レガシー HA 構成では、BGP ピアがアクティブな SE からアクセスできない場合に SE フェイルオーバーを発生させることが推奨されます。BGP ピア モニタリングは、NSX Advanced Load Balancer ではデフォルトで使用できます。BGP ピア モニタリングに基づいてレガシー HA SE グループで行うフェイルオーバーも導入されています。

レガシー HA で行うフェイルオーバーの BGP ピア モニタリング

SE エージェントでは、BGP を定期的にクエリし、ピア状態を検出します。ピアの状態が変わると、イベントがトリガされます。BGP ピアは、VRF で構成されます。

すべてのピアが特定の SE に適用されるわけではありません。サブネットが SE のいずれかのインターフェイスに一致するピアのみが SE に適用されます。

注:

このセクションのピアでは、SE でインターフェイスが一致する BGP ピアのみを参照します。

BGP ピア モニター フェイルオーバーを構成

BGP ピア モニター フェイルオーバーは、次のように、CLI 経由で SE に対して構成できます。

[admin:123-ctlr3]: > configure serviceenginegroup Default-Group                [admin:123-ctlr3]: serviceenginegroup> bgp_peer_monitor_failover_enabled Overwriting the previously entered value for bgp_peer_monitor_failover_enabled [admin:123-ctlr3]: serviceenginegroup> save

BGP ピア モニタリングの基準

ピア モニターでは、次の条件が満たされているかどうかを見ます。

  • advertise_vip セットによるピアが存在する場合は、そのようなピアの少なくとも 1 つが稼動中状態でなければなりません。

  • advertise_snat_ip セットによるピアが存在する場合は、そのようなピアの少なくとも 1 つが稼動中状態でなければなりません。

ピア モニターで状態を稼動中としてマークするには、前述の両方の条件を満たす必要があります。ピア モニターでは、いずれかの条件が失敗した場合、状態を停止とマークします。

マルチ VRF シナリオでの BGP ピア モニタリング

ピア モニターのマルチ VRF シナリオでは、いずれの VRF も状態を稼動中とマークするための条件を満たす必要があります。VRF が構成された直後の BGP ピア モニターでは、ピア モニター クエリを 2 サイクル待機してから、ピア モニター状態が更新されます。