このセクションでは、高可用性と仮想サービスの配置、SE キャパシティ、制限、メモリの割り当て、ライセンスなど、SE グループの基本設定を構成する方法について説明します。このセクションで説明するオプションは、Default-Cloud で作成された SE グループに固有です。

手順

  1. [基本設定] タブで、[サービス エンジン グループ名] を入力します。
  2. エンドツーエンドのタイミング、スループット、要求など、いくつかのメトリックがあります。NSX Advanced Load Balancer Controller は、デフォルトの 5 分間隔、または [メトリックの更新頻度] の定義に従ってこれらのメトリックを定期的に更新します。[リアルタイム メトリック] を有効にして、必要に応じて一定期間詳細なメトリックを積極的に収集します。
    • メトリクスを無期限に積極的に収集するには、0 を入力します。

    • たとえば、定義された 30 分間のリアルタイム メトリックを収集するには、30 分などの値を入力します。この期間が経過すると、メトリック収集は低速のポーリングに戻ります。リアルタイム メトリックはトラブルシューティング時に役立ちます。

  3. [高可用性と配置設定] で、SE に障害が発生した場合の SE グループの動作を構成します。また、SE 間での負荷のスケーリング方法を定義することもできます。必要に応じていずれかのモードを選択します。
    オプション 説明

    Legacy HA

    (アクティブ/スタンバイ)

    このモードは、レガシー アプライアンスのロード バランサのように、NSX Advanced Load Balancer Controller に簡単に移行する場合に選択します。作成できるサービス エンジンは 2 つのみです。一方の SE ですべての仮想サービスがアクティブの場合、もう一方ではスタンバイ状態になります。後者は、アクティブな SE に障害が発生した場合に引き継ぐように構成されます。この HA モードでは、サービス エンジンのスケール アウトは行われません。

    [スタンバイ サービス エンジンでの健全性のモニタリング]:配置されたすべての仮想サービスに対して、スタンバイ SE からのアクティブな健全性モニタリングを有効にします。

    • [負荷の分散]:アクティブ/スタンバイの両方のサービス エンジンを使用して、従来のアクティブ/スタンバイ HA モードで仮想サービスを配置します。

    • [負荷の自動再分散]:フェイルバックを自動にして、仮想サービスが障害が発生した SE を置き換える SE に移行されるようにします。

    Elastic HA

    (アクティブ/アクティブ)

    このモードを選択すると、最大 N 個のアクティブな SE が仮想サービスを提供できます。グループ内の M 個の SE と同等のキャパシティを使用して、SE の障害を吸収できます。

    Elastic Ha(アクティブ/アクティブ)の [サービス エンジンへの VS の配置] で、必要なモードを選択します。

    • [コンパクト]NSX Advanced Load Balancer は、最小数の SE を起動して仮想サービスに対応します。すでに実行されている SE に仮想サービスを配置しようとします。

    • [分散](デフォルト):NSX Advanced Load Balancer は、既存の SE への配置を避けることで、仮想サービスのパフォーマンスを最大にすることができます。代わりに、サービス エンジンの上限まで、新たに SE を起動して仮想サービスを配置します。

    Elastic HA

    (N + M バッファ)

    このモードは、2 つ以上の SE に仮想サービスを分散する場合に選択します。

    Elastic HA(N + M バッファ)の [サービス エンジンへの VS の配置] で、必要なモードを選択します。

    • [コンパクト](デフォルト):NSX Advanced Load Balancer は、最小数の SE を起動して仮想サービスに対応します。すでに実行されている SE に仮想サービスを配置しようとします。

    • [分散](デフォルト):NSX Advanced Load Balancer は、既存の SE への配置を避けることで、仮想サービスのパフォーマンスを最大にすることができます。代わりに、サービス エンジンの上限まで、新たに SE を起動して仮想サービスを配置します。

  4. [サービス エンジンごとの仮想サービス] フィールドに、Controller クラスタがグループ内の単一のサービス エンジンに配置できる仮想サービスの最大数(1 ~ 1000)を入力します。
  5. コントローラへの接続がない場合に、SE がプライマリを選択できるようにするには、[サービス エンジンの自己選択] をオンにします。これにより、ヘッドレス モードでもクライアント トラフィックを処理するサービス エンジンの高可用性が確保されます。
  6. [サービス エンジンのキャパシティと制限の設定] で、[サービス エンジンの最大数] を入力して、SE グループ内に作成できるサービス エンジンの最大数を定義します。この数は、SE ごとの仮想サービス設定と組み合わせて、SE グループ内で作成できる仮想サービスの最大数を指定します。この上限に達すると、新しい仮想サービスを展開することができなくなります。状態は灰色で表示され、未展開の状態であることを示します。この設定で、NSX Advanced Load Balancer が過度に仮想マシンを使用するのを防ぐことができます。
  7. [メモリの割り当て] を構成します。
    1. [ホストの位置情報プロファイル] を有効にすると、大規模な位置情報 DB の構成をサポートするための構成メモリが追加されます。
    2. アプリケーション キャッシュ用に予約された SE メモリの合計の値を(パーセント単位で)入力します。SE を再起動してこの変更内容を有効にします。[接続およびバッファに使用可能なメモリ] はキャッシュ以外に使用可能なメモリです。このフィールドは、[キャッシュ用メモリ] として入力されたパーセンテージに応じて自動的に更新されます。
    3. [接続とバッファ メモリの配分] スライダを使用して、接続状態を維持するために予約するメモリの割合(10% ~)を定義します。HTTP インメモリ キャッシュ用のメモリが割り当てられます。
  8. [ライセンス] セクションで、NSX Advanced Load Balancer はクラウドのタイプに基づいてライセンス タイプをマッピングします。
    オプション 説明

    コンテナ クラウド

    SE の最大数

    OpenStack と VMware

    コア

    Linux

    ソケット

  9. アプリケーションごと、つまり仮想サービスごとに専用のロード バランサを展開するには、[アプリケーション単位のサービス エンジン モードの有効化] を選択します。このモードでは、各 SE の仮想サービスは最大 2 つに制限されます。アプリケーション単位の SE の vCPU は、ライセンス使用量に対して 25% の割合で計算されます。
  10. ライセンスの [サービス エンジンの帯域幅タイプ] を選択します。このオプションは、[アプリケーション単位のサービス エンジン モードの有効化] が有効になっている場合に無効になります。
  11. [サービス エンジン データ パスの数] を入力して、トラフィックを処理する se_dp プロセスの最大数を構成します。このフィールドが構成されていない場合、NSX Advanced Load Balancer は SE の CPU の数を使用します。
  12. [ハイパースレッディングの使用] を選択して、se_dp プロセスにハイパースレッド コアを使用できるようにします。SE を再起動してこの変更内容を有効にします。
  13. [保存] をクリックして、構成を完了します。オプションで、[詳細] タブをクリックして、SE グループの詳細オプションの構成を続行できます。