ブランチ リフレクタ キャッシュ エクスポート ツールとインポート ツールを使用すると、ウォームアップ済みの基本レイヤ、アプリ レイヤ、およびドライバを圧縮されたアーカイブにエクスポートできます。このアーカイブは事前にブランチ リフレクタに転送でき、これにより時間と帯域幅が節約できます。

このツールを使用して、オフィス全体の移行、遠隔ブランチまたは帯域制限があるブランチへのイメージ配信の加速など、主要な操作を準備します。エクスポートするイメージを定義するには、以下を指定します。

  • 基本レイヤおよびアプリ レイヤのセット
  • 基本レイヤおよびアプリ レイヤで構成されたレイヤ グループのセット
  • ドライバ ライブラリ

ブランチ リフレクタ キャッシュ エクスポート ツール

ブランチ リフレクタ キャッシュ エクスポート ツールは、イメージをアーカイブにエクスポートします。次にこのアーカイブをブランチ リフレクタに転送し、インポート ツールを使用してそれをインポートできます。

ファイルをエクスポートするには、次のサーバ パラメータを指定します。
表 1. サーバ パラメータ
パラメータ 説明
ExportBranchReflectorCache ブランチ リフレクタ エクスポート ツールを有効にします
-tempfolder ツールで使用される一時フォルダ
-outputfolder アーカイブされたファイルを置く出力フォルダ
-layercsvfile [オプション] レイヤのリストまたはレイヤ グループを含む csv ファイルのパス。例:5, 1.0(5 はイメージ ID、1.0 はイメージ バージョンです)。このパラメータを省略する場合、-layergroupslist を含める必要があります。
-layergroupslist [オプション] ファイルの各行のグループ名を含むテキスト ファイルのパス。このパラメータを省略する場合、-layercsvfile を含める必要があります。
-includedrivers [オプション] このパラメータを指定して、ドライバ ライブラリをエクスポートします
-serveraddress 管理サーバの IP アドレス

このツールはその他のサーバ ツール(必要なレイヤをエクスポートする ExportLayers、ドライバ ライブラリをエクスポートする DriverLibraryCloner)への外部呼出しをいくつか実行します。このツールはエクスポートされたレイヤとドライバをマウントし、すべてのファイルのスキャンを実行して、それらをブランチ リフレクタ キャッシュ形式に出力します。ツールはブランチ リフレクタ キャッシュをアーカイブした後、一時フォルダのクリーンアップを実行します。

サンプルの実行行:
..\Mirage management server\>Wanova.Server.Tools.exe ExportBranchReflectorCache -tempfolder c:\temp -layercsvfile c:\temp\layer.txt 
-serveraddress 10.26.200.175 -outputfolder c:\temp\brout -includedrivers -layergroupslist c:\temp\groups.txt

ブランチ リフレクタ キャッシュ インポート ツールはブランチ リフレクタ キャッシュ アーカイブ ファイルを抽出し、その内容を有効なブランチ リフレクタのキャッシュにインポートします。ローカル管理者権限を使用し、ブランチ リフレクタ マシンでツールを実行します。

ブランチ リフレクタ キャッシュ インポート ツール

ブランチ リフレクタ キャッシュ インポート ツールはブランチ リフレクタ キャッシュ アーカイブ ファイルを抽出し、その内容を有効なブランチ リフレクタのキャッシュにインポートします。ローカル管理者権限を使用し、ブランチ リフレクタ マシンでツールを実行します。

ファイルをインポートするには、次のパラメータを指定する必要があります。
表 2. クライアント パラメータ
パラメータ 説明
<path of archive file> エクスポートされたブランチ リフレクタ キャッシュのフル パス。このパスには UNC パスを指定できます。
<path of temp folder> 一時フォルダはブランチ リフレクタ マシン上のローカル パスである必要があります。

ツールはアーカイブを一時フォルダに抽出し、Mirage デスクトップ サービス API はウォームアップ操作を開始します。これにより、抽出された内容の場所と一時フォルダへのパスがサービスに提供されます。Mirage デスクトップ サービスは、必要なファイルをブランチ リフレクタ キャッシュに追加します。ウォームアップ プロセスはバックグラウンドで発生しますので、Mirage クライアントまたはブランチ リフレクタの操作には影響しません。ツールはウォームアップ プロセスが完了するまで実行します。

サンプルの実行行:
C:\Program Files\Wanova\Mirage Service>Wanova.Desktop.BrWarmup.exe "C:\temp\ExportedBRCache.2017-01-10 13.26.15.zip" c:\temp"

コマンドを実行した後、コンソールにはツールの進捗状況が表示され、出力がデスクトップ ログに保存されます。デスクトップ サービスが抽出段階とインポート段階を実行するため、コンソール ウィンドウを閉じてもウォームアップ プロセスはキャンセルされません。

注: : 基本イメージとアプリケーション レイヤのサイズは、さまざまなレイヤの特性によって異なります。概算は基本レイヤごとに 8 GB、アプリ レイヤごとに 1 GB です。アーカイブは一時的な場所に抽出され、キャッシュにインポートされます。この場合、インポート操作に 2 倍のディスク容量が必要になります。インポートが完了すると、一時的な場所は消去され、イメージごとに 1 つのコピーのみがキャッシュに保存されます。