カスタム圧縮モードでの圧縮アクションは、定義したカスタム圧縮ルールに基づいています。このセクションでは、カスタム圧縮フィルタを作成する方法について説明します。
カスタム圧縮フィルタを作成するには、[アプリケーション プロファイル] 画面で [圧縮を有効化] を選択し、この後に示す手順を実行します。
手順
- [圧縮モード] に [カスタム] を選択します。
- 圧縮フィルタ で [追加] をクリックします。
- [圧縮フィルタを作成] 画面で、次のように入力します。
- フィルタに一意の [名前] を指定します。
- [一致ルール] を選択します。(クライアント IP アドレスまたはユーザー エージェント文字列による)クライアントが圧縮対象となるかどうかを、関連付けられているアクションによって決定するためのものです。クライアント IP アドレス ルールとユーザー エージェント ルールの両方が入力されている場合、圧縮アクションを実行するには両方とも true である必要があります。
オプション 説明 [クライアント IP アドレス]
対象となるクライアント IP アドレスの指定で、IP グループを使用できるようにします。たとえば、すべての内部 IP アドレス範囲のリストを含む Intranet と呼ばれる IP グループです。[次に含まれる] ボタンをクリアすると、このロジックが逆になります。つまり、内部 IP ネットワークに属していないクライアントがフィルタに一致します。
[ユーザー エージェント]
クライアントのユーザー エージェント文字列を、文字列グループ内の対象リストと照合します。User-Agent は、クライアントが使用しているブラウザまたはデバイスのタイプを示すヘッダーです。System-Devices-Mobile グループには、一般的なモバイル ブラウザの HTTP User-Agent 文字列のリストが含まれています。
- [アクション] セクションは、一致基準を満たすクライアントまたは要求に対する操作、特に使用される HTTP 圧縮のレベルを決定します。
オプション 説明 [アグレッシブ圧縮]
Gzip レベル 6 が使用され、テキスト コンテンツが約 80% 圧縮されます。その一方、NSX Advanced Load Balancer とクライアントの両方で、CPU リソースの所要量が増えます。
[通常の圧縮]
Gzip レベル 1 が使用され、テキスト コンテンツが約 75% 圧縮されます。この場合は、圧縮率と、NSX Advanced Load Balancer とクライアントの両方の CPU リソース消費量とが、適切に組み合わされます。
圧縮なし
圧縮を解除します。同じデータセンター内など、非常に高速で高帯域幅、低遅延の接続からアクセスするクライアントの場合、圧縮によって実際には送信時間が遅くなり、不要な CPU リソースが消費される可能性があります。