構成をバックアップするには、このセクションに示されている NSX Advanced Load Balancer ユーザー インターフェイス、CLI コマンド、または API コマンドを使用します。バックアップは、スケジュールまたはオンデマンドで実行できます。

ユーザー インターフェイスを使用したスケジュール設定されたバックアップ

構成バックアップ スケジューラの現在の設定を表示または編集するには、管理テナント ユーザーは最初に [管理] > [コントローラ] > [構成のバックアップ] の順に移動します。

注:

スケジュール設定されたバックアップは、クラスタ内のすべての NSX Advanced Load Balancer Controller/var/lib/avi/backups/ に保存されます。

  1. バックアップを構成するには、[編集] をクリックして [構成バックアップの編集] 画面を表示します。



  2. [構成バックアップの有効化] を選択して、バックアップをスケジュール設定します。

  3. [パスフレーズ] を入力してパスフレーズを確認し、バックアップに含まれるすべての機密フィールドを暗号化します。推測されにくいフレーズを選び、大切に保管してください。パスフレーズがないと、データをリストアできません。

  4. [ファイル プレフィックス] を入力して、バックアップ アーカイブのファイル名をカスタマイズします。

  5. ドロップダウン メニューからリモート転送プロトコルを選択します。

    1. SCP (Secure Copy Protocol)

    2. SFTP (Secure File Transfer Protocol)

  6. [スケジューラ] で、次のように構成します。

    1. [頻度] に 0 ~ 60 の値を入力して、バックアップを作成する頻度を決定します。0 は、バックアップ シーケンスに終了時間がないことを示します。

    2. [頻度の単位] に、バックアップを行う頻度を入力します。デフォルトでは、[頻度の単位] は [毎日] と指定されます。このフィールドを使用して、単位を分、時間、週、または月に変更します。

    3. [保存するバックアップの数] に 0 ~ 20 の範囲の数値を入力します。0 は、[ローカル] オプションを選択解除することと同じです。最新のバックアップが正常に完了すると、最も古いバックアップが削除されます。



  7. ローカル(コントローラ上)と、リモート バックアップのそれぞれの場所に保存するように選択できます。[バックアップの宛先] セクションで、次のように構成します。

    1. [ローカル バックアップの有効化(コントローラ上)] を選択して、指定されたバックアップの数をコントローラ上に保持します。

    2. [リモート サーバ バックアップの有効化] を選択して、リモート サーバにバックアップを保存します。

      注:

      このオプションはデフォルトでは無効になっていますが、Controller クラスタがリカバリ不能な方法で失敗した場合に備えて、リモート ターゲットを指定することをお勧めします。

    3. [サーバ アドレス] フィールドに、コントローラからアクセス可能な FQDN または IP アドレスを入力します。

    4. [ホーム ディレクトリ] フィールドに、書き込み権限を持つリモートの宛先のアドレスを指定します。

    5. ドロップダウン メニューを使用して、以前に定義した SSH ユーザーから [ユーザー認証情報] を選択します。または、フィールドの最後にある 3 つのドットをクリックし、[作成] を選択して新しいユーザー認証情報を作成します。

  8. [保存] をクリックして、構成のバックアップ設定を完了します。

CLI を使用した、スケジュール設定されたバックアップ

[admin:10-102-64-234]: > show backupconfiguration Backup-Configuration
+-------------------------------+----------------------------------------------------------+
| Field                         | Value                                                    |
+-------------------------------+----------------------------------------------------------+
| uuid                          | backupconfiguration-0c5b26a0-a45d-47af-b230-42a8901aaf57 |
| name                          | Backup-Configuration                                     |
| save_local                    | True                                                     |
| maximum_backups_stored        | 4                                                        |
| upload_to_remote_host         | True                                                     |
| ssh_user_ref                  | aviuser                                                  |
| remote_directory              | /tmp                                                     |
| remote_hostname               | 10.102.64.235                                            |
| backup_passphrase             | <sensitive>                                              |
| backup_file_prefix            | sftp                                                     |
| remote_file_transfer_protocol | SFTP                                                     |
| tenant_ref                    | admin                                                    |
+-------------------------------+----------------------------------------------------------+
[admin:10-102-64-234]: >

