このセクションでは、構成プロセスについて説明します。

NSX Advanced Load Balancer Controller では、VIP および SNAT IP アドレスは個々の仮想サービスの構成の一部です。HA モードとフローティング IP は、SE グループ内で構成されます。

注:

非 HA トポロジの SE グループには、単一の SE が含まれています。Legacy HA トポロジの SE グループには、2 つの SE が含まれています。

VIP アドレス

VIP アドレスは、ロード バランシングされたアプリケーションのドメイン名のクエリに応答して DNS が返す IP アドレスです。これは、クライアント ブラウザからアプリケーションに送信される要求の宛先 IP アドレスです。

SNAT IP アドレス

SE が要求をバックエンド サーバに転送すると、SE は SNAT IP アドレスをクライアント要求の送信元アドレスとして使用します。VIP トラフィックをアプリケーションに応じて異なった方法で処理する環境では、NAT IP アドレスをトラフィックの送信元にすることができます。また、SNAT IP アドレスを使用すると、バックエンド サーバからの応答トラフィックが、要求を転送した SE を経由して戻ることが保証されます。

フローティング インターフェイスの IP アドレス

ネクスト ホップ ルーターでは、SE グループの VIP と SNAT-IP アドレスをポイントするようにスタティック ルートが設定されます。スタティック ルートは、SE グループの接続されたサブネットのフローティング インターフェイス IP に設定されたネクスト ホップを使用して構成されます。

SE グループ構成内で、Legacy HA モードが選択され、フローティング IP アドレスが指定されます。

詳細については、「ネットワーク サービスの構成」を参照してください。



CLI の使用

次のコマンドは、SE グループ 1 の HA モードを Legacy HA に設定します。対応する SE グループのフローティング IP アドレス 10.10.1.100 は、ネットワーク サービスを使用して構成できます。フローティング IP アドレスの構成の詳細については、「ネットワーク サービスの構成」を参照してください。

: > configure serviceenginegroup SE group 1
...
: ha_mode ha_mode_legacy_active_standby
: save