WinPE イメージを使用すると、オペレーティング システムがインストールされていないデバイスをプロビジョニングできます。

Mirage は、英語(米国)地域では WinPE 作成スクリプトの実行しかサポートしていません。WinPE 作成スクリプトは、[Ctrl + C] を押すことでいつでも停止できます。次回、WinPE 作成プロセスを起動すると、前回の実行時に残されていたファイルが消去されます。

WinPE イメージの出力ディレクトリをネットワーク上のパスに変更すると、スクリプトで実行エラーが発生します。

Mirage の新しいバージョンごとに新しい WinPE イメージを作成します。基本レイヤおよびアプリ レイヤを再キャプチャする必要はありません。

前提条件

  • Windows アセスメント & デプロイメント キット (ADK) Windows 10 版をデフォルトの場所にインストールします。Windows ADK は、Windows Vista 以降でのみサポートされています。ADK Windows 8.1 版がサポートされている場合、最新の Win10 ADK をインストールする必要があります。
  • Windows ADK をインストールしている場合は、Windows プレインストール環境オプションを選択します。
  • 管理者権限があることを確認します。

手順

  1. お使いの環境のファイルをダブルクリックして、WinPE 作成環境を抽出します。
    オプション 説明
    64 ビット Mirage.WinPE.x64.buildnumber.zip
    32 ビット Mirage.WinPE.x86.buildnumber.zip
    WinPE のバージョンは、プロセッサの処理能力に合わせて選択する必要があります。プロセッサが 32 ビットの場合は、WinPE 32 ビット版のイメージを使用します。プロセッサが 64 ビットの場合は、WinPE 32 ビット版または 64 ビット版のイメージを使用します。
  2. BuildMirageWinPE.cmd ファイルを編集します。
    1. BuildMirageWinPE.cmd ファイルを右クリックして、編集プログラムを選択します。
    2. Mirage サーバへの接続を構成します。
      オプション 説明
      Mirage サーバ アドレス Mirage サーバのアドレス。
      Mirage サーバ ポート Mirage サーバのポート。デフォルトは 8000 です。
      SSL を使用して Mirage サーバに接続します。 TRUE または FALSE を指定します。
      セルフサービス プロビジョニング セルフサービス プロビジョニング機能を有効または無効にします。この機能を使用すると、WinPE イメージに組み込みブラウザを追加することもできます。
      セルフサービス プロビジョニングの Web コンソールの URL セルフサービス プロビジョニングを有効にする場合、このオプションを空にできません。https://Web_Management_Address:7443/ssp の形式で URL を入力します。
      ForceGPT オプションでディスクが GPT パーティションになっていることを確認します。 UEFI (Unified Extensible Firmware Interface) で起動するときに、GUID パーティション テーブル (GPT) をディスクのパーティション テーブルのレイアウトにするかどうかを制御します。TRUE または FALSE を指定します。TRUE を指定すると、UEFI で起動したときに既存のマスター ブート レコード (MBR) のパーティション ディスクが再度パーティショニングされます。デフォルトは FALSE です。
      WinPE の言語 zh-cn、zh-tw、de-de、fr-fr、ja-jp、ko-kr または es-es の言語を設定します。英語の場合、このオプションは空になります。
      WinPE イメージの保存先のディレクトリ パス ローカル パスのみがサポートされます。
      Mirage のログ レベル WinPE 環境の実行時のレベル。DEBUG、TRACE、INFO、WARN、または VERBOSE を指定できます。
      ADK バージョン WinPE イメージの作成に使用するツールのバージョンを設定します。
      等号の前後にスペースを挿入しないでください。例: SERVER_PORT= 12345
  3. Drivers ディレクトリに、WinPE イメージのドライバを追加します。
  4. Certificates ディレクトリに、WinPE イメージの証明書を追加します。
    Mirage では、証明書形式として、 .cer.crt、および .pfx をサポートしています。
    1. 企業のCA サーバの証明書を .cer 形式でエクスポートし、証明書ディレクトリにコピーして Mirage WinPE クライアントと Mirage サーバとの間で安全な通信を可能にします。
  5. WinPE 起動で実行するオプションのスクリプトまたはカスタマイズしたアプリケーションをスクリプト フォルダに追加します。
  6. 管理者としてコマンド プロンプトにアクセスし、抽出されたディレクトリから BuildMirageWinPE.cmd コマンドを実行します。
    たとえば、ファイルをデスクトップに抽出した場合は、 desktopdir\WinPeCreation.version\BuildMirageWinPe.cmd となります。

結果

CD、DVD、または USB の .iso ファイル、および PXE サーバの .wim ファイルが作成されます。これらのファイルの格納場所は、プロセスの最後に表示されます。

次のタスク

.wim ファイルを PXE サーバにロードするか、.iso ファイルを CD、DVD、または USB に書き込みます。作成した WinPE イメージは再利用できます。