文字列グループは単に URL やクライアント名などの文字列のリストであり、NSX Advanced Load Balancer 全体のさまざまな機能で使用することができます。これには、基本リストおよびキー/値ペアのリスト(文字列マップが選択されている場合)の 2 つのフレーバーがあります。
文字列グループは、許可されたクライアントのリストなど、カスタムの目的で使用できます。NSX Advanced Load Balancer には、以下で説明するさまざまな機能で使用できる事前に作成された文字列グループがいくつか含まれています。文字列グループを利用することで、システム全体で長いリストを再利用できます。
DataScript またはポリシーの場合、NSX Advanced Load Balancer は文字列のリストとは別にルール ロジックを維持できます。これにより、管理者は基盤となるロジックや文字列を使用するスクリプトに公開することなくリストを更新できるため、管理が容易になります。
文字列グループは、外部 API 呼び出しを使用して自動的に更新することができます。グループが更新されると、コントローラから、文字列グループを利用する仮想サービスをホストしているサービス エンジンに更新がプッシュされます。
使用方法
次に、NSX Advanced Load Balancer 内で使用される文字列グループのいくつかの例を示します。
圧縮:NSX Advanced Load Balancer には、デフォルトの System-Compressible-Content-Types 文字列グループが含まれています。これは、HTTP 応答が圧縮に適格であるかを判定する MIME タイプのリストです。
キャッシュ:NSX Advanced Load Balancer には、デフォルトの System-Cacheable-Resource-Types 文字列グループが含まれています。これは、HTTP 応答がキャッシュに適格であるかを判定する MIME タイプのリストです。キャッシュされるオブジェクトの適格性を考慮する可能性があるその他のパラメータについては、「キャッシュ」を参照してください。
ポリシー:HTTP セキュリティおよび HTTP 要求ポリシーは、文字列グループと照合される基準に基づいてトリガされる場合があります。たとえば、ブラウザの User-Agent ヘッダーが文字列グループのエントリと一致する場合は、特定のプールに要求を送信します。
ログ:
の一致に基づいて、ログを選択的に有効にできます。フィルタは、クライアントの要求されたパスを、重要なパスまたは URL のリストを含む文字列グループと比較できます。DataScript:文字列グループ内のエントリとの照合に基づいて、カスタム決定を行うことができます。例と構文については、『VMware NSX Advanced Load Balancer DataScript ガイド』の「avi.stringgroup.contains」を参照してください。
ページのテーブルには、各文字列グループに関する次の情報が含まれています。
[名前]:文字列グループの名前。
[タイプ]:文字列のリストである文字列、またはキーと値のペアのリストであるマップのいずれか。
[文字列の数]:文字列グループ内の文字列の数。
文字列グループの作成
NSX Advanced Load Balancer ユーザー インターフェイスから、 の順に移動します。
[作成] をクリックします。
[文字列グループの作成] 画面で、文字列グループの [名前] を入力します。
[タイプ] として [文字列] を選択します。
ファイルから文字列をインポートするには、[ファイルのインポート] をクリックし、テキストを含むカンマ区切り値 (CSV) ファイルを選択します。
[追加] をクリックして文字列を入力します。
[保存] をクリックします。