NSX Advanced Load Balancer は、サービス エンジン (SE) に接続されたファーストホップ ゲートウェイの健全性モニタリングをサポートします。健全性モニタリングには ICMP エコー パケットが使用されます。ゲートウェイ モニタリングは、直接接続されていないルーターでも使用できます。

ゲートウェイの健全性モニタリングは、アクティブ SE とスタンバイ SE の両方に対して実行されます。

注:

ゲートウェイの健全性モニタリングは、Elastic HA および Legacy HA 用に構成されたサービス エンジンでサポートされます。

このシナリオでの SE の動作の詳細については、「ゲートウェイ モニターの障害時の NSX Advanced Load Balancer SE の動作」トピックを参照してください。

ゲートウェイの健全性モニタリングの有効化

ゲートウェイの健全性モニタリングは、クラウド構成の一部です。モニタリング IP アドレスが指定されると、特定のグループ内の HA の SE グループがゲートウェイの健全性モニタリングを実行します。

複数のゲートウェイのモニタリングを構成することもできます。これは通常、フロントエンドおよびバックエンドの接続に使用されるファーストホップ ゲートウェイが異なる 2 アーム展開で使用されます。

いずれかのゲートウェイで障害が検出されると、仮想サービスの切り替えがトリガされます。

ユーザー インターフェイスを使用したゲートウェイ モニタリングの構成

  1. [インフラストラクチャ] > [ルーティング] の順に移動します。

  2. 複数のクラウドが構成されている場合は、ドロップダウン メニューから適切なクラウドを選択します。クラウド構成を変更するには、クラウドの名前の横にある [編集] アイコンをクリックします。

  3. [ゲートウェイ モニター] をクリックします。

  4. [作成] をクリックします。

  5. IP アドレスなどのゲートウェイ情報を入力し、[保存] をクリックします。

CLI を使用したゲートウェイ モニタリングの構成

gateway_mon コマンドを使用して、特定のゲートウェイ IP アドレスのモニタリングを構成します。

例:

:> configure vrfcontext global
vrfcontext> gateway_mon 192.168.1.10

間接的に接続されたルーターのモニタリング

ゲートウェイ モニタリングは、直接接続されていないルーターに拡張できます。このようなルーターのゲートウェイ モニタリングを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. [インフラストラクチャ] > [ルーティング] > [スタティック ルート] の順に移動し、間接的に接続されたルーターに NSX Advanced Load Balancer がアクセスするための適切なルートがあることを確認します。

  2. 次の例に示すように、ゲートウェイ モニターがルーターにアクセスできるインターフェイス ネットワークを参照するように、[新しいサブネット] フィールドを構成します。

configure vrfcontext global
gateway_mon index 1
subnet 10.10.71.0/24 
save 
save 
  • gateway_mon index コマンドで、NSX Advanced Load Balancer ユーザー インターフェイスを使用して既にルーター インデックスを構成した場合は、1 がルーター インデックスになります。

  • subnet コマンドの 10.10.71.0/24 は、モニタリング対象のルーターにアクセスできるサービス エンジン インターフェイス ネットワークです。