NSX Advanced Load Balancer では、クライアントの SAML 2.0 認証をサポートします。ロード バランシングされたバックエンド HTTP/HTTPS アプリケーションを保護するためのサービス プロバイダ (SP) として機能します。

SAML (Security Assertion Markup Language) は XML ベースのフレームワークです。サービス プロバイダ(リソース プロバイダ)と ID プロバイダ(認証プロキシ)との間の認証に使用されます。SAML にはシングル サインオン (SSO) 機能があります。

NSX Advanced Load Balancer では、SP によって開始される SSO でサードパーティの ID プロバイダ (IdP) をサポートします。サービス プロバイダとしての NSX Advanced Load Balancer 仮想サービスでは、NSX Advanced Load Balancer によってロード バランシングされたバックエンド アプリケーションへのセキュアなアクセスを確保します。



図に示すとおり、SAML クライアント認証のワークフローは次のようになります。

  • サービス プロバイダのロールの NSX Advanced Load Balancer 仮想サービスでは、認証要求を IdP に送信してから、ユーザーがバックエンド アプリケーションにアクセスできるようにします。

  • IdP でユーザーを正常に認証すると、その認証を NSX Advanced Load Balancer と共有します。

  • NSX Advanced Load Balancer で IdP から受信した応答を検証し、セッション Cookie をユーザーに提供します。

  • それを受けたユーザーは、同じ Cookie でターゲット リソースに要求を送信します。

  • NSX Advanced Load Balancer で Cookie を検証し、ユーザーへのアクセスを許可します。