構成をバックアップするには、このセクションに示されている NSX Advanced Load Balancer ユーザー インターフェイス、CLI コマンド、または API コマンドを使用します。バックアップは、スケジュールまたはオンデマンドで実行できます。
ユーザー インターフェイスを使用したスケジュール設定されたバックアップ
構成バックアップ スケジューラの現在の設定を表示または編集するには、管理テナント ユーザーは最初に
の順に移動します。スケジュール設定されたバックアップは、クラスタ内のすべての NSX Advanced Load Balancer Controller の /var/lib/avi/backups/ に保存されます。
バックアップを構成するには、[編集] をクリックして [構成バックアップの編集] 画面を表示します。
[構成バックアップの有効化] を選択して、バックアップをスケジュール設定します。
[パスフレーズ] を入力してパスフレーズを確認し、バックアップに含まれるすべての機密フィールドを暗号化します。推測されにくいフレーズを選び、大切に保管してください。パスフレーズがないと、データをリストアできません。
[ファイル プレフィックス] を入力して、バックアップ アーカイブのファイル名をカスタマイズします。
ドロップダウン メニューからリモート転送プロトコルを選択します。
SCP (Secure Copy Protocol)
SFTP (Secure File Transfer Protocol)
[スケジューラ] で、次のように構成します。
[頻度] に 0 ~ 60 の値を入力して、バックアップを作成する頻度を決定します。0 は、バックアップ シーケンスに終了時間がないことを示します。
[頻度の単位] に、バックアップを行う頻度を入力します。デフォルトでは、[頻度の単位] は [毎日] と指定されます。このフィールドを使用して、単位を分、時間、週、または月に変更します。
[保存するバックアップの数] に 0 ~ 20 の範囲の数値を入力します。0 は、[ローカル] オプションを選択解除することと同じです。最新のバックアップが正常に完了すると、最も古いバックアップが削除されます。
ローカル(コントローラ上)と、リモート バックアップのそれぞれの場所に保存するように選択できます。[バックアップの宛先] セクションで、次のように構成します。
[ローカル バックアップの有効化(コントローラ上)] を選択して、指定されたバックアップの数をコントローラ上に保持します。
[リモート サーバ バックアップの有効化] を選択して、リモート サーバにバックアップを保存します。
注:このオプションはデフォルトでは無効になっていますが、Controller クラスタがリカバリ不能な方法で失敗した場合に備えて、リモート ターゲットを指定することをお勧めします。
[サーバ アドレス] フィールドに、コントローラからアクセス可能な FQDN または IP アドレスを入力します。
[ホーム ディレクトリ] フィールドに、書き込み権限を持つリモートの宛先のアドレスを指定します。
ドロップダウン メニューを使用して、以前に定義した SSH ユーザーから [ユーザー認証情報] を選択します。または、フィールドの最後にある 3 つのドットをクリックし、[作成] を選択して新しいユーザー認証情報を作成します。
[保存] をクリックして、構成のバックアップ設定を完了します。
CLI を使用した、スケジュール設定されたバックアップ
[admin:10-102-64-234]: > show backupconfiguration Backup-Configuration +-------------------------------+----------------------------------------------------------+ | Field | Value | +-------------------------------+----------------------------------------------------------+ | uuid | backupconfiguration-0c5b26a0-a45d-47af-b230-42a8901aaf57 | | name | Backup-Configuration | | save_local | True | | maximum_backups_stored | 4 | | upload_to_remote_host | True | | ssh_user_ref | aviuser | | remote_directory | /tmp | | remote_hostname | 10.102.64.235 | | backup_passphrase | <sensitive> | | backup_file_prefix | sftp | | remote_file_transfer_protocol | SFTP | | tenant_ref | admin | +-------------------------------+----------------------------------------------------------+ [admin:10-102-64-234]: >
start_date_time
の値は、CLI から指定できます(ユーザー インターフェイスを使用しては行えません)。
