NSX Advanced Load Balancer は、リアルタイム分析と柔軟性に優れたアプリケーション提供サービスを備えたソフトウェア ベースのソリューションです。これは、SSL ターミネーションやロード バランシングなどの主要な Web 機能を最適化します。
NSX Advanced Load Balancer は、VMware vCenter Server が管理する仮想マシン (VM) で実行します。vCenter Server が管理する VMware Cloud に展開すると、それぞれが仮想マシンとして実行されるコントローラと SE から成る完全に分散された仮想システムとして実行されます。
NSX Advanced Load Balancer プラットフォームは、データ プレーンと制御プレーンを分離する Software-Defined アーキテクチャの原則に基づいて構築されます。製品コンポーネントは次のとおりです。
NSX Advanced Load Balancer Controller(制御ペイン):NSX Advanced Load Balancer Controller は、サービスと管理に関連するすべてのポリシーを保存および管理します。vCenter Server を使用して、NSX Advanced Load Balancer Controller は、仮想マシン、データセンター、ネットワーク、およびホストを検出します。この自動検出された情報に基づいて、Web インターフェイスを使用して仮想サービスを迅速に追加できます。仮想サービスを展開するために、NSX Advanced Load Balancer Controller は ESX サーバを自動的に選択し、SE(以下で説明)を起動して、適切なネットワーク(ポート グループ)に接続します。
NSX Advanced Load Balancer のネットワーク オブジェクトは、vCenter Server 内の関連付けられたポート グループの名前と同期するようになりました。22.1.1 より前のバージョンでは、NSX Advanced Load Balancer でのポート グループの名前とネットワーク名の変更は、相互に独立しているものでした。
コントローラと vCenter Server 間の通信を可能にするには、コントローラが目的の ESXi ホストに(ポート 443 経由で)アクセスできる必要があります。
NSX Advanced Load Balancer Controller は、単一の仮想マシンとして、または 3 つの NSX Advanced Load Balancer Controller インスタンスから成る高可用性クラスタとして展開できます。各インスタンスは個別の仮想マシンで実行されます。単一の NSX Advanced Load Balancer Controller クラスタで、複数の vCenter Server クラウドの同時実行をサポートします。
NSX Advanced Load Balancer SE(データ プレーン):各 NSX Advanced Load Balancer SE はそれぞれの仮想マシン上で実行されます。アプリケーション提供サービスをエンド ユーザーのトラフィックに提供します。また、エンド ユーザーとアプリケーション間のトラフィックに関する End-to-End のメトリックをリアルタイムで収集します。