障害メッセージは、NSX Advanced Load Balancer で発生している問題を表します。仮想サービスの障害状態は、特定の時点における仮想サービスの状態を示します。各障害メッセージは、発生の履歴を表すシステム イベントを生成します。障害メッセージは特定の時点での問題を表しますが、アラートはイベントによって定義された式に基づいて生成されます。

障害メッセージが生成される条件のいくつかを以下に示します。

  • SE のメモリ不足が原因で SE が構成の変更を受け入れられない場合。

  • 構成が無効な場合。

NSX Advanced Load Balancer で、負荷が高い状態のオブジェクト(仮想サービスに関連する属性)が障害状態になり、関連付けられた仮想サービスにその障害が伝達されます。これにより、最終的に仮想サービスが障害状態になります。この障害メッセージは、NSX Advanced Load Balancer ユーザー インターフェイスの、関連付けられた仮想サービスの横にある [健全性] セクションに反映されます。障害状態の仮想サービスを無効にし、推奨アクションの実行後に仮想サービスを再度有効にすることをお勧めします。

障害メッセージの例

[アプリケーション] > [仮想サービス] の順に移動して、赤色で表示された[感嘆符 (!)] アイコン(警告記号)をクリックします。

仮想サービスのエラー メッセージには、次の情報が含まれます。

  • [状態]:仮想サービスの状態は [失敗] になります。

  • [原因]:次の 2 つのサブセクションがあります。

    • [障害]:問題のサマリ

    • [推奨]:問題を解決するために実行する必要がある手順

  • [健全性の表示][健全性の表示] をクリックすると、選択した仮想サービスの [健全性] タブにリダイレクトされます。

NSX Advanced Load Balancer で使用可能な健全性オプションの詳細については、「仮想サービスの健全性のモニタリング」を参照してください。

障害メッセージの例 1

SE のメモリ不足のために、関連付けられた SE が構成を受け入れることができない場合、NSX Advanced Load Balancer の仮想サービスは失敗状態になります。

次のスクリーンショットは、仮想サービス (vs40) に関連するサンプルの障害メッセージを示しています。



上記のエラー メッセージは、次の情報を示しています。

  • [状態]:失敗状態のオブジェクト。vs40 は、障害状態の仮想サービス(親オブジェクト)です。親オブジェクトは、オブジェクトに関連付けられているメイン オブジェクトです。この場合、仮想サービスが親オブジェクトになります。

  • [原因]:p40 の構成が変更され、メモリ不足が原因でプール(オブジェクト)が失敗します。

  • [推奨事項]:

    • 仮想サービスが配置されている NSX Advanced Load Balancer SE でリソースを解放します。仮想サービスを無効にしてから再度有効にし、構成の変更を再試行します。

    • 仮想サービスを別の SE に移行します。

障害メッセージの例 2

ネットワーク プロファイルに関連する構成の問題がある場合は、関連付けられているすべての仮想サービスが障害状態に設定されます。

次のスクリーンショットは、ネットワーク プロファイルに関連する仮想サービス (vs1) の障害メッセージの例を示しています。



上記の障害メッセージには、次の情報が表示されます。

  • [状態]:障害状態のオブジェクト:vs1 は障害状態の仮想サービス(親オブジェクト)です。

  • [原因]:引数が無効であるか、System-TCP-Proxy プロファイルに関連する構成が正しくありません。

  • [推奨事項]:仮想サービスを無効にし、正しくない構成を修正して、仮想サービスを再度有効にします。