アップグレード手順を開始する前に、特定の事前アップグレード手順を実行する必要があります。

Mirage では、MongoDB データベースを使用してシステム データや小さなファイルを保存します。これにより、パフォーマンスが向上します。MongoDB ファイルは、作成されると専用のパスに保存されます。以前の Mirage バージョン(5.3 またはそれ以前)とは異なり、MongoDB データベースに保存されたシステム データの消失は、CVD を含め、システム全体に影響する場合があります。Mirage をアップグレードした後で、追加の Mirage 管理サーバをインストールすることをお勧めします。

Mirage 5.3 以前からアップグレードする場合、Mirage 管理サーバをインストールすると、MongoDB データベース ファイルのパスを指定するように求められます。

Mirage 5.4 からアップグレードする場合、Mirage 管理サーバをインストールしても、MongoDB データベース ファイルのパスの指定は求められません。Mirage 5.4 からアップグレードした後、追加の Mirage 管理サーバをインストールしてデータの可用性を確保することをお勧めします。

前提条件

サーバの config ファイルから以下の情報が使用できることを確認してください。

  • データベース サーバ名
  • データベース サーバの認証情報
  • Mirage サーバのキャッシュ ディレクトリの場所
  • キャッシュ サイズ

手順

  1. Mirage サービスを停止します。
  2. Mirage データベースをバックアップします。
    • C:\Program Files\Wanova\Mirage Management Server\sysreport_full.cmd ファイルをダブルクリックして、Mirage のフル sysreport を実行します。
    • SQL Server Management Studio を使用します。
  3. すべての Mirage ストレージ ボリュームのスナップショットを撮ります。

    ファイル ベースのバックアップではなく、イメージ ベースのブロック バックアップを使用します。

  4. スナップショットを作成できない場合は、利用できるバックアップ プログラムを使用して各ボリュームのディレクトリに対してバックアップ ジョブを作成および実行します。
    この手順を完了するにはかなりの時間がかかる場合があります。バックアップ ソフトウェアは Alternate Data Streams (ADS) をサポートする必要があります。最高の結果を得るには、ADS を使用して、ファイル レベルのバックアップではなく、ブロック ベースのバックアップ プログラムを使用します。