CVD のコンプライアンス スコアに、ユーザーがインストールしたアプリケーションの変更を反映するように設定できます。これによって、エンドポイントで実行されている管理対象外のソフトウェアに対する視認性を向上させることができます。このように設定すると、ユーザーがインストールしたアプリケーションが Mirage によって管理されていない場合に、CVD のコンプライアンス スコアが影響を受けます。CVD のコンプライアンス スコアのこの算出方法はオプションであり、設定した場合にのみ使用できます。

CVD のコンプライアンス スコアの算出方法を設定するには、次のコマンドを実行します。

wanova.server.Cli.exe localhost setConfigParam  uiaCompliance  true

ユーザーがインストールしたアプリケーションについてのコンプライアンスを有効にすると、CVD のコンプライアンス スコアの算出に、エンドポイントにインストールされたすべてのアプリケーション、つまり、ユーザーがインストールしたアプリケーションと Mirage のレイヤを介して配信される管理対象のアプリケーションの両方が影響します。説明のために、次のパラメータを定義します。

  • マシンの管理対象アプリケーション (Machine_MA) = エンドポイントにインストールされており、割り当てられた基本レイヤまたはアプリ レイヤの一部でもあるアプリケーションです。
  • ユーザーがインストールしたアプリケーション (UIA) = 割り当てられた基本レイヤまたはアプリ レイヤには含まれない、管理対象外のアプリケーションの数です。
  • CVD の管理対象アプリケーション (CVD_MA) = 基本レイヤとアプリ レイヤを介して CVD に割り当てられたアプリケーションの総数です。

ユーザーがインストールしたアプリケーションについてのコンプライアンスを有効にすると、CVD のコンプライアンス スコアは、Machine_MA/(CVD_MA + UIA) で算出されます。

このモードでは、コンプライアンス スコアは次の 2 つの原因によって低下します。

  • Mirage のレイヤを介して配信される管理対象のアプリケーションをエンド ユーザーが削除した場合
  • Mirage の基本レイヤまたはアプリ レイヤの一部ではない追加のアプリケーションをエンド ユーザーがインストールした場合

たとえば、事業部門向けのアプリケーションを 10 個含む基本レイヤを 1 個割り当てられた CVD で、エンド ユーザーが追加のアプリケーションを 2 個インストールすると、コンプライアンス スコアは 10/12 で 83% になります。