アラートがトリガされると、アラート構成は対応する [アラート アクション] を呼び出します。再利用可能な [アラート構成] オブジェクトは、アラートがトリガされた場合の処理を定義します。

アラート アクション

アラート アクションを使用することで、アラート レベルを定義したり、NSX Advanced Load Balancer ユーザー インターフェイス(デフォルト モード)、E メール、Syslog、または SNMP トラップを介して管理者に通知できます。アラート アクションは、ControlScript または自動スケール ポリシーをトリガして、アプリケーションを特定のレベル(SE グループ内の SE、サーバ プールのメンバー)にスケールインまたはスケールアウトできます。

また、次の方法で自動化を実行するために使用することもできます。

  • アプリケーションの自動スケーリング(SE スケールアウトやスケールイン、サーバ プールの自動スケーリングなど)。

  • ControlScript の実行。

アラート アクションは、これらのアクションの任意の組み合わせを指定できます。

新しいアラート アクションを作成するには、[運用] > [アラート] > [アラート アクション] の順に移動します。次の表に、[新しいアラート アクション] 画面に入力するフィールドのリストを示します。

フィールド名

説明

[名前]

わかりやすい名前。

[外部アラートのみを生成]

デフォルトでは、コントローラはアラート ログにエントリを追加します。このログは、ユーザー インターフェイスで管理者に表示されます。[外部アラートのみを生成] チェックボックスをオンにすると、このログが無効になります。この場合でも、アラートはリストされている 4 つの方法(E メール、Syslog、SNMP、または ControlScript)の任意の組み合わせを介して外部に送信できます。

[自動スケール トリガ]

このチェックボックスをオンにすると、自動スケール マネージャが起動します。

[アラート レベル]

高、中、低。リモート システムにアラートを分類する方法を提供します。コントローラ ユーザー インターフェイス内のローカル通知の場合、アラートは重要度ごとに異なる色で表示されます。

[E メール]

以前に作成した E メール通知を選択して、アラートを E メールとして送信します。

[Syslog]

以前に定義した Syslog 通知を選択して、アラートを Syslog サーバ(複数可)に送信します。

[SNMP トラップ]

以前に定義した SNMP トラップ通知を選択して、アラートをトラップとして SNMP サーバ(複数可)に送信します。

[ControlScript]

カスタムの ControlScript を起動します。これはコントローラで実行する Python スクリプトです。

Syslog 監査パーシステンス

監査コンプライアンスの目的でイベントのアラートをストリーミングするために、NSX Advanced Load Balancer バージョン 20.1.3 以降では、新しいアラート アクションである [Syslog-Audit-Persistence] が外部の rsyslog サーバにイベントをストリーミングするために作成されました。

[Syslog-Audit-Persistence] をテンプレートとして使用し、必要に応じてアラート アクションを構成します。

[Syslog-Audit-Persistence] を編集するには、次の手順を実行します。

  1. [運用] > [アラート] > [アラート アクション] の順に移動します。編集アイコンをクリックします。

  2. [アラート アクションの編集] 画面で、[アラート レベル][E メール] などの全般的な情報を更新します。

  3. Syslog を介してアラートを送信するときに使用する [Syslog] 通知構成を選択するか、[Syslog 通知の作成] をクリックします。

  4. [新しい Syslog 通知] 画面で、[名前][Syslog サーバ] および [ポート] を更新します。

  5. [保存] をクリックします。

TCP の Syslog メッセージ

ユーザー インターフェイスから構成すると、Syslog メッセージのストリーミングはデフォルトで UDP を使用します。TCP を使用するには、CLI から次のように構成を変更する必要があります。

[*:alert-ctlr]: alertsyslogconfig> syslog_servers index 1
[*:alert-ctlr]: alertsyslogconfig:syslog_servers> no udp
+--------------------+---------------+
| Field              | Value         |
+--------------------+---------------+
| syslog_server      | 10.10.0.235   |
| syslog_server_port | 514           |
| udp                | False         |
|format              | SYSLOG_LEGACY |
| tls_enable         | False         |
| anon_auth          | False         |
+--------------------+---------------+
[*:alert-ctlr]: alertsyslogconfig:syslog_servers> save
[*:alert-ctlr]: alertsyslogconfig> save
+----------------------+--------------------------------------------------------+
| Field                | Value                                                  |
+----------------------+--------------------------------------------------------+
| uuid                 | alertsyslogconfig-c39ad76c-4630-4c87-8c56-0d6df5ffc78f |
| name                 | Pybot-Syslog-Cfg                                       |
| syslog_servers[1]    |                                                        |
|   syslog_server      | 10.10.0.235                                            |
|   syslog_server_port | 514                                                    |
|   udp                | False                                                  |
|   format             | SYSLOG_LEGACY                                          |
|   tls_enable         | False                                                  |
|   anon_auth          | False                                                  |
| tenant_ref           | admin                                                  |
+----------------------+--------------------------------------------------------+
[*:alert-ctlr]: >

Syslog 監査パーシステンスの使用

更新された [Syslog-Audit-Persistence] は、次のようにアラートを構成するときに使用できます。

  1. コントローラ ユーザー インターフェイスから、[運用] > [アラート] > [アラート構成] の順に移動します。

  2. 必要に応じて、[基本] および [条件] セクションを構成します。

  3. [アクション] で、[アラート アクション] として [Syslog-Audit-Persistence] を選択します。

  4. [保存] をクリックします。

アラート構成は、通知を送信して ControlScript を実行する [Syslog-Audit-Persistence] をトリガします。

アラート テーブル



[アラート] タブの下部にある表には、次のアラートの詳細が表示されます。

フィールド

説明

[タイムスタンプ]

アラートがトリガされた日時。[表示中] ドロップダウン メニューを使用して時間間隔を変更すると、より多くのアラートが表示される場合があります。

[リソース名]

サーバや仮想サービスなど、アラートの対象となるオブジェクトの名前。

[レベル]

アラートの重要度レベル。高、中、低のいずれかです。[管理] ページの [アラート オーバーレイ] を使用して、さまざまなレベルのアラートに対して特定の通知を設定できます。

[サマリ]

アラートの概要説明。

[アクション]

該当するボタンをクリックして、アラートに対処します。

  • [破棄]:赤い X をクリックすると、アラートが破棄され、表示されたアラートのリストから削除されます。

  • [編集]:青色の鉛筆アイコンをクリックすると、このアラートをトリガしたアラート構成の [アラート構成の編集] ポップアップが開きます。これには、アラートの詳細でカスタマイズされた説明が含まれる場合や、管理者がアラートの重要度などの設定を変更できる場合があります。

  • [展開/縮小]:表のヘッダーの + アイコンと – アイコンをクリックすると、このタブのすべてのエントリが展開および縮小されます。