VMware Integrated OpenStack 7.1 | 2021 年 5 月 13 日 | ビルド OVA 17987092、パッチ 17987093 リリース ノートに追加または更新された内容をご確認ください。 |
リリース ノートの概要
このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。VMware Integrated OpenStack について
VMware Integrated OpenStack は、統合プロセスを効率化することで、OpenStack クラウド インフラストラクチャのデプロイを大幅に簡略化します。VMware Integrated OpenStack には事前設定なしですぐに使用できる OpenStack 機能と、vCenter Server で仮想アプライアンスとして稼動するデプロイ マネージャの vApp を介した簡単な構成ワークフローが備わっています。
新機能
- 最新バージョンの VMware 製品のサポート:
- VMware Integrated OpenStack 7.1 は、VMware vSphere 7.0 U2、NSX-T 3.1.1、および NSX-V 6.4.10 との間に完全な互換性があります。
- 新機能と機能拡張:
- 管理プレーン:
- VIO 管理プレーンでのディザスタ リカバリのサポート。管理プレーンを災害からリカバリできるようにサポートする新しい viocli コマンドが提供されます。ディザスタ リカバリの全体的な手順は、SRM、vSphere Replication と、Nova インスタンス、Cinder ボリューム、Neutron ネットワークをカバーする NSX-T のマルチサイト機能で検証されます。ターゲットのディザスタ リカバリ サイトでデプロイがリカバリされると、ユーザーは VIO を使用して、リカバリされた Nova/Cinder/Neutron オブジェクトを管理できます。
- Neutron NSX-T 管理プラグインからポリシー プラグインへの移行のサポート。
- 複数のライセンス キーのサポート:管理者が複数の VIO ライセンス キーを入力し、使用するキーを割り当てることができます。
- OpenStack ドライバ:
- Octavia フレーバーのサポート。この機能により、ユーザーは、NSX-T で VIO によって作成されたロード バランサで OpenStack Octavia フレーバー機能を使用できます。この機能は、NSX-T 3.1 以降で Neutron NSX-P プラグインによってサポートされます。
- スケーラビリティ:
- 拡張されたスケーラビリティのサポート。1 つの VIO デプロイで、最大 128 台の Nova コンピューティング ノード、Neutron NSX-T Policy Plugin による最大 10,000 のテナント ネットワーク、vIDM を IdP として使用する最大 8 つの VIO デプロイ フェデレーションをサポートできるようになりました。
- 管理プレーン:
バージョン 7.1 へのアップグレード
- 7.0 または 7.0.1 からアップグレードするには、
viocli patch
コマンドを使用します。詳細な手順については、製品のインストール ガイドを参照してください。 - 6.0 からアップグレードする場合は、製品のインストール ガイドに記載されている Blue または Green アップグレード手順を使用してください。
- VIO 7.1 では、5.x からの直接アップグレードはサポートされていません。まず 7.0.1 にアップグレードしてください。
互換性
- VMware Integrated OpenStack と他の VMware 製品との互換性については、VMware 製品の相互運用性マトリックスを参照してください。
非推奨に関する通知
- 次のネットワーク機能は廃止されています。VIO の次回のリリースで削除される予定です。
- Neutron 用の NSX Data Center for vSphere ドライバ。
- NSX-T Management Plugin for Neutron は、NSX-T Policy Plugin に置き換えられます。
- TVD プラグイン。単一の VMware Integrated OpenStack デプロイで、NSX Data Center for vSphere バックエンドと NSX-T Data Center バックエンドを使用できます。
- Neutron FWaaSv2 は、以降のバージョンで廃止される予定です。
解決した問題
解決された問題には、次のトピックが含まれます。
VIO 管理に関する解決した問題- 2750794 の修正:VIO 管理者が VIO バックアップのスケジュール ジョブを削除すると、バックアップ データが削除される
VIO 7.0 では、管理者が VIO バックアップのスケジュール ジョブを削除すると、vCenter Server コンテンツ ライブラリに保存されているバックアップ データも削除されました。
VIO 7.1 では、バックアップのスケジュール ジョブが削除されてもバックアップ データは削除されません。 - 2738659 の修正:vCenter Server SSL を有効にしてあると、VIO バックアップのリストア手順が正しく動作しない
