NSX-T Data Center を VMware Integrated OpenStack のネットワーク ソリューションとして使用する場合は、次の手順で説明するとおり、NSX-T Data Center をデプロイして設定します。

注： NSX-T Data Center が vSphere Distributed Switch (VDS) バージョン 7.0 と連携するには、vSphere 7.0 および NSX-T 3.0 以降をインストールする必要があります。 NSX-T Data Center をデプロイして構成する前に、『 NSX-T Data Center インストール ガイド』の「NSX-T の vSphere Distributed Switch の準備」を参照してください。

前提条件

  • vCenter Server およびすべての ESXi ホストを含めて、vSphere をデプロイします。

  • NSX-T Data Center をインストールします。
    1. NSX Manager をデプロイします。『NSX-T Data Center インストール ガイド』の「NSX Manager のインストール」を参照してください。
    2. vCenter Server インスタンスをコンピュート マネージャとして追加します。『NSX-T Data Center インストール ガイド』の「コンピュート マネージャの追加」を参照してください。

    3. NSX Manager クラスタを使用するには、NSX Manager ノードをデプロイする必要があります。『NSX-T Data Center インストール ガイド』の「ユーザー インターフェイスからの NSX Manager ノードのデプロイによるクラスタの形成」を参照してください。

      注： NSX Manager クラスタを使用すると、単一の NSX-T Data Center インスタンスの高可用性が確保されます。同じ VMware Integrated OpenStack デプロイで NSX-T Data Center の複数のインスタンスを使用することはできません。
    4. NSX Edge ノードをデプロイします。『NSX-T Data Center インストール ガイド』の「NSX Edge のインストール」を参照してください。
    5. vSphere 7.0 以降を実行している場合は、新しいコンピュート マネージャを追加します。『NSX-T Data Center インストール ガイド』の「コンピュート マネージャの追加」を参照してください。
  • クラスタの仮想 IP アドレスを使用して NSX-T ルート CA 証明書を生成します。VMware Enterprise PKS 製品ドキュメントの「Enterprise PKS の NSX Manager 証明書の生成と登録」を参照してください。

手順

  1. 管理者として NSX Manager にログインします。
  2. オーバーレイ トランスポート ゾーンを作成します。
    1. [システム] タブで [ファブリック] > [トランスポート ゾーン] の順に選択します。
    2. [トランスポート ゾーン] タブで、[ゾーンの追加] をクリックします。
    3. オーバーレイ トランスポート ゾーンの名前、説明、および N-VDS 名を入力します。
      N-VDS 名は、このトランスポート ゾーンに追加されたトランスポート ノードにインストールされている N-VDS に使用されます。
    4. オプションを指定する場合は、N-VDS に [標準] または [拡張データパス] を選択します。
    5. トラフィック タイプに [オーバーレイ] を選択します。
    6. [追加] をクリックします。
  3. VLAN トランスポート ゾーンを作成します。
    1. [システム] タブで [ファブリック] > [トランスポート ゾーン] の順に選択します。
    2. [トランスポート ゾーン] タブで、[ゾーンの追加] をクリックします。
    3. VLAN トランスポート ゾーンの名前、説明、および N-VDS 名を入力します。
      N-VDS 名は、このトランスポート ゾーンに追加されたトランスポート ノードにインストールされている N-VDS 用です。
    4. N-VDS モードの場合は、[標準] または [拡張データパス] を選択します。
    5. トラフィック タイプに [VLAN] を選択します。
    6. [追加] をクリックします。
  4. コンピュート マネージャを追加します。
    1. [システム] タブで [ファブリック] > [コンピュート マネージャ] の順に選択します。
    2. [コンピュート マネージャ] タブで、[コンピュート マネージャの追加] をクリックします。
    3. 新しいコンピュート マネージャの名前、説明、タイプ、IP アドレス、リバース プロキシの HTTPS ポート、ユーザー名、およびパスワードを入力します。
    4. [追加] をクリックします。
  5. アップリンク プロファイルを作成します。
    1. [システム] タブで [ファブリック] > [プロファイル] の順に選択します。
    2. [アップリンク プロファイル] タブで [プロファイルの追加] をクリックします。
      注： ESXi ホストで物理リンクを使用している場合は、ポリシーを新規作成せず、デフォルトのポリシーを変更できます。
    3. プロファイルの名前と説明を入力します。
    4. （オプション） [LAG] で 1 つ以上のリンク集約グループ (LAG) を追加して、設定します。
    5. [チーミング] で新しいチーミング ポリシーを追加するか、デフォルト ポリシーを構成します。
    6. [アクティブ アップリンク] 列で、カスタム アップリンク名を定義します。

