware:tenant_vdc

インスタンスを配置するテナント仮想データセンターの UUID を指定します。

vmware:vgpu

インスタンスに接続する共有 vGPU の数を指定します。

vmware:vm_group

仮想マシンが配置される DRS 仮想マシングループを指定します。指定した仮想マシン グループがない場合は、インスタンスのパワーオンに失敗します。