vCenter Server SSL を有効にしてあると、VIO バックアップのリストア手順が正しく動作しないvCenter Server のコンテンツ ライブラリへのバックアップ データのアップロードに失敗し、「x509: 認証局が不明な証明書です」エラーが報告されていました。
- 2680755 の修正:VIO デプロイ ウィザードで「vCenter Server リソースのロード タイムアウト」というエラーが発生し、先に進めない
VIO 7 は、govmomi を使用して vCenter Server インベントリ情報を取得します。ターゲットの vSphere 環境で、トラフィックのフィルタリングとマーキングのために DistributedVirtualPortgroup に「MAC」または「システム トラフィック」トラフィック修飾子がある場合、govmomi は正常な処理ができません。
- 2677748 の修正:VIO マネージャの Web ユーザー インターフェイスで、OpenStack のサービス ステータスを一覧表示できない
VIO マネージャの Web ユーザー インターフェイスでは、ホイールによってサービスを一覧表示することができず、「リソースが見つかりません」というメッセージのみが表示されます。
- 2591794 の修正:NSX-V 環境でメタデータ サービスにアクセスできない
VMware Integrated OpenStack の API ネットワークからメタデータ プロキシ エッジにルーティングできない場合、メタデータ サービスにアクセスできません。この場合、VIO7.1 は管理 API 経由でメタデータ プロキシに自動的にアクセスします。
- 2688209 の修正:VIO サポート バンドルに含まれるログ情報が約 2 日間分のみ
VIO 6.0 および 7.0 では、サポート バンドルに保持できるログ情報が約 2 日間分のみです。このログ情報は、トラブルシューティングの目的を十分に満たせません。この問題を解決するために、VIO 7.1 では自動生成されるログ バックアップを有効にして、ログの保持期間を最大 7 日に増やしています。
- 2707205 の修正:VIO 6 および 7 では、コントローラ ノードで rp_filter が loose モードに設定されない
VIO 6 および 7 は PhotonOS に移行し、コントローラ ノードで rp_filter を明示的に設定しませんでした。そのため、デフォルトで「1」(RFC3704 の strict モード)に設定されています。strict モード設定によってパケットがドロップされ、管理ネットワーク上のアプリケーションがパブリック エンドポイントに接続できない場合があります。
- 2631412 の修正:VIO GUI で「Kubernetes Ingress Controller Fake Certificate」という名前の証明書が使用される
この証明書名は、Nginx Ingress Controller によって作成されるデフォルトの名前です。VIO 7.1 にアップグレードすると、適切な名前に置き換えられます。
- 2594923 の修正:glance イメージの vmware_cpu_affinity プロパティが機能しない
glance イメージの vmware_cpu_affinity プロパティが機能しないこのような glance イメージを使用して Nova インスタンスを作成すると、「エラー: vmware_cpu_affinity フィールドには、文字列でなくリストが必要です (HTTP 400)」エラーが発生します。
VIO 7.1 では、次の例のようにこのプロパティを設定できます。
openstack image set --property vmware_cpu_affinity="[0,1]" image_name
- 2753879 の修正:fwaas v1 拡張機能が原因で Heat スタックを更新できない
アップストリーム Heat では fwaas v1 が引き続き使用され、fwaas v2 はサポートされません。ただし、VIO7 は fwaas v2 のみをサポートします。
- 2713308 の修正:未使用の基本 glance イメージが Nova キャッシュ フォルダに蓄積される
未使用の基本 glance イメージが Nova キャッシュ フォルダに蓄積される未使用のイメージをクリーンアップするバックエンド プロセスが正しく動作しません。
- 2710808 の修正:VIO7 でサポートされる Designate プール内の ns_record は 1 つのみ
VIO7 でサポートされる Designate プール内の ns_record は 1 つのみです。VIO7.1 ではこれが改善され、Designate で複数の ns_record がサポートされます。
- 2707581 の修正:QoS ポリシーがデフォルトとして設定されている場合、その QoS ポリシーが外部ネットワークでも使用される
特定の QoS ポリシーがデフォルトとして設定されている場合、その QoS ポリシーが外部ネットワークでも使用されます。これは、外部ネットワークにとって正しくない動作です。
- 2705010 の修正:VIO7 では Octavia のロード バランサのサイズを変更できない
Octavia LBaaS には、ユーザーがロード バランサのサイズを変更する方法がありません。
VIO 7.1 には、このサイズを設定するオプションが用意されています。default_edge_size = <purpose>:<edge size>[,...]