[admin:10-10-24-52]: > configure scheduler Default-Scheduler [admin:10-10-24-52]: scheduler> no enabled [admin:10-10-24-52]: scheduler> start_date_time 2017-05-11T00:00:00 Overwriting the previously entered value for start_date_time [admin:10-10-24-52]: scheduler> save [admin:10-10-24-52]: > configure scheduler Default-Scheduler [admin:10-10-24-52]: scheduler> enabled Overwriting the previously entered value for enabled [admin:10-10-24-52]: scheduler> save
API を使用した、スケジュール設定されたバックアップ
この例では、PUT
がスケジューラの頻度を 1 週間に変更します。
PUT : api/scheduler/ {'_last_modified': u'1476209663670990', 'backup_config_ref': 'https://10.10.24.52/api/backupconfiguration/backupconfiguration-5d65f12e-5da1-49e0-b703-ec65ae9a39c6', 'enabled': True, 'frequency': 1, 'frequency_unit': u'SCHEDULER_FREQUENCY_UNIT_WEEK', 'name': u'Default-Scheduler', 'run_mode': u'RUN_MODE_PERIODIC', 'scheduler_action': u'SCHEDULER_ACTION_BACKUP', 'start_date_time': u'2016-10-09T15:35:46.220623', 'tenant_ref': u'https://10.10.24.52/api/tenant/admin', 'url': 'https://10.10.24.52/api/scheduler/scheduler-b5f7e673-8818-44d1-8f74-45238cc08235', 'uuid': u'scheduler-b5f7e673-8818-44d1-8f74-45238cc08235'}
CLI を使用したオンデマンド バックアップ
NSX Advanced Load Balancer 構成を任意の時間にオンデマンドでバックアップするには、次の CLI コマンドを使用します。
: > export configuration file /tmp/avi_config.json full_system Please enter the passphrase to encrypt configuration: Downloaded the attachment to /tmp/avi_config.json Completed writing the export configuration to /tmp/avi_config.json
REST API を使用したオンデマンド バックアップ
NSX Advanced Load Balancer 構成を任意の時間にオンデマンドでバックアップするには、次の API 要求を使用します。
GET https://[CONTROLLER-IP]/api/configuration/export?full_system=true
パスフレーズを含めるには、次のいずれかのオプションを使用します。
GET https://[CONTROLLER-IP]/api/configuration/export?full_system=true&passphrase=[PASSPHRASE]
次の POST メソッドを使用し、JSON データにパスフレーズを含めます。
POST https://[CONTROLLER-IP]/api/configuration/export?full_system=true JSON data: {"passphrase":"[PASSPHRASE]"}
[CONTROLLER-IP] を NSX Advanced Load Balancer Controller の IP アドレス(単一のコントローラ ノードを使用する場合)、または Controller クラスタ IP アドレスに置き換えます。
Python を使用したオンデマンド バックアップ スクリプト
詳細については、avinetworks/sdk を参照してください。
Amazon S3 を使用したバックアップの構成
バックアップ構成は、Amazon S3 バケットに保存できます。
Amazon S3 でバックアップ構成を有効にするには、configure backupconfiguration コマンドを使用して、upload_to_s3 フラグの値を true
に設定します。
次の属性の値を指定して、必要なインスタンスのバックアップ ファイルを Amazon S3 バケットに保存します。
aws_access_key:アクセス キー ID
aws_secret_access:シークレット アクセス キー
aws_bucket_id:S3 バケットの名前
[admin:10-1-1-1]: configure backupconfiguration Backup-Configuration
NSX Advanced Load Balancer Controller のバックアップを有効にするには、S3 バケットへの書き込みアクセス権限が必要です。
アクセス キー ID とシークレット アクセス キーの詳細については、『VMware NSX Advanced Load Balancer インストール ガイド 』の「AWS ユーザー クロスアカウント AssumeRole」トピックを参照してください。