このセクションでは、NSX Advanced Load Balancer ユーザー インターフェイスを使用した以下のアップグレード シナリオについて説明します。

  • 特定のサーバでのグローバル アプリケーションのアップグレード:メンバーの無効化/有効化オプション

  • グローバル アプリケーションの広範なアップグレード:グローバル サービスの無効化/有効化オプション

  • 特定のサイトでのすべてのグローバル アプリケーションのアップグレード:サイトの無効化/有効化オプション

CLI と REST API から同じ処理を実行できます。

注意事項:以下で説明するアップグレード アクションは GSLB 操作アクションです。GSLB 構成を変更するオプションではありません。サイトの VIP/仮想サービスへのインフライト接続には影響されません。これは、DNS TTL を変更することで対処できる可能性がありますが、一部の中間 DNS キャッシュに TTL が適用されない場合があり、トラフィックが引き続き以前の VIP に到着する可能性があります。

特定のサーバでのグローバル アプリケーションのアップグレード:メンバーの無効化/有効化オプション

通常、健全なグローバル アプリケーションをアップグレードしてバグを修正したり機能を追加するときに、このオプションを使用します。これにより、無停止でグレースフルに実行できます。実際、複数のサイトですでにサービスを提供している場合は、1 つのサイトのサービスをオフにし、他のすべてのサイトで従来のサービスを継続したままアップグレードできます。これは従来のローリング アップグレードのシナリオです。

GSLB リーダーでは、サイト ベースで GSLB プール エディタを使用して、関連するプール メンバー(下のスクリーンショットの場合は gs11)の [有効] オプションをオフにします。

注:

メンバー仮想サービスは、非アクティブ状態になってからアップグレードすることをお勧めします。

次に、仮想サービスのサーバ プール内のサーバ上のアプリケーションに必要な変更を加えて、アプリケーションを再起動してから、[有効] オプションをオンにします。



GSLB プール メンバーを無効にすると、NSX Advanced Load Balancer はグローバル DNS を変更(メンバーの IP アドレスを削除)し、メンバー仮想サービス(この場合は gs11)へのトラフィックの送信が停止されます。トラフィックは引き続き、アプリケーションをホストする他のサイト間で分散されます。

グローバル アプリケーションの広範なアップグレード:グローバル サービスの無効化/有効化オプション

場合によっては、一部のバグやセキュリティ侵害がすべての参加サイトで解決されるまで、グローバル アプリケーションを即座に、また広範に一時停止する必要があります。このような場合は、上記のように一度に 1 つのメンバーを無効にするのではなく、すべてのメンバーをまとめて停止します。その場合、[global-service-disable] オプションを使用します。

GSLB リーダーで、[アプリケーション] > [GSLB サービス] の順に移動します。アプリケーションの行の左側にあるボックスをクリックします。次に、[無効化] ボタンをクリックします。[削除] はクリックしないでください。システム構成からグローバル サービスが完全に削除されてしまいます。

NSX Advanced Load Balancer は、グローバル DNS を変更して FQDN を取り消します。

特定のサイトでのすべてのグローバル アプリケーションのアップグレード:サイトの無効化/有効化オプション

企業の仮想グローバル アプリケーションのすべてが収容されているサーバ バンクを想像してみてください。データセンターの容量に余裕がない場合に次世代サーバにアップグレードするには、フォークリフト アップグレードが必要です。このようなグローバル アプリケーションを古くなったバンクで実行しながら、同時に新しいバンクでも起動することはできません。サイトでのダウンタイムは避けられず、ダウンタイム中は他の GSLB サイトでクライアントの負荷を担う必要があります。

GSLB リーダーで、[インフラストラクチャ] > [GSLB] > [サイト構成] の順に移動します。すべての GSLB アプリケーションを無効にするサイトのチェックボックスをオンにします。次に、[無効化] ボタンをクリックします。[削除] はクリックしないでください。GSLB 構成から該当のサイトが完全に削除されてしまいます。

NSX Advanced Load Balancer はグローバル DNS を変更して、すべてのグローバル アプリケーションに参加している該当のサイトの仮想サービスすべての IP アドレスを取り消します。ローカル アプリケーションは影響を受けません。グローバル アプリケーションの FQDN の要求に対する応答には、他のすべての GSLB サイトで実行されている仮想サービスの IP アドレスが含まれます。

注:
  1. リーダー サイトを無効にすることはできません。この制限を打破するには、すでにアップグレードされているサイトにリーダーシップを渡す必要があります。渡した時点で、以前のリーダーを無効にできます。

  2. サイトを再び有効にすると、NSX Advanced Load Balancer はすべての関連情報を新たに有効になったサイトと再同期します。