サポートされる purpose は、router、dhcp、lb です。
サポートされる size は、compact、large、xlarge、quadlarge です。
例:default_edge_size = lb:xlarge「viocli update neutron」を使用して、[nsxv] セクションの下にパラメータを追加し、設定してください。
conf:
neutron:
plugins: nsx: nsxv: default_edge_size: lb:xlarge - 2701437 の修正:glance イメージ オプション「vmware_create_template=false」が正しく機能しない
次の構成では、glance イメージから Nova インスタンスを作成および起動できませんでした。
- glance 構成で vmware_create_template オプションが false の場合
- ユーザーが openstack CLI でプロパティ「vmware_create_template=false」を使用して glance イメージを作成した場合
例:
openstack image create --disk-format vmdk --file vmdk --property vmware_create_template=false imageName
- 2699470 の修正:Nova コンピューティング ポッドで nova-manage コマンドを実行できない
Nova コンピューティング ポッドから nova-manage コマンドを実行すると、nova-compute.conf に [database] セクションが存在しないために DBNonExistentTable 例外が発生します。
- 2688655 の修正:VIO 7.0.1 では Openstack CLI で openid を使用した認証が機能しない
VIO 7.0.1 では、Openstack CLI で openid を使用した認証は Unauthorized (HTTP 401) エラーが発生して機能しません。
- 2674517 の修正:フレーバーで定義されたスワップ ディスクが Nova インスタンスに正しくマウントされない
フレーバーで定義されたスワップ ディスクが Nova インスタンスに正しくマウントされないこれは、スワップ ディスクを持つ仮想マシンのサイズ変更をサポートしないという制約の下で VIO 7.1 で修正されました。
- 2672946 の修正:ホスト集約名が特定の条件のとき、Nova コンピューティングのアベイラビリティ ゾーン セットアップ ポッドが CrashLoopBackOff 状態になる
Nova アベイラビリティ ゾーンに「nova」という名前のホスト集約があり、同じゾーンに「^.*nova$」に一致する「xxxxx-nova」という名前(5-nova など)の別のホスト集約がある場合、Nova コンピューティングのアベイラビリティ ゾーン セットアップ ポッドは CrashLoopBackOff 状態になります。
- 2656225 の修正:ユーザーが仮想マシン コンソールを開けず、「エラー: 現在、コンソールは利用できません」というエラーが Horizon ユーザー インターフェイスで表示される
一定の条件のとき、Horizon で「エラー: 現在、コンソールは利用できません」というエラーが表示されて仮想マシンを表示できませんでした。これは、vmx 構成パスが長くなり、MKS チケットの情報と vmx 構成パスを含む行を Nova コンピューティングがデータベースに挿入できない場合に発生します。たとえば、VIO インスタンスに SvMotion を使用すると、vmx 構成パスが長い文字列に変更されます。
- 2652286 の修正:LB 健全性モニターの削除が「サーバ側エラー: 'NoneType' オブジェクトに 'load_balancer_id' 属性がありません」というエラーと共に失敗する
これは、Octavia サービスのバグが VMware NSX プラグインに影響しているためです。健全性モニターに対応するプールを Octavia サービスが取得できないために、このエラーが発生することもあります。このバグは現在、https://storyboard.openstack.org/#!/story/2008231 でオープン状態として扱われ、追跡されています。
- 2678067 の修正:Horizon Console で、Windows Nova 仮想マシンに対するマウス カーソルの動作に一貫性がない
任意のブラウザで Horizon Console にアクセスしたとき、Tab キーまたは Ctrl キーを押しながらクリックしないと、Windows 仮想マシンのカーソルが反応しません。その後、再度左クリックしても反応しなくなります。
- 2755304 の修正:Octavia LB ステータス変更トランザクションが失敗し、ステータスが PENDING_DELETE から変化しなくなる
