このセクションでは、NSX Advanced Load Balancer で仮想サービスやプールなどのオブジェクトに命名するにあたってのルールと制限について説明します。

オブジェクト名

仮想サービス名やプール名など、NSX Advanced Load Balancer 内のオブジェクト名には、次の制限があります。

  • テナント内での一意性:オブジェクト名は、ある特定のテナント内で一意でなければなりません。テナントが異なっていれば、同じ名前を使用できます。

  • 最大長:128 文字です。

  • 許可される英字:a ~ z、A ~ Z

  • 許可される数字:0 ~ 9

  • スペース文字と、次の特殊記号:  . @ + - _

オブジェクト名を変更しても、リンクされているオブジェクトには影響しません。たとえば、仮想サービスはそれぞれプールに関連付けられています。仮想サービスの名前を変更しても、仮想サービスが関連付けられているプールの構成の変更を要求されることはありません。

ローカル ユーザー名

コントローラ データベース内でローカルに維持される NSX Advanced Load Balancer ユーザー アカウントの名前でサポートされる文字は、コントローラ内の他のオブジェクト名と同じです。(サポートされている文字は前述のとおりです。)

注:
  • Keystone または LDAP/AD を介して作成されたユーザー アカウントには、その認証システムの他のユーザー アカウントと同じ制限があります。

  • NSX Advanced Load Balancer のユーザー名に含まれる特殊文字が、サポート対象となっている ( .@ + - _ ) のいずれかであれば、Web インターフェイス、API、または CLI 経由でコントローラにアクセスできます。ただし、このようなアカウントは、コントローラの Linux シェルにはアクセスできません。次はその例です。

shell 
Shell access not allowed for this user

オブジェクト名参照のベスト プラクティス

オブジェクトごとに一意の識別子 (UUID) が割り当てられます。ベスト プラクティスとして、API 呼び出しとカスタム スクリプトで参照するのは、オブジェクト名でなく UUID でなければなりません。このプラクティスにより、オブジェクト名変更より後のスクリプト操作への潜在的な影響を排除できます。