クラウドとは、NSX Advanced Load Balancer がインストールされているか内部で動作している環境のコンテナです。NSX Advanced Load Balancer の初期セットアップ時、[デフォルト クラウド] という名前のクラウドが事前に構成されます。ここでは、1 つ目のコントローラが展開されます。SE と仮想サービスを含むクラウドは、さらに追加できます。

使用可能なクラウドを表示するには、NSX Advanced Load Balancer ユーザー インターフェイスから [インフラストラクチャ ] > [クラウド] の順に移動します。



この画面には、作成されたすべてのクラウドが、その環境の [タイプ]vCenterOpenStack、ベアメタル サーバ(Orchestrator なし)など)や、クラウドの [状態](クラウドの準備状態を示す)とともに表示されます。アイコンの上にマウスを移動すると、状態に関する詳細情報(使用可能な状態、構成が不完全など)が表示されます。

この画面では、次の機能を実行することもできます。

  • 既存のクラウドを編集します。

  • クラウドを読み取りアクセス モードや書き込みアクセス モードからアクセスなしモードに変換します。アクセスなしモードの場合、NSX Advanced Load Balancer Controller からはクラウドの Orchestrator(vCenterなど)にアクセスできません。

  • SE イメージをダウンロードします。NSX Advanced Load Balancer が読み取りアクセス モードまたはアクセスなしモードで展開されている場合、SE は手動でインストールする必要があります。このボタンを使用すると、該当するイメージ タイプ(ova または qcow2)の SE イメージがプルされます。SE イメージの中にはコントローラの IP アドレスかクラスタ IP アドレスが組み込まれているため、SE イメージが使用できるのは、それを作成した NSX Advanced Load Balancer の展開のみです。

  • トークンを生成します。認証トークンは、コントローラと SE との間の通信のセキュリティを保護するために使用されます。NSX Advanced Load Balancer が読み取りアクセス モードまたはアクセスなしモードで展開されている場合、SE 認証トークンは、NSX Advanced Load Balancer ユーザーが手動でコントローラの Web インターフェイスからクラウド Orchestrator にコピーする必要があります。

  • プラス アイコンまたは表の行内の任意の場所をクリックして行を展開し、クラウドに関する詳細情報を表示します。たとえば、AWS では、リージョン、アベイラビリティ ゾーン、ネットワークが表示されます。

  • クラウドを選択して [削除] をクリックすると、クラウドが削除されます。ただし、クラウドが仮想サービスまたはプールやサービス エンジン グループなど他のオブジェクトに関連付けられていると、そのクラウドは削除できません。

クラウドの作成

  1. NSX Advanced Load Balancer ユーザー インターフェイスで、[インフラストラクチャ ] > [クラウド] の順に移動します。

  2. [作成] をクリックし、NSX Advanced Load Balancer をインストールする必要がある環境を選択します。

  3. 選択したクラウドに基づいて、設定を構成します。

Cloud Connector に特化した詳細については、『VMware NSX Advanced Load Balancer インストール ガイド』を参照してください。