Octavia は、ドライバ エージェント内での内部通信に UNIX ソケットを使用します。このソケットへの書き込み中に、タイムアウトが発生してステータス変更トランザクションが失敗することがあります。ステータス変更トランザクションの再試行メカニズムが追加されました。
- 2643797 の修正:trusted_dashboard を構成するとき、Horizon FQDN が FQDN 名ではなく IP アドレスとして kystone.conf に保存される
keystone のフェデレーション設定を構成するとき、指定された Horizon FQDN は、指定された FQDN 名ではなく IP アドレスとして keystone 構成ファイルに保存されます。
viocli update keystone conf: keystone: federation: trusted_dashboard: https://HorizonFQDN/auth/websso/
既知の問題
- パブリック API のレート制限を使用できない
VMware Integrated OpenStack 7.1 では、パブリック API にレート制限を適用できません。
回避策:なし。この機能は、この後のバージョンで提供されます。
- ルーターに接続されていないプライベート サブネットを使用してロード バランサを作成すると、エラー状態になる
MP プラグインや Policy Plugin などの Neutron NSX-T プラグインでは、ルーターに接続されていないプライベート サブネットを使用してロード バランサを作成すると、ロード バランサにエラーが発生しますが、エラーがユーザーに報告されません。
回避策:ルーターに接続されているサブネットを使用してロード バランサを作成します。
- OpenStack のデプロイ時に誤った認証情報を入力すると、ウィザードは正しい認証情報を認識できないことがある
OpenStack のデプロイ プロセスで、vCenter Server または NSX Manager の認証情報を正しく入力しなかった場合、ウィザードは正しい認証情報を認識できないことがあります。誤った情報を削除して、正しい認証情報を入力しても、ウィザードは検証に失敗することがあります。
回避策:デプロイ ウィザードを閉じて、もう一度開きます。
- NSX-V Neutron Plugin の直接ポートに OpenStack ポート セキュリティを適用できない
vnic-type が direct であるポートでポート セキュリティを有効にしても、有効にならないことがあります。直接ポートでセキュリティ機能が使用できません。
回避策:なし。
- vCenter Server と NSX のパスワードに $$ が含まれていると VIO にログインできない
基になる vCenter Server と NSX 用に構成された VIO アカウントが「$$」を含むパスワードを使用している場合、パスワードに含まれる「$$」のために VIO は vCenter Server と NSX の認証を完了できません。OpenStack ポッドが CrashLoopBackOff 状態になる可能性があります。
回避策:「$$」を含まない他のパスワードを使用します。
- ロード バランサが PENDING_XXX 状態で停止し、操作できなくなる
この停止問題は、ロード バランサが作成、変更、または削除されたとき、octavia-api ポッド内で octavia-da がクラッシュすると発生します。
回避策:これらのロード バランサは、Octavia で使用できなくなります。これらは Octavia データベースから手動で削除する必要があります。
- ユーザーが openstack CLI クライアントから glance イメージをダウンロードできない
openstack CLI からイメージをダウンロードすると、次のエラーが発生します。「[Errno 32] ダウンロードされたイメージが破損しています。」これは、VIO がデフォルトでイメージを仮想マシン テンプレートとして vSphere データストアに保存するためです。md5sum 値は VMDK と仮想マシン テンプレートの間で保存されません。
回避策:glance イメージは、次の構成の場合にダウンロードできます。
- glance 構成で vmware_create_template オプションが false
- ユーザーが openstack CLI でプロパティ「vmware_create_template=false」を使用して glance イメージを作成した
- ファイアウォール グループの管理状態を DOWN に設定すると (state=DOWN)、UP に戻した後でもファイアウォール グループの動作ステータスが常に DOWN になる
neutron-fwaas サービスでは、ファイアウォール グループに対するポートの追加や削除を伴わない移行における動作ステータスの変更は無視されます。
回避策:ポートを追加または削除するか、ファイアウォール グループにバインド済みのポートを追加してから削除します。
- vCenter Server および NSX 証明書が中間 CA によって署名されている場合、証明書の検証を無視しないように選択することができない
