NSX Advanced Load Balancer は、Google Cloud Platform (GCP) と統合して、GCP のインスタンスで実行されるアプリケーションに IP アドレス管理サービスを提供することができます。このセクションでは、GCP プロファイルを作成し、GCP IP アドレス管理を構成する方法について説明します。

注:

GCP で Linux サーバ クラウドおよび GCP IP アドレス管理はサポートされません。

GCP IP アドレス管理の前提条件

  • GCP でコントローラと SE インスタンスを設定します。

  • Linux クラウドに NSX Advanced Load Balancer をインストールします。GCP を IP アドレス管理プロバイダとして使用するには、すべてのコントローラとサービス エンジン インスタンスを Google Cloud で実行する必要があります。NSX Advanced Load Balancer 内で選択されたクラウド タイプが Linux サーバ クラウドである必要があります。詳細については、「Linux サーバ クラウドへの NSX Advanced Load Balancer のインストール」を参照してください。

  • GCP は /32 ベースのインターフェイス IP 構成を使用します。これをサポートするには、Linux サーバ クラウドの構成後に次の手順を実行します。

CLI コマンドは次のとおりです。

configure serviceengineproperties
se_runtime_properties
se_handle_interface_routes

service_ip_subnets subnet/mask
save
save

構成を有効にするために、すべての SE を再ロードします。

service_ip_subnets 構成は、SE の Docker ルートを最適化します。VIP 割り当てが複数のサブネットから行われる場合は、すべてのサブネットを指定します。

GCP IP アドレス管理の構成

NSX Advanced Load Balancer の GCP IP アドレス管理は次のように作成して構成できます。

  1. [テンプレート] > [プロファイル] > [IP アドレス管理/DNS プロファイル] の順に移動します。

  2. [作成] をクリックします。

  3. IP アドレス管理プロファイルの [名前] を入力します。

  4. 次に示すように、[タイプ][Google Cloud Platform の IP アドレス管理] を選択します。



NSX Advanced Load Balancer 22.1.3 以降では、次のユーザー インターフェイスを使用できます。

次のいずれかの方法で IP アドレス管理プロファイルを作成できます。

オプション 1:GCP クラウドを作成し、IP アドレス管理の作成時にそのクラウドを選択

注:

GCP IP アドレス管理を作成するための前提条件として、次の入力を使用して GCP Cloud という名前のクラウドを作成します。

  • サービス エンジンのプロジェクト ID:プロジェクト A(SE のプロジェクト名)

  • サービス エンジン リージョン:リージョン A(SE のリージョン名)

  • ゾーン

  • VPC プロジェクト ID

  • VPC ネットワーク名

  • VPC サブネット名

  • クラウド ストレージ プロジェクト ID

  • クラウド ストレージ バケット名

  1. [新しい IP アドレス管理/DNS プロファイル] 画面で、プロファイル名を指定します。

  2. [タイプ] ドロップダウン メニューから [Avi Vantage IP アドレス管理] オプションを選択し、以前に作成したクラウドである [GCP Cloud][クラウド] フィールドに選択します。

  3. [使用可能なネットワーク] を追加して、[保存] をクリックします。



オプション 2:

  1. 新しい GCP クラウドを作成するか、既存のクラウドを編集します。

  2. [IP アドレス管理/DNS] タブに移動します。

    1. [IP アドレス管理プロファイル] フィールドで、縦方向の省略記号をクリックして、[作成] をクリックします。



  3. オプション 1 に示すように、[新しい IP アドレス管理/DNS プロファイル] を構成します。

  4. クラウドの構成を完了するには、[クラウドの編集] 画面で [保存] をクリックします。

GCP IP アドレス管理は次のように構成できます。

  1. [インフラストラクチャ] > [クラウド] の順に移動します。

  2. [デフォルト クラウド] を選択し、[編集] アイコンをクリックします。

  3. 作成された IP アドレス管理は、[IP アドレス管理プロファイル] ドロップダウン メニューに表示されます。[IP アドレス管理プロファイル] を選択します。

  4. 作成されたサービス エンジン インスタンスの IP アドレスを使用して Linux サーバ クラウドを構成します。

GCP IP アドレス管理が構成され、仮想サービスをプロビジョニングできるようになりました。

注:
  • GCP では、L3 スケールアウト モードのみが仮想サービスでサポートされています。

  • 一部の GCP ゾーンでは、MTU を 1400 に下げる必要がある場合があります。

SE で MTU を設定するには、次の CLI コマンドを使用できます。

configure serviceengineproperties
se_runtime_properties
global_mtu 1400
save
save

MTU 値は、SE を再起動すると有効になります。

フローティング IP の割り当て

次の CLI コマンドを使用して、フローティング IP アドレスを割り当てることができます。

++Truncated Output++
+------------------------------------+-----------------------------------------------------+
[admin:10-146-43-2]: virtualservice> vip index 1
[admin:10-146-43-2]: virtualservice:vip> auto_allocate_floating_ip
Overwriting the previously entered value for auto_allocate_floating_ip
[admin:10-146-43-2]: virtualservice:vip> save
[admin:10-146-43-2]: virtualservice> save
++ Truncated Output++


注:

フローティング IP アドレスの割り当ては、現在 CLI 経由でのみサポートされています。



フローティング IP の自動割り当て

すべての GCP リソースは、SE プロジェクトで作成されます。フローティング IP の自動割り当てだけがサポートされています。

++Truncated Output++
[2018-07-16 06:48:08,717] INFO [gcp_nlb.allocate_vip:63] old_vip_info: vip {
addr: "55.55.55.100"
type: V4
}
alloc_fip: false
|| new_vip_info: vip {
addr: "55.55.55.100"
type: V4
}
alloc_fip: true

Swagger API を使用する場合、次のように PUT 要求を介してフローティング IP アドレスを自動割り当てすることもできます。

"vip" : [ {
"availability_zone" : "aeiou",
"ip6_address" : "",
"subnet" : "",
"port_uuid" : "aeiou",
"subnet_uuid" : "aeiou",
"avi_allocated_vip" : true,
"vip_id" : "aeiou",
"ip_address" : "",
"auto_allocate_floating_ip" : true, *
"enabled" : true,
"floating_subnet6_uuid" : "aeiou",
"auto_allocate_ip" : true,
"subnet6" : "",
"floating_ip" : "",
"floating_subnet_uuid" : "aeiou",
"avi_allocated_fip" : true,
"subnet6_uuid" : "aeiou",
"floating_ip6" : "",
"ipam_network_subnet" : "",
"network_ref" : "aeiou",
"discovered_networks" : [ "" ]

共有 VIP

共有 VIP は、イメージに示されているのと同じ IP アドレスで作成できます。



Kubernetes または OpenShift の GCP IP アドレス管理の構成

Kubernetes または OpenShift クラウドは、NSX Advanced Load Balancer ではサポートされません。