VMware Integrated OpenStack 7.3 では、ディザスタ リカバリ手順のサポートと検証が行われます。ディザスタ リカバリ手順は、vSphere 7.0 u2 および NSX-T 3.1.1、SRM 8.4、および vSphere Replication 8.4 で検証されます。
データ プレーン ディザスタ リカバリの場合、VMware Integrated OpenStack では SRM と vSphere Replication が Nova インスタンス、Cinder ボリュームの保護に利用され、NSX-T が Neutron ネットワークの保護に利用されます。
管理プレーン ディザスタ リカバリの場合、VIO では VIO Manager とコントローラ ノードをリカバリ サイトにリカバリするためのバックアップ手順またはリストア手順が利用されます。
VMware Integrated OpenStack 7.2 は、単一の vCenter Server モードと複数の vCenter モードのトポロジをサポートします。単一の vCenter Server トポロジでは、管理クラスタとコンピューティング クラスタは、図に示されているように、ソース サイトとターゲット サイトの両方で同じ vCenter Server 内にあります。
図 1. 単一の vCenter Server モード。
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複数の vCenter Server トポロジでは、図に示されているように、ソース サイトとターゲット サイトで管理クラスタは vCenter1 内、すべてのコンピューティング クラスタは vCenter2 内にあります。
図 2. 複数の vCenter Server モード。
![](images/GUID-46FD4803-652B-43E8-AE30-FB9AD2F9429E-high.png)
VMware Integrated OpenStack 7.2 では、ディザスタ リカバリ手順に次の制限事項があります。
- 管理者は、データ プレーンの保護およびリカバリのために、SRM と vSphere Replication、および NSX-T を手動で構成する必要があります。
- 管理用とコンピューティング用それぞれに、複数の vCenter Server がサポートされます。
- コンピューティング用の複数の vCenter Server で複数のコンピューティング クラスタがサポートされます。
- ソース コンピューティング クラスタとターゲット コンピューティング クラスタ間の 1 対 1 のマッピングがサポートされます。
- SR-IOV および vGPU デバイスを使用する インスタンスはサポートされません。
- FCD ドライバを使用する Cinder ボリュームはサポートされません。
- テナント VDC はサポートされません。
- OpenStack イメージはサポートされません。
- 保護グループとテスト プランを使用したインスタンスのレプリケーションはサポートされません。その他の場合、ボリューム接続およびボリューム接続解除が失敗する可能性があります。
- VIO から vCenter Server への HTTPS 接続モードは、ソース サイトとターゲット サイトの両方で同じ(セキュアまたは非セキュア)になるよう構成する必要があります。