vCenter Server および NSX 証明書が中間 CA によって署名されている場合、一部の VIO サービスは、証明書検証を実行するように適切に構成できません。不具合はさまざまな形で示されます。たとえば、vCenter Server または NSX の追加または編集時に「証明書の検証を無視」の選択を解除することができません。
回避策:ユーザー インターフェイスから [証明書の検証を無視] を選択し、vCenter Server と NSX の CR を編集して
spec.insecure
を true に設定します。 - Neutron セグメントで [編集] をクリックして保存すると、誤ってマルチキャストが有効になる
NSX-T ポリシーのユーザー インターフェイスで、マルチキャスト ルーティングに対して何か無関係な変更が行われた場合、セグメントでマルチキャスト ルーティングが有効になります。
回避策:ユーザー インターフェイスでセグメントを編集するときには、マルチキャストを明示的に無効にします。
- メンバー追加の操作が「プロバイダ 'vmwareedge' からエラーが返されました: 証明書を取得できません::」(HTTP ステータス 500) メッセージで失敗する
HTTPS_TERMINATED 状態の Octavia ロード バランサに対してメンバーを追加または削除できません。
回避策:OpenStack CLI を使用してメンバーを追加または削除します。
1.影響を受けるすべてのユーザーについて
tls_container_ref
を取得します。2.コンテナ、シークレット、および証明書の URI を見つけます。
3.Octavia のサービス ユーザー ID を取得します。
4.手順 2 で取得した URI を、手順 3 で取得したユーザー ID の ACL に追加します。
- 大規模な MP2P 移行中に Tier-1 ゲートウェイを完全にロールバックできない
大規模な MP2P 移行中、一部の Tier-1 ゲートウェイは完全にロールバックできず、削除ステータスが進行中のままになっていました。移行中のエラーが原因でロールバックが失敗した可能性があります。
回避策:UA をリストアして再移行します。
- Keystone フェデレーションで重複エントリ エラーが発生する
Keystone フェデレーションで OIDC を削除した後、同じユーザーが OIDC を使用してログインしようとすると、409 メッセージが表示されて認証に失敗します。
回避策:Horizon または OpenStack CLI を使用してユーザーを削除します。
例:
1.Horizon で、管理者アカウントでログインします。
2.フェデレーション ドメインでドメイン コンテキストを設定します。
3.[ユーザー] 画面で、[ユーザー名] 列が
[なし]
のユーザーを削除します。OpenStack CLI で以下を実行します。
openstack user list --domain <federated domain name>
openstack user delete <user id> --domain <federated domain name>
- 移行が成功した後、移行ポッドのログが VIO サポート バンドルで利用できない
移行が成功すると、VIO 制御プレーンが再構成され、移行ポッドは削除されます。これにより、そのログはサポート バンドルでキャプチャされません。
回避策:移行ポッドのログはコントローラ ノードから入手できます。ログは /var/log/vmware/mp2p_migration.log に記録され、保存されます。viossh を介してコントローラ ノードにアクセスすると、ログ ファイルを取得できます。ログ ファイルは、ジョブが実行されるコントローラからのみ入手できます。そのため、ログ ファイルが見つかるまで複数のコントローラを調べる必要がある場合もあります。
- Neutron テナント ネットワークの数が 10,000 の場合、ceilometer を有効にできない
ネットワークなどの大量のリソースが vSphere 内に作成されると、VIO はそれらのオブジェクトに対して大量の顧客リソースを生成します。顧客リソースの数が多すぎると、http 要求に対する応答データが大きくなりすぎ、バックエンド API で VIO Manager の Web ユーザー インターフェイスが正常に動作しません。
回避策:VIO マネージャで、検出された顧客リソースを手動で削除します。
次のコマンドを使用して顧客リソースを一覧表示できます。
kubectl -n openstack get discoveries.vio.vmware.com
次のコマンドを使用して顧客リソースを削除できます。例:
kubectl -n openstack delete discoveries.vio.vmware.com vcenter-vcenter2-networks-2
- リストア後、証明書は CA 署名をして再適用する必要がある
