このセクションでは、ハイパーバイザーまたはホストが NSX Advanced Load Balancer の SE で CPU 使用率が高くなっていることを報告する理由について説明します。
ハイパーバイザーまたはホストは、次の理由により CPU の使用率が高いことを報告します。
ハイパーバイザーのモニタリング ツールまたは VMware’s vCenter Server などの仮想マシン オーケストレータは、SE で CPU 使用率が 50% を超えていると報告できますが、NSX Advanced Load Balancer ユーザー インターフェイスでは、同じ SE の使用率が大幅に低く報告されます。
これは、SE がコンテナとしてベアメタル ホストでホストされ(Linux サーバ クラウドとの NSX Advanced Load Balancer の統合)、ホスト CPU がモニターされている場合にも発生します。
承認されたユーザーが SE に接続し、top や htop などの CPU 使用率モニタリング ツールを実行すると、同じ動作が発生する可能性があります。
この動作の根拠
遅延を最小限に抑えるため、SE で実行されている se_dp
プロセスは、パケットのポーリング モードで待機します。これらのプロセスは、アイドル状態であるかパケット処理でビジー状態であるかに関係なく、CPU サイクルを消費します。
NSX Advanced Load Balancer ユーザー インターフェイスには、処理に使用できる CPU が正確に表示され、NSX Advanced Load Balancer の SE で使用可能な CPU を検証するための根拠として使用する必要があります。
ベスト プラクティスとして、(NSX Advanced Load Balancer ユーザー インターフェイスで報告される)SE の CPU 使用率は 95% 以下にする必要があります。CPU が非常に高いレベルで実行されている場合、SE はネットワーク トラフィックに遅延を追加する可能性があります。
CPU 使用率の表示
SE の有効な CPU 使用率を確認するには、次の手順を実行します。
NSX Advanced Load Balancer ユーザー インターフェイスにログインし、 の順に移動します。
SE リストから目的の SE を選択し、[SE メトリック] リストから [CPU 使用率] オプションを選択して、CPU 使用率を確認します。
SE グループの自動スケーリング
SE グループの自動スケーリング機能を使用すると、NSX Advanced Load Balancer Controller は追加の SE を自動的に作成して、負荷の増加に対処できます。自動スケーリングは、SE の CPU 使用率に基づいて決定します。このスケーリングの CPU 測定値は、top コマンドやハイパーバイザーではなく、NSX Advanced Load Balancer ユーザー インターフェイスによって報告された CPU に基づきます。
CPU メトリックをスケーリング決定ロジックに組み込む方法の詳細については、『VMware NSX Advanced Load Balancer 構成ガイド』の「サービス エンジンの自動スケール」のトピックを参照してください。