      ESXi ホストで物理リンクを使用している場合は、スタンバイ アップリンク名も定義できます。

    7. [追加] をクリックします。
  6. 標準モードで N-VDS を使用するには、Network I/O Control (NIOC) プロファイルを作成します。
    1. [システム] タブで [ファブリック] > [プロファイル] の順に選択します。
    2. [NIOC プロファイル] タブで [プロファイルの追加] をクリックします。
    3. プロファイルの名前と説明を入力します。
    4. [ステータス] を [有効] に設定します。
    5. [ホストのインフラストラクチャ トラフィック リソース] で、目的のトラフィック タイプと帯域幅割り当てを指定します。
    6. [追加] をクリックします。
  7. [ポリシー] ビューで、トンネル エンドポイントの IP アドレス プールを作成します。
    1. [ネットワーク] タブで、[IP アドレス プール] を選択します。
    2. [IP アドレス プール] タブで、[IP アドレス プールを追加] をクリックします。
    3. プールの名前と説明を入力します。
    4. [サブネット] で [設定] をクリックします。
    5. 各列の最初のエントリをクリックして、IP アドレス範囲と CIDR を指定します。
      DNS サーバ（カンマ区切り）と DNS サフィックスも指定できます。
    6. [追加] をクリックします。
  8. Edge クラスタ内の NSX Edge ノードを NSX-T Data Center ファブリックに追加します。
    1. [システム] タブで [ファブリック] > [ノード] の順に選択します。
    2. [Edge トランスポート ノード] タブで [Edge ノードの追加] をクリックします。
    3. トランスポート ノードの名前、FQDN、説明を入力します。
    4. フォーム ファクタを選択して、[次へ] をクリックします。
    5. NSX Edge 仮想マシンの認証情報を入力して、[次へ] をクリックします。
    6. [コンピュート マネージャ] ドロップダウン メニューから、この手順で作成したコンピュート マネージャを選択します。
    7. NSX Edge 仮想マシンのクラスタ、リソース プール、ホスト、およびデータストアを選択し、[次へ] をクリックします。
    8. NSX Edge 仮想マシンに DHCP と固定 IP アドレスのどちらを使用するかを選択します。

      [固定] を選択した場合は、管理 IP アドレスとデフォルト ゲートウェイを入力します。

    9. [管理インターフェイス] ドロップダウン メニューから、管理ネットワークを選択し、[次へ] をクリックします。
    10. DNS サーバと NTP サーバを選択し、[次へ] をクリックします。
    11. [Edge スイッチ名] テキスト ボックスに、NSX Edge のスイッチ名入力します。
    12. [トランスポート ゾーン] ドロップダウン メニューから、オーバーレイ トランスポート ゾーンを選択します。
    13. [アップリンク プロファイル] ドロップダウン メニューから、この手順で作成したアップリンク プロファイルを選択します。
    14. [IP アドレスの割り当て] ドロップダウン メニューから、[IP アドレス プールを使用] を選択します。
    15. [IP アドレス プール] ドロップダウン メニューから、この手順で作成したトンネル エンドポイントの IP アドレス プールを選択します。
    16. [DPDK Fastpath インターフェイス] ドロップダウン メニューから、アップリンク プロファイルで定義したアップリンク名を選択します。
    17. [完了] をクリックします。
    18. 別のスイッチを追加するには、[スイッチの追加] をクリックします。
    19. [新しいノード スイッチ] ドロップダウン メニューで [Edge スイッチ名] テキスト ボックスに、NSX Edge のスイッチ名を入力します。
    20. [トランスポート ゾーン] ドロップダウン メニューから、VLAN トランスポート ゾーンを選択します。
    21. [アップリンク プロファイル] ドロップダウン メニューから、この手順で作成したアップリンク プロファイルを選択します。
    22. [DPDK Fastpath インターフェイス] ドロップダウン メニューから、アップリンク プロファイルで定義したアップリンク名を選択します。
    23. [完了] をクリックします。
  9. Edge クラスタを作成して、NSX Edge ノードを追加します。
    1. [システム] タブで [ファブリック] > [ノード] の順に選択します。
    2. [Edge クラスタ] タブで [Edge クラスタの追加] をクリックします。
    3. Edge クラスタの名前と説明を入力します。
    4. [Edge クラスタ] ドロップダウン メニューから、Edge クラスタを選択します。
    5. [メンバーのタイプ] ドロップダウン メニューから、[Edge ノード] を選択します。
    6. [使用可能] 列で NSX Edge ノードを選択し、左矢印をクリックして [選択済み] 列に移動します。
    7. [追加] をクリックします。
  10. [ポリシー] ビューで、論理スイッチを作成します。
    1. [ネットワーク] タブで、[セグメント] を選択します。
    2. [セグメント] タブで [セグメントの追加] をクリックします。
    3. スイッチの名前と説明を入力します。
    4. [接続済みゲートウェイ] ドロップダウン メニューから、ゲートウェイを [なし] として選択します。
    5. [トランスポート ゾーン] ドロップダウン メニューから、VLAN トランスポート ゾーンを選択します。
    6. アップリンク チーミング ポリシーを選択します。
    7. ネットワークの VLAN ID を指定します。
    8. [追加] をクリックします。
  11. [ポリシー] ビューで、Tier-0 ゲートウェイを作成します。
    1. [ネットワーク] タブで、[Tier-0 ゲートウェイ] を選択し、[ゲートウェイの追加] をクリックします。
    2. ゲートウェイの名前と説明を入力します。
    3. [Edge クラスタ] ドロップダウン メニューから、この手順で作成したデフォルトのクラスタを選択します。
    4. 高可用性モードとして [アクティブ/アクティブ] または [アクティブ/スタンバイ] を選択します。
    5. [アクティブ/スタンバイ] モードを使用するには、フェイルオーバー モードとして [プリエンプティブ] または [非プリエンプティブ] を選択し、Edge クラスタから優先メンバーを選択します。
    6. [追加] をクリックします。
  12. [ポリシー] ビューで、アップストリーム物理ルーターに関連付けるポートを Tier-0 ゲートウェイに作成します。
    1. [ネットワーク] タブで、[Tier-0 ゲートウェイ] を選択します。
    2. Tier-0 ゲートウェイ設定を編集するには、Tier-0 ゲートウェイの名前の前にある 3 つのドットをクリックします。
    3. [インターフェイス] で [設定] をクリックします。
    4. インターフェイスの名前と説明を入力します。
    5. インターフェイスのタイプを指定します。
    6. セグメントに接続されているスイッチの名前を入力します。
    7. インターフェイスの Edge ノードを指定します。
    8. インターフェイスの IP アドレスとそのプリフィックス長をビット単位で入力します。
      注： この IP アドレスに、OpenStack 外部ネットワークのサブネット内のアドレスを指定することはできません。
    9. [追加] をクリックします。
  13. [ポリシー] ビューで、DHCP サーバ プロファイルを作成します。
    1. [ネットワーク] タブで、[DHCP] を選択します。
    2. [DHCP] で、[DHCP プロファイルの追加] をクリックします。
    3. プロファイルの名前と説明を入力します。
    4. [Edge クラスタ] ドロップダウン メニューから、この手順で作成したデフォルトのクラスタを選択します。
    5. サーバの IP アドレスを入力します。
    6. リース時間を秒単位で入力します。
    7. [追加] をクリックします。
  14. [ポリシー] ビューで、メタデータ プロキシ サーバを作成します。
    1. [ネットワーク] タブで、[セグメント] を選択します。
    2. [メタデータ プロキシ] タブで [メタデータ プロキシの追加] をクリックします。
    3. メタデータ プロキシ サーバの名前と説明を入力します。
    4. [サーバ アドレス] フィールドに VMware Integrated OpenStack デプロイのプライベート OpenStack エンドポイントを入力します。

