VMware Integrated OpenStack OVA をインストールする前に、次の手順に従って環境を構成します。

前提条件

  • vCenter Server およびすべての ESXi ホストをデプロイします。
  • vCenter Server ホストおよびすべての ESXi ホストで NTP を有効にします。vCenter Server ホストと ESXi ホストが同じ NTP タイム ソースを使用するように設定し、タイム ソースの可用性が高いことを確認します。vSphere での NTP の設定については、『vSphere セキュリティ』ガイドのvSphere ネットワーク上の時刻の同期を参照してください。
  • Integrated OpenStack Manager に計画されている IP アドレスをその FQDN に関連付ける PTR レコードを作成して、Integrated OpenStack Manager を DNS サーバに接続できるようにします。

手順

  1. vCenter Server で、VMware Integrated OpenStack のデータセンターを作成します。
  2. データセンターで、管理クラスタおよびコンピューティング クラスタを作成します。
  3. NSX ネットワークを使用する場合は、Edge クラスタを作成します。
  4. 管理クラスタで DRS と vSphere HA を有効にします。
    注： OpenStack をデプロイした後、すべてのコントローラ ノードで vSphere HA を無効にします。
  5. 管理クラスタにリソース プールを作成します。
  6. NSX Data Center for vSphere デプロイの場合は、Edge クラスタにリソース プールを作成します。
  7. コンピューティング ノードにデータストア クラスタを使用する場合は、データストア クラスタ上で Storage DRS を有効にして、[クラスタの自動化レベル] を [自動化なし (手動モード)] に設定します。
  8. データセンターで、管理、コンピューティング、および Edge クラスタに 1 つ以上の Distributed Switch を作成します。
  9. 各 Distributed Switch で、最大転送ユニット (MTU) を 1,600 以上に設定します。
  10. 管理ネットワークを準備し、専用の VLAN を割り当てます。
    • DHCP を使用しない場合は、少なくとも 5 つの連続する IP アドレスが管理ネットワークで使用可能であることを確認します。
    • アップグレード中に、管理ネットワークを元の IP アドレス数の 2 倍になるまで拡張できることを確認します。VMware Integrated OpenStack をアップグレードする場合は、2 つのデプロイ環境をサポートするために必要な IP アドレスが一時的に必要になります。
    • NSX-T Data Center デプロイの場合は、vCenter Server、NSX Manager、NSX Controller のインスタンスがレイヤー 2 またはレイヤー 3 の管理ネットワークにアクセスできることを確認します。
    • NSX Data Center for vSphere デプロイで、メタデータ サービスに管理ネットワークを使用する場合は、追加で 2 つの連続する IP アドレスが管理ネットワークで使用可能であることを確認します。これは、独立したメタデータ サービス ネットワークを使用するデプロイの場合は必要ありません。
  11. API アクセス ネットワークを準備し、専用の VLAN を割り当てます。
    • 管理、コンピューティング、および Edge クラスタ用の Distributed Switch に API アクセス ネットワーク用のポート グループを作成します。ネットワークは、外部からアクセス可能である必要があります。
    • DHCP を使用しない場合は、少なくとも 4 つの連続する IP アドレスが API アクセス ネットワークで使用可能であることを確認します。
    • アップグレード中に、API アクセス ネットワークを元の IP アドレス数の 2 倍になるまで拡張できることを確認します。VMware Integrated OpenStack をアップグレードする場合は、2 つのデプロイ環境をサポートするために必要な IP アドレスが一時的に必要になります。
  12. NSX Data Center for vSphere デプロイの場合は、Edge クラスタの Distributed Switch に外部ネットワークのポート グループを作成します。
  13. （オプション） NSX Data Center for vSphere デプロイの場合は、メタデータ サービス ネットワークを準備します。
    • 少なくとも 2 つの連続する IP アドレスがメタデータ サービス ネットワークで使用可能であることを確認します。独立したメタデータ サービス ネットワークを作成しない場合は、管理ネットワークでメタデータ サービス用に 2 つの追加の IP アドレスが使用可能であることを確認します。
    • メタデータ サービス ネットワークが管理ネットワークと通信できることを確認します。

次のタスク

NSX ネットワークを使用する場合は、ネットワークのバックエンドをデプロイして構成します。