このセクションでは、HTTP 健全性モニター タイプの特定の構成について説明します。

HTTP 健全性モニターは、仮想サービスに HTTP アプリケーション プロファイルが接続されているプールにのみ適用されます。

HTTP 健全性モニターの構成

健全性モニターの [タイプ] として HTTP が選択されている場合、健全性モニターを HTTP 設定用に構成できます。一般的な健全性モニターの構成方法については、「新しい健全性モニターの作成」を参照してください。



HTTP 健全性モニターを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 健全性チェックに使用する必要がある [健全性モニター ポート] を指定します。このフィールドを構成すると、クライアントはモニタリング対象のデフォルト ポートとは異なるポートに転送されます。このフィールドを空白のままにすると、サーバ用に構成されたデフォルト ポートが使用されます。

  2. サーバ認証のためのユーザー名とパスワードを入力します。健全性モニターの認証の詳細については、「HTTP および HTTPs 健全性モニターの認証」を参照してください。

  3. [クライアント要求ヘッダー] セクションと [クライアント要求本文] セクションを使用して、HTTP 要求を Web サーバに送信します。サーバによってサポートされる要求構文が異なる可能性があるため、NSX Advanced Load Balancer は要求を検証しません。

    メソッド

    任意のメソッドを使用できますが、モニタリングには GET、POST、HEAD が最も一般的です。メソッドが定義されていない場合、HTTP バージョンが 1.0 または 1.1 である可能性があります。バージョンが指定されていない場合、NSX Advanced Load Balancer は GET を使用します。

    GET /index.htm

    POST /upload.asp HTTP/1.0\r\nHost: www.site.com\r\nContent-Length: 10\r\nABCDE12345

    パス

    パスには URI やクエリ（/index.htm?user=test など）が含まれる場合があります。パスが指定されていない場合、NSX Advanced Load Balancer は / を使用します。

    注：

    健全性モニターの HTTP 要求本文の最大サイズが 1,024 バイトから 5,120 バイトに増加しました。

  4. Host ヘッダーなどのヘッダーを自動挿入せずに、正確な http_request 文字列を使用するには、[正確な要求を使用] チェックボックスを選択します。必須のヘッダーがすべて明示的に構成されていることを確認します。デフォルト ヘッダーのオーバーライドの詳細については、「健全性モニターの Host ヘッダーのオーバーライド」を参照してください。

  5. [サーバ応答データ] に、サーバのヘッダーと本文応答の最初の 2 KB で照合するキーワードを入力します。

  6. [応答コード] フィールドに、一致する場合の HTTPS 応答コードを入力します。HTTP モニターを正常に実行するには、応答コード、サーバ応答データ、または両方のフィールドに入力する必要があります。応答コードは、サーバが指定された範囲内の応答コードを返すことを想定します。GET 要求の場合、サーバは通常 200、301、または 302 を返します。[HEAD] 要求の場合、サーバは通常 304 を返します。応答コード自体は、サーバの応答コンテンツを検証せず、ステータスのみを検証します。

例

HTTP 健全性チェックの送信文字列のサンプルを次に示します。

GET /health/local HTTP/1.0
User-Agent: avi/1.0
Host: 10.10.10.3
Accept: */*

次に、サーバ応答のサンプルを示します：

HTTP/1.0 200 OK
Server: Apache-Coyote/1.1
Cache-Control: no-cache, no-store
Pragma: no-cache
Content-Type: text/plain
Content-Length: 15
Date: Fri, 20 May 2016 18:23:05 GMT
Connection: close

Health Check Ok

サーバの応答には、次の両方の応答コードが含まれます：200

サーバ応答データ：Health Check ok

したがって、このサーバは UP とマークされます。

サーバが完全な形式の要求を受信するように、NSX Advanced Load Balancer は、User-Agent、Host、Accept などの追加のヘッダーを送信文字列に自動的に含めます。