VIO プライベート キーと証明書を含む証明書シークレットは、現在バックアップの対象ではありません。インプレースでないリストアの後、以前にインポートした証明書は新しいデプロイには含まれません。
回避策:
1.元のデプロイの証明書シークレットを保存します。
osctl get secret certs -oyaml > certs.yaml
2. リストア後、証明書シークレットの「private_key」と「vio_certificate」の値を手順 1 のデータに置き換えます。
3. サービスを停止し、再度開始します。 - 特定の Nova コンピューティング ノードにインスタンスを作成できず、Nova コンピューティング ログが停止する
インスタンスを作成すると、そのインスタンスは BUILD 状態になり、作成は成功しません。Nova コンピューティング ログを確認すると、記録は少なく、あまり情報が得られません。
回避策:novacompute ポッドを手動で再起動します。
- ファイアウォール ルールの変更を Horizon ユーザー インターフェイスから保存すると応答がない
ファイアウォール ルールの編集時、「*」でマークされている必須オプションに更新されていないものがあると、変更を保存するときにユーザー インターフェイスは応答しません。
回避策:ファイアウォール ルールを編集するときは、すべての必須オプションを更新してください。
- vCenter Server のユーザー名とパスワードを VIO Manager の Web ユーザー インターフェイスから変更した後、一部の Day2 操作が機能しない
ユーザーが VIO Manager の Web ユーザー インターフェイスで vCenter Server の認証情報を更新した場合、OpenStack サービスが機能することは可能です。しかし、Kubernetes クラウド プロバイダの vCenter Server シークレットと cluster-api が更新されないため、VIO の制御プレーンは vCenter Server と通信できません。
回避策:VIO Manager で「kubectl patch secret」コマンドを使用して、vCenter Server の認証情報を更新します。
次のようにして、現在の vc-credential シークレット情報を確認します。
kubectl -n kube-system get secret viocluster1-vc-credentials -o yaml kubectl -n openstack get secret viocluster1-vc-credentials -o yaml
次のようにして、vc-credentials シークレットを新しいユーザー名/パスワード(base64 形式)で更新します。
kubectl -n kube-system patch secret viocluster1-vc-credentials --patch \ '{"data": {"your_vcenter.password": "password_in_base64", "your_vcenter.username": "username_in_base64"}}' kubectl -n openstack patch secret viocluster1-vc-credentials --patch \ '{"data": {"password": "password_in_base64", "username": "username_in_base64"}}'
- SAML フェデレーション IdP を使用してログインすると、Horizon のユーザー インターフェイスに「xmltooling::IOException」と表示される
VIO が外部 SAML IdP で構成されている場合、ユーザーが SAML フェデレーションでログインしようとすると、「xmltooling::IOException」エラーが発生します。
回避策:ブラウザの [更新] ボタンをクリックすると IdP のログイン画面に進むことができます。
- 「viocli update」コマンドを使用して CR を更新すると、値として大きな整数を入力した場合にエラーが発生することがある(例:profile_fb_size_kb: 2097152)
大きい整数は、VIO Helm チャートによって指数表記に変換される場合があります。
回避策:大きい整数は引用符で囲みます。例:profile_fb_size_kb: "2097152"。
- コントローラ ノードでスナップショットを作成すると、一部の VIO 操作ができない
コントローラ ノードのスナップショットがある場合は、コントローラ ノード上のパーシステント ボリュームを移動できません。そのため、VIO ではコントローラのスナップショットの作成はサポートされません。
回避策:コントローラ ノード上のすべてのスナップショットを削除します。
- イメージから作成されたボリュームは、デフォルトで常に起動可能である
イメージからボリュームを作成するときに、--non-bootable パラメータを指定した場合、パラメータは有効になりません。
回避策:ボリュームが作成されたら、起動不可能に更新します。