現在の Mirage システム環境でクライアント数の上限を超える場合、追加の Mirage システムのデプロイを計画することができます。
現在の環境で管理対象エンドポイントの数が上限を超える場合にレプリカ環境をデプロイすると、システムをリストアしたり、いくつかの個別の環境を同期化したりするのに役立ちます。既存の環境から新しい環境にすべてのシステム設定とレイヤを移行することができます。以前に既存の Mirage システムからエクスポートされた自己完結型アーカイブから Mirage システム構成とレイヤをインポートすることができます。コマンドライン ツールを使用し、現在の構成を上書きするか新しい項目を Mirage システムに追加することによって、ターゲット Mirage システムに必要な変更を加えます。また、このツールを使用して Mirage システムを以前の状態にリストアしたり、複数の Mirage システムを同期化したりすることもできます。同期化の場合、自動化されたタスクを作成して 1 日に一度 Mirage クラスタから設定をエクスポートし、別のクラスタにインポートします。変更がない場合、この毎日のタスクは Mirage システムに影響を与えません。またインポート プロセスでは、ソースとターゲットの両方の Mirage システムに存在し、ソースから削除された項目がリストアされます。
既存の Mirage 環境からエクスポートされる zip ファイルから次の情報および設定をインポートすることができます。
- 共通のサーバ構成値
- 帯域幅制限設定
- ドライバ ライブラリとプロファイル
- 工場ポリシーと CVD ポリシー
- USMT ファイル
- 基本レイヤ
- アプリ レイヤ
前提条件
- エクスポートされた設定をインポートする前に設定が有効であることを確認します。
- ターゲットの場所に十分な空きディスク領域(基本レイヤあたり 8GB およびアプリ レイヤあたり 1GB)があることを確認します。
- 管理者は、設定をインポートする際のリスク(たとえば、現在の構成の上書き、帯域幅制限の変更、現在の USMT パッケージの上書きなど)を把握し、必要であればプロセスの実行中にインプットを提供する必要があります。
- ソースの Mirage システムとターゲットの Mirage システムのバージョンが同じである必要があります。
手順
システム構成とレイヤを自己完結型アーカイブからインポートするには、次のコマンドを実行します。
C:\Program Files\Wanova\Mirage Management Server\Wanova.Server.Tools.exe ImportSystemSettings -miragemgmtIp IP アドレス -tempFolder c:\export\tmp -iniFile c :\config.ini -archiveFile c:\export\MirageSettingsExport.zip
例
- -miragemgmtIp には設定をインポートする Mirage システムの IP アドレスが続きます。
- -tempFolder にはインポートするファイルが解凍されるフォルダのパスが続きます。
- -iniFile には .ini 回答ファイルへのパスが続きます。
注: : テキスト エディタを使用して .ini ファイルを作成し、次のエントリを追加して、要件に応じて true と false の値を切り替えます。設定をインポートする場合は、パラメータの値を true に設定します。設定をインポートしない場合は、パラメータの値を false に設定します。 MergeContent を true に設定すると、インポートされた設定は既存の設定と結合されます。 MergeContent を false に設定すると、インポートされた設定によって既存の設定が上書きされます。注: : .ini ファイルの設定はシステムの構成に大きく影響するため、その内容を把握しておく必要があります。
[BandwidthLimiting] Import=true MergeContent=true [USMT] Import=true [Policy] Import=true [Driver] Import=true [CommonConfig] Import=true SkipKeys=key1,key2,key3 OverwriteKeys=key8,key9 MergeKeys=keyA,keyB,keyC,keyD [Layers] Import=true
- archivePath には既存の Mirage 環境からエクスポートされた設定 zip ファイルのパスが続きます。