ネットワーク ファイル システム (NFS) サーバにボリュームをバックアップするよう Cinder を構成できます。
前提条件
- Cinder バックアップを格納する専用の共有 NFS ディレクトリを作成します。
- NFS 共有フォルダの所有者に、ポッドの Cinder と同じ UID があることを確認します。デフォルトの Cinder UID は 119 です。
手順
- Integrated OpenStack Manager に
root
ユーザーとしてログインします。
- Cinder 設定を編集します。
-
conf
セクションで、cinder
セクションを作成します。cinder
セクションで、DEFAULT
セクションを作成します。
-
DEFAULT
セクションで、backup_driver パラメータを追加し、値として cinder.backup.drivers.nfs.NFSBackupDriver
を設定します。
構成ファイルは次のようになります。
conf:
backends:
[...]
cinder:
DEFAULT:
backup_driver: cinder.backup.drivers.nfs.NFSBackupDriver
- backup_mount_options パラメータを追加し、値として NFS のバージョンを設定します。
たとえば、NFS バージョン 4 をサポートするには
vers=4 と入力します。
- backup_share パラメータを追加し、値として共有 NFS ディレクトリの場所を設定します。
nfs-host:path の形式を使用します。たとえば、
192.0.2.100:/cinder
のように指定します。
-
manifests
セクションを作成します。
-
manifests
セクションで、statefulset_backup パラメータを追加し、値として true を設定します。
- job_backup_storage_init パラメータを追加し、値として true を設定します。
構成ファイルは次のようになります。
conf:
backends:
[...]
cinder:
DEFAULT:
backup_driver: cinder.backup.drivers.nfs.NFSBackupDriver
backup_mount_options: nfs-version
backup_share: nfs-host:path
manifests:
statefulset_backup: true
job_backup_storage_init: true
結果
これで、
cinder backup-create コマンドを使用して Cinder ボリュームをバックアップできるようになりました。