このセクションでは、サービス エンジンで確認される断続的な接続拒否に対する解決策について説明します。これは、トラフィック量の増加と相互に関連しています。

NSX Advanced Load Balancer SE の共有メモリ プールは、次の 2 つのコンポーネントに分かれます。

  1. 接続:接続の構成要素は、TCP、HTTP、SSL の接続テーブルです。接続に割り当てられるメモリ量は、サービス エンジンで維持できる同時接続の総数に直接影響します。

  2. バッファ:バッファの構成要素は、アプリケーション レイヤーのパケット バッファです。こうしたバッファがパケットのキューイングに使用されることで、ネットワークのパフォーマンスが向上します。

接続拒否は、サービス エンジンでパケット バッファ数が不足してくることで発生することがあります。パケット バッファの使用量が、構成されている値を超えると、接続拒否が開始します。この問題は、サービス エンジンごとのメモリ割り当て量を増やすことで緩和されます。利用可能なパケット バッファ数が減少すると、NSX Advanced Load Balancer サービス エンジンでは、接続拒否の割合を増やすことによって、残りのメモリを節約します。利用可能なバッファ数が減少するにつれて、接続が拒否される割合は増加します。NSX Advanced Load Balancer SE の負荷が高くなるとこの問題が増幅されるのは、このためです。

SE あたりのメモリ割り当て量を変更するには、次の手順を実行します。

  1. [インフラストラクチャ] > [サービス エンジン グループ] の順に移動します。

  2. 具体的なクラウドを選択します。

  3. 目的の SE を選択し、右側の [編集](鉛筆アイコン)をクリックします。

  4. [サービス エンジンごとのメモリ] オプションは、次のイメージに示すように、[サービス エンジンのキャパシティと制限の設定] セクションにあります。



NSX Advanced Load Balancer SE でのメモリ割り当て量の詳細、仮想サービス レベルごとのアドミッション コントロール SE のメモリ使用率を有効化する方法については、「SE メのモリ使用率」を参照してください。