仮想サービスは複数のポートを公開する場合があります。このセクションでは、仮想サービス ポートをプール サーバ上の対応するポートにマッピングする 2 つの方法について説明します。

プール サーバ上の同じポートへの一連の仮想サービス ポートのマッピング

これは最も単純な構成で、仮想サービスとプール サーバのポートは同じです。これを実現するには、次の手順を実行します。

  1. 仮想サービス エディタの [設定] タブを使用して、複数の仮想サービス ポート(一度に 1 つのポートずつまたはポート範囲を指定して)を特定します。

    図 1. 図 1.個々のポートの追加
    図 2. 図 2.ポート範囲の追加
  2. プール エディタの [詳細] タブで、[ポート変換の無効化] チェックボックスを選択してポート変換を無効にします。

    図 3.

    この場合、プールの [デフォルトのサーバ ポート] プロパティは無視され、要求は仮想サービスの受信ポートと同じポート上のサーバに転送されます。

プール サーバ上の異なるポートへの一連の仮想サービス ポートのマッピング

この場合、特定の仮想サービス ポートをプール サーバ上の特定のポートにマッピングする必要があります。

これを実現するには、次の手順を実行します。

  1. 仮想サービス エディタの [設定] タブを使用して、複数の仮想サービス ポートを個別にまたはポート範囲で特定します。

  2. プール サーバ ポートごとにプールを作成し、プール エディタの [設定] タブを使用して各プールの一意な [デフォルトのサーバ ポート] を構成します。

    図 4. 図 4.PortMapVS-pool-8080 という名前のプールへのポート 8080 の割り当て
    図 5. 図 5.PortMapVS-pool-8081 という名前のプールへのポート 8081 の割り当て
    図 6. 図 6.PortMapVS-pool-8082 という名前のプールへのポート 8082 の割り当て
    注:

    すべてのプールの実際のバックエンド メンバーは同じである可能性があります。

  3. 仮想サービス エディタの [ポリシー] タブで、ポート番号の値に基づいて要求をプールに送信するためにコンテンツ スイッチングを使用する HTTP 要求ルールを追加します。図 7 はポート 81 と 82 に対しても行う必要があることを示し、図 8 は 3 つのすべてのサービス ポートのルールを示しています。

    図 7. 図 7.HTTP 要求ルールは、サービス ポート要求をプール サーバ上の別のポートにコンテンツ スイッチングしています。
    図 8. 図 8.仮想サービスには、3 つのコンテンツ スイッチング ルール(ポート マッピングごとに 1 つずつ)が定義されています。
  4. 結果の仮想サービスは次のように表示されます。

図 9. 図 9.仮想サービス PortMapVS の 3 つのポート番号が、対応する異なるバックエンド サーバのポート番号にコンテンツ スイッチングされます