SMTP(簡易メール転送プロトコル)健全性モニターは、SMTP サービスをモニタリングするために使用されます。複数の受信者にメールを送信するように構成できます。

SMTP モニターは、転送に成功するとサーバを「稼動中」とマークし、障害が発生すると「停止」とマークします。基本的な SMTP 健全性モニターは、ELHO NOOP QUIT コマンドを送信することで、サーバが稼動中か、停止しているかを確認します。

SMTP 固有のモニターの構成

次の表に、SMTP 固有のモニターを構成するために必要な入力フィールドを示します。

フィールド

説明

オプション/必須

送信者 ID

送信者のメール ID。

オプション。

受信者 ID

複数の受信者のメール ID。

オプション。

メール データ

送信する必要があるメール データ。

オプション。

ドメイン名

送信者メールのドメイン名。

オプション。

ユーザー名

送信者のユーザー名([authentication] の一般的な健全性モニター構成にあります)。

オプション。

パスワード

送信者のパスワード([authentication] の一般的な健全性モニター構成にあります)。

オプション。

SSL 属性

SMTPS(セキュア SMTP)モニターには必要です。

SMTPS(SSL プロファイル属性)には必須です。

注:

現在、SMTP モニターは CLI を使用してのみ構成できます。

CLI からの基本的な SMTP 健全性モニターの構成

この例では、CAPA とユーザー認証の後に LIST コマンドを送信して、存在するメールボックスを一覧表示します。

[admin:avi-controller]: > configure healthmonitor example-basic-smtp-hm
[admin:avi-controller]: healthmonitor> type health_monitor_smtp
[admin:avi-controller]: healthmonitor> save

CLI からの SMTPS 健全性モニターの構成

SMTP 健全性モニターは、セキュアなチャネルを経由して完全なメールを送信することで、サーバが稼動中か、停止しているかを確認します。

[admin:avi-controller]: > configure healthmonitor example-smtps-hm
[admin:avi-controller]: healthmonitor> type health_monitor_smtps
[admin:avi-controller]: healthmonitor> smtps_monitor
[admin:avi-controller]: healthmonitor:smtps_monitor> sender_id xyz
[admin:avi-controller]: healthmonitor:smtps_monitor> recipients_ids user1
[admin:avi-controller]: healthmonitor:smtps_monitor> recipients_ids user2
[admin:avi-controller]: healthmonitor:smtps_monitor> mail_data "HELLO!"
[admin:avi-controller]: healthmonitor:smtps_monitor> domainname example.com
[admin:avi-controller]: healthmonitor:smtps_monitor> ssl_attributes
[admin:avi-controller]: healthmonitor:smtps_monitor:ssl_attributes> ssl_profile_ref System-Standard
[admin:avi-controller]: healthmonitor:smtps_monitor:ssl_attributes> save
[admin:avi-controller]: healthmonitor:smtps_monitor> save
[admin:avi-controller]: healthmonitor> authentication
[admin:avi-controller]: healthmonitor:authentication> username xyz
[admin:avi-controller]: healthmonitor:authentication> password vhvhdlsh
[admin:avi-controller]: healthmonitor:authentication> save
[admin:avi-controller]: healthmonitor> save

SMTPS 健全性モニターに使用される SSL 構成は次のとおりです。

  • SSL プロファイル:既存の SSL プロファイル を選択するか、必要に応じて新しいプロファイルを作成します。これは、バックエンド サーバに送信される健全性モニター トラフィックの暗号と SSL バージョンを定義します。

  • PKI プロファイル:既存の PKI プロファイル を選択するか、必要に応じて新しいプロファイルを作成します。これは、サーバによって提示された SSL 証明書を検証するために使用されます。

  • SSL キーと証明書:既存の SSL キー証明書 を選択するか、必要に応じて新しい SSL キーと証明書を作成します。