NSX Advanced Load Balancer Controller には、認証管理のために管理コンソールをエンタープライズ環境に統合する複数のオプションがあります。SAML (Security Assertion Markup Language) は、使用可能なオプションの 1 つです。SAML を使用すると、VMware Workspace ONE への統合が可能になり、管理者がログインするときにアプリケーション カタログ、ネットワーク アクセス制限、ステップアップ認証を利用できます。

前提条件

構成を開始する前に、次の前提条件を満たします。

  • NSX Advanced Load Balancer Controller 用の DNS レコードを構成します。これは、システムにログインするときに使用する完全修飾ドメイン名 (FQDN) に使用されます。

  • Workspace ONE Access IDP メタデータを取得します。

次の手順を実行して、idp.xml ファイルをダウンロードします。

  1. Workspace ONE Access 管理者コンソールにログインします。

  2. [カタログ] > [設定] の順に移動します。

  3. [SaaS アプリ] の下にある [SAML メタデータ] をクリックします。

  4. [SAML メタデータのダウンロード] タブで、 [ID プロバイダ (IdP) メタデータ] の横にある [URL をコピー] をクリックします。

  5. テキスト エディタを使用して、idp.xml ファイルを開きます。

NSX Advanced Load Balancer での SAML 構成

NSX Advanced Load Balancer Controller で SAML をサポートするように認証プロファイルを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 管理者認証情報で NSX Advanced Load Balancer Controller にログインします。

  2. [テンプレート] > [セキュリティ] > [認証プロファイル] の順に移動します。

  3. 認証プロファイルの [名前] を入力します。

  4. 認証プロファイルの [タイプ] として [SAML] を選択します。

  5. idp.xml ファイルの内容をコピーし、[IDP メタデータ] フィールドに貼り付けます。

  6. [サービス プロバイダ] で [DNS FQDN の使用] を選択します。

  7. 必要に応じて、サービス プロバイダ組織の詳細を入力します。

  8. SAML 構成に使用する [FQDN] を入力します。



  9. [保存] をクリックします。

サービス プロバイダ メタデータの収集

NSX Advanced Load Balancer は、Workspace ONE Access にインポートできる xml ファイルを生成しません。そのため、メタデータを手動で入力する必要があります。次の詳細を収集します。

  • エンティティ ID

  • SSO URL

  • 証明書の署名

次に示すように、[サービス プロバイダの設定の検証] 画面からエンティティ ID と SSO URL を取得します。

  1. [テンプレート] > [セキュリティ] > [認証プロファイル] の順に移動します。

  2. 作成された認証プロファイルを見つけて、 [検証] アイコンをクリックします。

  3. [サービス プロバイダの設定の検証] 画面に、 [エンティティ ID][シングル サインオン URL] が表示されます。この情報をコピーし、テキスト エディタに貼り付けます。

次に示すように、SSL/TLS 証明書から証明書の署名を取得します。

  1. NSX Advanced Load Balancer ユーザー インターフェイスから、[テンプレート] > [セキュリティ] > [SSL/TLS 証明書] の順に移動します。

  2. System-Default-Portal-Cert を特定し、 [エクスポート] アイコンをクリックします。

  3. [証明書のエクスポート] 画面で、 [クリップボードにコピー] をクリックして [キー][証明書] をコピーします。

  4. 詳細をテキスト エディタに貼り付けます。

  5. [DONE] をクリックします。

Workspace ONE Access での NSX Advanced Load Balancer カタログ アイテムの構成

NSX Advanced Load Balancer Controller で SAML プロファイルを作成したら、Workspace ONE カタログ エントリを作成できます。

Workspace ONE カタログ エントリを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Workspace ONE Access 管理者コンソールにログインします。

  2. [カタログ] タブに移動します。

  3. [新規] をクリックします。

  4. [新規 SaaS アプリケーション] 画面で、アプリケーション カタログに表示する新しい NSX Advanced Load Balancer エントリの [名前] を入力します。

  5. [定義] タブで、使用するアイコンがある場合は [ファイルの選択] をクリックしてアイコンをアプリケーション用にアップロードし、 [次へ] をクリックして [構成] タブを表示します。

  6. [構成] タブで、次のように詳細を入力します。

    フィールド

    説明

    [シングル サインオン URL]

    NSX Advanced Load Balancer[サービス プロバイダの設定の検証] 画面からコピーした [シングル サインオン URL] を使用します。

    [受信先 URL]

    [シングル サインオン URL] を使用します。

    [アプリケーション ID]

    NSX Advanced Load Balancer[サービス プロバイダの設定の検証] 画面からコピーした エンティティ ID を使用します。

    [ユーザー名の形式]

    未指定。

    [ユーザー名の値]

    ${user.email}.

    [リレー状態 URL]

    アプライアンスの FQDN または IP アドレス。

    [新規 SaaS アプリケーション] 画面の [構成] タブが次のように表示されます。


  7. [詳細なプロパティ] をクリックし、次のようにプロパティを構成します。



  8. [System-Default-Portal-Cert] 証明書の値をコピーし、[署名を要求する] フィールドに貼り付けます。



  9. アプライアンスの FQDN または IP アドレスを [アプリケーション ログイン URL] に入力します。これにより、SP が開始するログイン ワークフローが有効になります。

  10. [次へ] をクリックして、このアプリケーションに使用する [アクセス ポリシー] を選択します。これにより、アプリケーションに対する認証とアクセスに使用されるルールが決まります。



  11. [次へ] をクリックして、構成の [サマリ] を確認します。

  12. [保存して割り当て] をクリックし、このアプリケーションへのアクセス権を付与するユーザーまたはグループと展開タイプを選択します。



  13. [保存] をクリックします。