      VMware Integrated OpenStack は、プライベート OpenStack エンドポイントとして管理ネットワーク内の最初の IP アドレスを使用します。使用可能な IP アドレスが不明な場合は、VMware Integrated OpenStack のデプロイ後にプレースホルダ IP アドレスを入力して、この設定を更新します。

    5. [共有署名シークレット] テキスト ボックスに、VMware Integrated OpenStack デプロイとペアリングする際のパスワードを入力します。
    6. [Edge クラスタ] ドロップダウン メニューから、この手順で作成したデフォルトのクラスタを選択します。
    7. [追加] をクリックします。
  15. [ポリシー] ビューで、トランスポート ノード プロファイルを作成します。
    1. [システム] タブで [ファブリック] > [プロファイル] の順に選択します。
    2. [トランスポート ノード プロファイル] タブで [プロファイルの追加] をクリックします。
    3. トランスポート ノード プロファイルの名前と説明を入力します。
    4. [NSX ホスト スイッチ] ドロップダウン メニューから、タイプとして [N-VDS] を選択します。
    5. 標準モードを選択します。
    6. NSX スイッチ名を入力します。
    7. [トランスポート ゾーン] ドロップダウン メニューから、オーバーレイ トランスポート ゾーンおよび VLAN トランスポート ゾーンを選択します。
    8. [NIOC プロファイル] ドロップダウン メニューから、この手順で作成した NIOC プロファイルを選択します。
    9. [アップリンク プロファイル] ドロップダウン メニューから、この手順で作成したアップリンク プロファイルを選択します。
    10. [LLDP プロファイル] ドロップダウン メニューから、目的の LLDP プロファイルを選択します。
    11. [IP アドレスの割り当て] ドロップダウン メニューから、[IP アドレス プールを使用] を選択します。
    12. [IP アドレス プール] ドロップダウン メニューから、この手順で作成したトンネル エンドポイントの IP アドレス プールを選択します。
    13. [物理 NIC] テキスト ボックスに、ホストの未使用 NIC の名前を入力します。
    14. ドロップダウンから、アップリンク プロファイルで定義したアップリンク名を選択します。
    15. [追加] をクリックします。
  16. トランスポート プロファイルを使用して、コンピューティング クラスタをトランスポート ノードとして構成します。
    1. [システム] タブで [ファブリック] > [ノード] の順に選択します。
    2. [ホスト トランスポート ノード] タブの [管理元] ドロップダウン メニューから IP アドレスを選択します。
    3. トランスポート ノード プロファイルを適用するコンピューティング クラスタを選択します。
    4. [トランスポート ノード プロファイル] ドロップダウン メニューからトランスポート ノードを選択します。
    5. [適用] をクリックします。

次のタスク

VMware Integrated OpenStackをインストールします。VMware Integrated OpenStack のインストールを参照してください。