vSphere のストレージ ポリシー ベース管理 (SPBM) を使用して、OpenStack インスタンスが作成されるデータストアを管理するストレージ ポリシーを作成できます。

注: FCD ボリュームに設定したストレージ ポリシーを削除することはできません。ただし、接続されていないボリュームで使用されているストレージ ポリシーは変更できます。

前提条件

vSphere で目的のストレージ ポリシーを作成します。詳細については、『vSphere ストレージ』ドキュメントのストレージ ポリシー ベースの管理を参照してください。

手順

  1. Integrated OpenStack Managerroot ユーザーとしてログインします。
    ssh root@mgmt-server-ip
  2. Nova コンピューティングの設定を編集します。
    viocli update nova-compute
    1. DEFAULT セクションで、enabled_filters パラメータを追加し、次の例で示されている値を指定します。
      enabled_filters: "RetryFilter, AvailabilityZoneFilter, ComputeFilter, ComputeCapabilitiesFilter, ImagePropertiesFilter, ServerGroupAntiAffinityFilter, ServerGroupAffinityFilter, PciPassthroughFilter, AggregateInstanceExtraSpecsFilter"
    2. vmware セクションで、pbm_default_policy パラメータを追加します。ストレージ ポリシーに関連付けられていないフレーバーでインスタンスを作成する場合は、デフォルトで使用するストレージ ポリシーの名前に、この値を設定します。値は、vCenter Server に構成されたストレージ ポリシーを参照する必要があります。
    3. vmware セクションで、pbm_enabled パラメータを追加し、値として true を設定します。
    4. vmware セクションで、use_linked_clone パラメータを追加し、値として false を設定します。
    次の例は、更新された構成を示しています。
    conf:
    nova:
      DEFAULT:  
        enabled_filters: "RetryFilter, AvailabilityZoneFilter, ComputeFilter, ComputeCapabilitiesFilter, ImagePropertiesFilter, ServerGroupAntiAffinityFilter, ServerGroupAffinityFilter, PciPassthroughFilter, AggregateInstanceExtraSpecsFilter"
      neutron:
        metadata_proxy_shared_secret: ".Secret:managedencryptedpasswords:data.metadata_proxy_shared_secret"  
      vmware:
        passthrough: "false"
        pbm_default_policy: "Your Default Storage Policy"
        pbm_enabled: "true"
        tenant_vdc: "false"
        use_linked_clone: "false"
  3. Nova 設定を編集します。
    viocli update nova
    1. DEFAULT セクションで、enabled_filters パラメータを追加し、次の例で示されている値を指定します。
      enabled_filters: "RetryFilter, AvailabilityZoneFilter, ComputeFilter, ComputeCapabilitiesFilter, ImagePropertiesFilter, ServerGroupAntiAffinityFilter, ServerGroupAffinityFilter, PciPassthroughFilter, AggregateInstanceExtraSpecsFilter"
    2. vmware セクションで、pbm_default_policy パラメータを追加します。ストレージ ポリシーに関連付けられていないフレーバーでインスタンスを作成する場合は、デフォルトで使用するストレージ ポリシーの名前に、この値を設定します。値は、vCenter Server に構成されたストレージ ポリシーを参照する必要があります。
    3. vmware セクションで、pbm_enabled パラメータを追加し、値として true を設定します。
    4. vmware セクションで、use_linked_clone パラメータを追加し、値として false を設定します。
    次の例は、更新された構成を示しています。
    conf:
    nova:
      DEFAULT:  
        enabled_filters: "RetryFilter, AvailabilityZoneFilter, ComputeFilter, ComputeCapabilitiesFilter, ImagePropertiesFilter, ServerGroupAntiAffinityFilter, ServerGroupAffinityFilter, PciPassthroughFilter, AggregateInstanceExtraSpecsFilter"
      neutron:
        metadata_proxy_shared_secret: ".Secret:managedencryptedpasswords:data.metadata_proxy_shared_secret"  
      vmware:
        passthrough: "false"
        pbm_default_policy: "Your Default Storage Policy"
        pbm_enabled: "true"
        tenant_vdc: "false"
        use_linked_clone: "false"
  4. VMware Integrated OpenStack ダッシュボードにクラウド管理者としてログインします。
  5. タイトル バーのドロップダウン メニューから [管理] プロジェクトを選択します。
  6. [管理] > [コンピューティング] > [フレーバー] の順に選択します。
  7. 新しいフレーバーを作成するか、既存のフレーバーを選択します。
  8. フレーバーの右側にある [メタデータの更新] をクリックします。
  9. [利用可能なメタデータ] ペインで [VMware ポリシー] を展開し、[ストレージ ポリシー] の横にある [追加](プラス記号)アイコンをクリックします。
  10. vmware:storage_policy パラメータの値として目的のストレージ ポリシー名を入力し、[保存] をクリックします。

結果

指定した vSphere ストレージ ポリシーは、このフレーバーから作成されるすべての新しい OpenStack インスタンスに適用されます。デフォルトのストレージ ポリシーが、ストレージ ポリシーに関連付けられていないフレーバーから作成されたすべての新しいインスタンスに適用されます。