start_date_time の値は、CLI から指定できます(ユーザー インターフェイスを使用しては行えません)。

[admin:10-10-24-52]: > configure scheduler Default-Scheduler
[admin:10-10-24-52]: scheduler> no enabled
[admin:10-10-24-52]: scheduler> start_date_time 2017-05-11T00:00:00
Overwriting the previously entered value for start_date_time
[admin:10-10-24-52]: scheduler> save
[admin:10-10-24-52]: > configure scheduler Default-Scheduler
[admin:10-10-24-52]: scheduler> enabled
Overwriting the previously entered value for enabled
[admin:10-10-24-52]: scheduler> save

API を使用した、スケジュール設定されたバックアップ

この例では、PUT がスケジューラの頻度を 1 週間に変更します。

PUT : api/scheduler/
{'_last_modified': u'1476209663670990',
'backup_config_ref': 'https://10.10.24.52/api/backupconfiguration/backupconfiguration-5d65f12e-5da1-49e0-b703-ec65ae9a39c6',
 'enabled': True,
 'frequency': 1,
 'frequency_unit': u'SCHEDULER_FREQUENCY_UNIT_WEEK',
 'name': u'Default-Scheduler',
 'run_mode': u'RUN_MODE_PERIODIC',
 'scheduler_action': u'SCHEDULER_ACTION_BACKUP',
 'start_date_time': u'2016-10-09T15:35:46.220623',
 'tenant_ref': u'https://10.10.24.52/api/tenant/admin',
 'url': 'https://10.10.24.52/api/scheduler/scheduler-b5f7e673-8818-44d1-8f74-45238cc08235',
 'uuid': u'scheduler-b5f7e673-8818-44d1-8f74-45238cc08235'}

CLI を使用したオンデマンド バックアップ

NSX Advanced Load Balancer 構成を任意の時間にオンデマンドでバックアップするには、次の CLI コマンドを使用します。

: > export configuration file /tmp/avi_config.json full_system
Please enter the passphrase to encrypt configuration:
Downloaded the attachment to /tmp/avi_config.json
Completed writing the export configuration to /tmp/avi_config.json

REST API を使用したオンデマンド バックアップ

NSX Advanced Load Balancer 構成を任意の時間にオンデマンドでバックアップするには、次の API 要求を使用します。

GET https://[CONTROLLER-IP]/api/configuration/export?full_system=true

パスフレーズを含めるには、次のいずれかのオプションを使用します。

GET https://[CONTROLLER-IP]/api/configuration/export?full_system=true&amp;passphrase=[PASSPHRASE]

次の POST メソッドを使用し、JSON データにパスフレーズを含めます。

POST https://[CONTROLLER-IP]/api/configuration/export?full_system=true JSON data: {"passphrase":"[PASSPHRASE]"}

[CONTROLLER-IP] を NSX Advanced Load Balancer Controller の IP アドレス(単一のコントローラ ノードを使用する場合)、または Controller クラスタ IP アドレスに置き換えます。

Python を使用したオンデマンド バックアップ スクリプト

詳細については、avinetworks/sdk を参照してください。

Amazon S3 を使用したバックアップの構成

バックアップ構成は、Amazon S3 バケットに保存できます。

Amazon S3 でバックアップ構成を有効にするには、configure backupconfiguration コマンドを使用して、upload_to_s3 フラグの値を true に設定します。

次の属性の値を指定して、必要なインスタンスのバックアップ ファイルを Amazon S3 バケットに保存します。

  • aws_access_key:アクセス キー ID

  • aws_secret_access:シークレット アクセス キー

  • aws_bucket_id:S3 バケットの名前

[admin:10-1-1-1]: configure backupconfiguration Backup-Configuration
注:

NSX Advanced Load Balancer Controller のバックアップを有効にするには、S3 バケットへの書き込みアクセス権限が必要です。

アクセス キー ID とシークレット アクセス キーの詳細については、『VMware NSX Advanced Load Balancer インストール ガイド 』の「AWS ユーザー クロスアカウント AssumeRole」トピックを参照してください。